カテゴリー「アナログ盤」の38件の記事

2008.05.16

色褪せぬ

 先の連休に書斎の大掃除をしりしたもんだから、それまで手が届かなかったレコードプレーヤーにもすっかり触れることが出来るようになり、久しぶりにレコードでもかけてみようかという気になった。

 いろいろ盤を物色してて、ふと手に取ったのが、YMOの3つめのアルバムになる『Solid State Survivor ソリッド・ステイト・サバイバー』だった。このアルバムは79年リリースなのだが、リアルタイムで聴いており、この3枚目にしてようやくYMOを知ったのだった。おそらく音楽的にはかなり陳腐な感じを持つに至る可能性もあるのだが、このジャケットとしては今だに斬新な印象がある。

 YMOと云えば紅い人民服という印象があるが、もちろんこのアルバムのこのジャケットに由来するものである。しかし、この色づかいと云い、殺風景と云えば殺風景な雰囲気は、時代を超えたところにある。

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2007.03.14

薬師丸ひろ子『"Wの悲劇"より-Woman』(84)

 日本映画専門チャンネルを見ていると澤井信一郎の『Wの悲劇』をやっていた。20年ぶり近くで観る。この映画がかかっていたのはあたしが大学1年生の時。20数年助監督をつとめ、『野菊の墓』(81)に序での『Wの悲劇』は"薬師丸ひろ子の"というより"澤井信一郎の"と冠したい作品である。そうしてデビュー作の評判は散々だったが、この2作目ではまずまずの評判を得た。

 あたしの当時属していた映研の機関誌では部員による年間ベストでは『チンピラ』に次いで2位となっている。あたしの投票では5位までしか順位づけしておらず、その中には入っていない。原作の『Wの悲劇』は劇中劇であり、そういった使い方ものあるのかと驚いたものだが、特には評価しなかったようだ。

Wの悲劇
Wの悲劇

監督:澤井信一郎
出演:薬師丸ひろ子, 三田佳子

 あらためて見直ししても、手堅く作っていると思っても特に良い作品とは思えなかった。今ではバラエティーでは欠かせない存在になりつつある高木美保がクレジットに"新人"と記された通り、初の映画出演し、やや堅い演技を見せていた。高木についてはあれから遥かによいオンナになったが、薬師丸ひろ子はどうだろう。そうして当時、どうしてそんなに売れたのが不思議になる。不美人が良かったのだろうか? 少女の頃と大人になってからとは必ずしもお互いが延長には存在できないことを思い知らされてしまう。何れにせよ、真面目だがどこか間が抜けている、というのが、久しぶりに見たこの作品の全体の印象だ。

(ジャケットを拡大)
 それにしてもエンディング・テーマがどうしようもなく懐かしくって仕方なかった。じっくり聴きたくなって、見終えるや否やヤフオクでEP盤を物色してしまった。目視では特にキズは認められないが、プレーヤーがないので状態が完全なのかどう確認できないということで、150円という値段で出品されているものを見つける。送料80円とで計230円でプチノイズもない盤を入手する。

 このメインテーマはすばらしいの一言に尽きる。一応、薬師丸が歌を歌っているのだが、歌詞を聞き取ることがまったく出来ないのだ。あたしにとっての音楽は歌詞のないインストルメンタルが基本であるが、歌詞の意味が判らないものであればその歌声も音楽の一部ということになってしまう。音楽は言葉による主張を持たないで純然たる音の連なりであって欲しいというのがあたしの願いだ。薬師丸の歌というのは不思議なことに日本語で歌っているはずなのに言葉としての何かがまったく見えてこないのだ。言葉として聞き取れず、音階を辿っているだけのような感じであたしには入ってくる。本人にとってそれは不本意なのかどうなのか判らないが、あたしにはもの凄い才能のような気がする。

 すっかりバイプレーヤーになってしまったような感のある薬師丸だが、それでも役者を続けることには意味があると思う。メインを演じるだけが役者の存在感を示すことにはならないからだ。

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2007.01.13

MILTY ZEROSTAT3(ミルティ・ゼロスタット3)

