カテゴリー「ヒロシマ・ナガサキ」の59件の記事

2011.01.22

二重被爆者の報道にまつわる騒動

 昨年の12月にBBCが放送したクイズ番組で二重被爆者の山口彊(つとむ)さんを