 アナログ盤を聴き始めて厄介だったのが、レコード盤の静電気。

 あたしの現在使っているターンテーブルは、Vestax製の斜め設置もできる、省スペースおよび再生の進捗がひと目で判るという優れものである。しかし、スクラッチDJもできるという振れ込みのターンテーブルであり、ターンテーブルシートはスクラッチしやすいフェルトのようなスリップマットになっている。本来ならゴム製の安定性を生むようなちゃんとしたターンテーブルシートに買い換えをすべきなんだろうけども、そこまで余裕がない。

 それでスリップマットをそのまま使っているのだが、静電気が酷いとレコード盤をテーブルから外そうとするとそのまま裏に張りついたまま、マットがついてくる。そういうレコード盤は当然のように埃も吸いよせていて、いくらクリーナーで拭き取ってもすぐに埃だらけになるし、内袋も帯電して纏わりつき、扱いが悪かった。

 いろいろ調べていて、静電気対策にはMILTY(ミルティ)のZEROSTAT3(ゼロスタット3)がいいというような情報が手に入ったが、価格的には最低でも1万円弱という販売価格のようでこれもなかなか入手することにはならない。それをようやくオークションで入手。7250円(+送料700円)と安くはないが、まぁ、許容範囲ではある。

 ピストル型のこの道具は、引金を引くことでイオンを出して帯電を中和する仕組みのようだ。効果としてはなかなかのもの。マットがレコード盤に纏わりついてくるということは一切なくなってしまった。当然、静電気で埃を吸いよせるということもなくなり、盤面もクリーナーで拭うとすっかり埃はなくなってしまう。CD再生にもなにやら効果があるということらしいが、正直言ってそれは信用していない。しかし、アナログ盤つかいとしては、定番といわれているだけのものはあって、備えておいた方がいいと思われる。もちろん、静電気除去全般で活躍するので、オーディオ以外での使用場面も考えられる。

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2006.08.25

レベッカ『ラブ イズ Cash(Love is Cash)』(85)

 先日、週末の行事となった「あ、安部礼司 BEYOND THE AVERAGE」のエアーチェックの途中で、レベッカの『ラブ イズ Cash』が流れるのを聴いてどうしようもなく懐かしくなってしまった。学生時代に流行った曲で、あたしはいわゆる歌謡曲は聴かないタイプの人間なのだが、部室にいるとよくどこからとなく聞えていたこの曲は好きだった。

 久しぶりに聴きたくなって、またまたヤフオクでシングル盤を入手。本体価格100円の送料が160円という、どうにかならんのかいという落札だった。

レベッカ『ラブ イズ Cash』(85)
レベッカ『ラブ イズ Cash』(85)








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 NOKKOの自棄のような声の張り上げ方には下品になるかならないかの際どさがあるが、当時、マドンナもどきといわれていたややクールめの音楽が対比的で何とはいえぬバランスを保っている。最近、こういういわゆる抜けの良い楽曲ってないのじゃないかしらん。歌謡曲はほとんど知らないけどそういう気がする。

 それにしても5歳の息子が恐ろしく気に入ってしまったようで、ドーナツ盤を強奪され、完全に私物化されてしまった。癖のあるものばかりを選んで、こういう聴き易い音楽はあたしはほとんど聴かないので、すんなりとはいって行ってしまったんだろうと思う。頻繁にレコードをかけよと言ってきて、本当にうるさい。

 それにしてもこのシングルは85年発表。あれからもう21年も経ってしまっているということにびっくりしてしまう。感覚的には数年前という程度でしかないのだけど...

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2006.08.21

CHAKRA『南洋でヨイショ』(83)

 CHAKRA チャクラは非常に好きなバンドなのだが、CHAKRAの3枚目の最終アルバム『南洋でヨイショ』は今まで聴いたことがなかった。オリジナルアルバム(LP)がオークションに出品されていたので、落札する。1000円(+送料340円/2枚)。CD化ではライブ音源の「主婦と生活」「金太郎」がボーナストラックとして追加されているようだ。

南洋でヨイショ
南洋でヨイショ(83)

チャクラ






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  1stの『CHAKRA チャクラ』(80)に関しての詳細はこちらの記事を見ていただくとして、2ndの『さてこそ』(81)も非常に完成度が高かった。1stが矢野誠のプロデュースだったが、2ndは細野晴臣によるものである。

さてこそ
さてこそ(81)

チャクラ

 1stがキュートで可愛らしい音楽というと2ndは実験を前面に押し出しながらも、それが成功し、完成度の非常に高い音楽ということになる。とにかくこの2枚に関しては、全く異なるジャンルという作りになってしまっているが、音楽がボーカルの小川美潮を引き立てるものになっているのは間違いなく、美潮の唄いのすばらしさが実感できる。

 3rdの『南洋でヨイショ』は初のセルフプロデュースのアルバムになるが、南洋的な解放感のある音楽というコンセプトで作られているのだろうけど、先のアルバムに対して締まりのないものになってしまっているような感じがある。アルバムが作られるごとにメンバーが大幅に入れ替わり、『南洋でヨイショ』で当初のメンバーというとボーカルの小川美潮と作曲の板倉文だけになってしまっている。この二人はCHAKRAが解体された後も組んで活動を行っているが、周りが変るだけでこんなにアルバムの雰囲気が変わるものかと不思議になる。というか、先のプロデューサーに実力があったということかもしれない。

 それまで演技的な唱歌を強いられていたように思える小川がごく普通の唄いを見せる。決して悪くはないのだが、小川の唄の魅力は変化〔へんげ〕を完全にこなす中において垣間見られるように感じ、あたしとしてはやはり物足りない。

 そのものを見ると決して質が低いとは言えないのだが、それまでの作品があまりにも偉大過ぎたのでどうしても評価を下げられ気味の不幸なアルバムである。

 この落札したアルバムは〔見本盤〕の印の付いたものだった。20年程前の音楽メディアを落札すると見本盤によく出くわす。見本盤であろうとなかろうと質云々に関しては特に気にはしないのだが、見本盤自体が販促のための非売品が前提なのでやっぱり引っかかるところはある。見本盤のようなデッドストックでないと、そんなに状態のいいものがないということなのだろうか。

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2006.07.28

レコードラック

レコードラック 実家に残してきたレコードを幾らか持ってきたのに加えて、今年の初めから頻繁にレコードを買うようになり、ついにストックが100枚を超えるようになってしまった。本棚は既に一杯であり、あふれた書籍はストレージコンテナーに突っ込んでおくという状態で、レコードを入れる棚もなく、そのまま床に置いていたのだが、それもいい加減スペースを取るようになってて大変なことになっていた。

 ということで、現状の書斎で棚を置くことのできる最後のスペースに、レコード用のラックを置くことにした。3段のラックで1段にレコードが100枚入るというもの。これもヤフオクで見つけたのだけど、送料込みで11,500円という価格。合板の組立式のものだが、蓋もあり、そこにレコードや雑誌を置く(飾る)こともできるというもの。ジャケットの焼けを考えると蓋がある方がいい。一方で風通しが悪くなり、カビが心配だけど。とにかくこのラックのおかげでクローゼット以外の壁はすべて埋まってしまって何も置くことができなくなってしまった。

 ざくっと今の手持ちレコードを入れると、一段と1/4くらいの量。レコードの購入はキリが無いので、ペースダウンさせるつもりなので、しばらくは自由に使えると思われる1と1/2段は書籍を入れることにした。床にダンボールに入れて転がしていたのがなくなる。床が少しは見えるようになって、少し嬉しいあたしがいたりする。

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2006.07.14

Put a liitle fun in your day!
TESTPATTERN『APRES-MIDI』(82)

 細野と高橋によるYENレーベルで中間音楽としてリリースされたInterior『Interior(インテリア)』(82)そしてイノヤマランド『DANZINDAN-POJIDON(ダンジダン・ポジドン)』(83)の外にもアンビエント系のアルバムが出ているというのを知った。比留間雅夫と市村文夫によるユニットTESTPATTERN(テストパターン)の『APRES-MIDI アプレミディ』(83)である。オリジナルアルバム(LP)は83年リリース、90年にはCD化されるがいずれも廃盤。オークションでひと月ばかり待ってようやく落札。2400円(+送料400円)だった。

APRES-MIDI/クリックで拡大表示 デザインが本業である比留間雅夫によるジャケットは2人の黒人タップダンサーの踊っている写真があしらわれているが、中身は純然たるテクノ系音楽。アルバムタイトルApres-Midiは仏語で"午後のコーヒー"を意味する。テクの系といってもハードなピコピコ系ではなく、なんとも云えぬのんびりしたような曲が続く。限りなくイージーリスニングを目指したような感じだ。そのアクのなさというのは、ライナーノーツにおそらくコピーとして書かれている"Put a liitle fun in your day!"にぴったり。まさしく「あなたにステキなひと時を」なのである。

 A面の5曲はボーカルものでB面の5曲はインストルメンタルである。ボーカルは細野風のぼそっとした声で歌われる。本当に聞き流すという感じの曲だが、なかなかこれが気持ちいいのだ。『YEN卒業記念アルバム』(85)でTESTPATTERNの曲として収録されているのはA面のラストの「Modern Living」。これを初めて聴いた時は、正直つまらないと思ったりもしたのだが、このアルバムで通して聴くとそれなりに味があっていいのだ。アルバムは曲の構成が命だったりするし、そういう意味では一曲だけを抜き出すと曲の善し悪しが判り難いということがあるかもしれない。

 B面の一曲目の「Ring Dance」という曲があたしにとってはかなりインパクトがあった。フレーズを繰り返すミニマルミュージックなのだが、リズミカルな音楽の中にポーンという弾けるような音が入ってて、これが蹴鞠をしてて鞠を蹴った時の音をイメージさせるのだ。この曲を聴くと公家さんが蹴鞠に興じているシーンがついつい目に浮かんでしまう。

 どれもこれまでに聴いたことのない曲風で新鮮だ。リリースから20数年が既に経っているが、まったく時代を感じさせない。タイトルとおり、午後をゆっくり過ごそうという時には、おそらく頻繁にかけることになろうかと思われる。ちなみにTESTPATTERNがリリースしたアルバムは残念なことに、この一枚だけである。

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2006.06.27

細野晴臣ほか『YEN卒業記念アルバム』(85)と『銀河鉄道の夜』(85)

 細野晴臣・高橋幸宏によるレーベルYENの最後を飾るアナログ盤『YEN卒業記念アルバム』(85)をオークションで落札。1300円(+送料310円)。ゲルニカもYENに参加していたというのを改めて認識。もちろん純ちゃんのアルバムはだいぶん聴いていたのだけど、細野が絡んでいるという意識はほとんどなかった。

YEN卒業記念アルバム(85)
YEN卒業記念アルバム(85)









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 アルバム的にはあんまり面白くないかもしれない。YENレーベル参加者ミュージシャンが一曲ずつ持ちよって作製されたアルバムだが、やはり断片的な構成になっていて今ひとつまとまりがないのだ。YENの多様性には驚かされるが、それが直接今回のアルバムの出来につながる訳でもない。2枚の盤(CDでは一枚)で構成されているが、1枚目は関係者全員よる12inchシングル。このアナログ盤についていえば、A面はまだしもB面は一度聴けばもう聴くことはないかもしれない。

 このアルバムを聴き終えた後、5歳の息子が聴こうと持ってきたLPは、インテリアの『Interior インテリア』(82)だったりする。これもYENレーベルによる中間音楽シリーズの一作目である。いやぁ、愚息もそのあたりのことはちゃんと判っているらしい。これを直立不動で聴き終えた後に更に持ってきたのが、20年前の発売当時に購入した細野晴臣『銀河鉄道の夜』(85)。A面を聴くとすぐにB面にしろとせかされ、再び、A面をかけさせられる。このアルバムははっぴいえんどの頃のボーカルものと同様に細野の傑作であるとあたしも思っているのだが、それをちゃんと息子が判ってくれるのが嬉しい。

銀河鉄道の夜(85)
銀河鉄道の夜(85)

細野晴臣






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 久しぶりに細野の音楽を聴いていると、映画『銀河鉄道の夜』(85)を見たくなってしまった。あたしは宮沢賢治はどちらかというと苦手な類に入る作家で、まともに読めたのは『注文の多い料理店』や『よだかの星』くらいか。必要以上の繊細さが苦手である。繊細でも芥川のような「切れる」といった感じの方が好きである。映画館でも半分うとうとしながら観た映画なのだけども、TVとかでちらりと観たり、10数年ぶりくらいにじっくり観たくなってしまって、あたしゃ、DVDをとっとと注文してしまいました。在庫があるかどうかは知らないが。

銀河鉄道の夜(85)
銀河鉄道の夜(85)

杉井ギサブロー(監督)
別役実(脚本)
細野晴臣(音楽)

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2006.05.18

チャクラ『CHAKRA』(80)

 CDを持っていてもオリジナルLPアルバムが欲しくなることだって、ある。ヤフオクで見かけてしまったチャクラ。毎日のようにCDから落したmp3を聴いているのに、LPを落札してしまった。定価2800円を1500円(+送料390円/3枚)。

CHAKRA(
CHAKRA(80)

チャクラ






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 このアルバムをリアルタイムで聴いたのは中3の頃。チャクラのファーストアルバム、第一曲目の『福の種』なんてクラスのほとんどが知っていて、音頭のようにこの歌を歌いながら教室を何人が踊っていた(振り付けは『パタリロ』のクックロビン音頭のものだったと思う!)ものだ。世間一般ではどのような流行り方をしたのかまったく覚えていないが、仲間うちではすでに名曲扱いされていた。今だって、どう聴いても名曲である。

 それにしてもボーカルをつとめる小川美潮の歌唱力は凄いと思う。声の変化(へんげ)が並ではない。歌が上手いといっても一本調子で勝負する人が大半だけども、美潮に関してはガラリと雰囲気が変ってしまうのだ。歌の役者といった感じか。

 チャクラとしては3枚のアルバムを出しているのだけど、あたしは最初の2枚しか聴いていない。しかし、小川美潮と曲を担当する板倉文のコンビはよい。板倉文といえば、「うる星やつら」のBGMや市川準監督作品の音楽を担当してて、彼の音楽も気持ちよい。市川準の『会社物語 MEMORIES OF YOU』(88)なんて、その曲の良さ(特にエンディングに使われた『日没』)にCDプレーヤーを持っていないのにCD盤のサントラを買ってしまったくらいだ。エンディング、物語を締めくくる木野花のナレーションと共に音楽が流されるのだけど、それが本当に良くてどうしようもなかった。サントラも木野花のナレーションが入っていれば良かったのだが、それはさすがに音楽だけだった。それでも、いい音楽ではある。

 このアルバムの一番最後の曲は『空の友達』。「ビルのてっぺんから飛び落ちた空の友達、忘れたら...」なんていうおっかない歌詞があって、自殺してしまった一番の古い友のことを思い出したりするのだけど、この美潮の歌声には驚かされてしまう。本当にすばらしいのひと言に尽きる。5歳の息子でさえ、聴き終えた後にすぐに「もう一回」とアンコールしてきたくらいだ。歌唱力に加えて、茶目っけのあるアレンジ。いやいや、ファーストアルバムだけでもう十分である。

 ちなみにこのアルバムのプロデュースは矢野顕子の一番最初の旦那である矢野誠が行っている。

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2006.05.13

TIBETAN DANCE チベタン・ダンス

 息子がエポを気に入ってて、今日もエポのアルバムを彼の云う通りにかけていた。

 オークションで一括落札した後、いまだに聴いたことのなかった『HARMONY ハーモニー』(85)をかけていると、どうも聴き覚えのある曲がある。曲名を確認するとTIBETAN DANCE とある。エポの曲はほとんど彼女作詞・作曲のものだが、この曲だけは坂本龍一だった。道理で聴き覚えのあるはずである。

HARMONY(85)
HARMONY(85)

ハーモニー






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 TIBETAN DANCE はアルバム『音楽図鑑』の第一曲目。このアルバムは実は聴いたことはないのだが、TIBETAN DANCEに関してはよく知っているものだ。たぶんNHK-FMで坂本のやっていたサウンドストリートでオンエアして聴いていたのではないかと思う。

音楽図鑑完璧盤(84)
音楽図鑑完璧盤(84)

坂本龍一

 線が細くて透明感が特徴の坂本の曲を健康優良児のエポが歌うとやはり違和感がある。山下達郎のバックコーラスから独り立ちしたエポなのだけど、どのあたりで坂本と繋がったのかも不思議である。

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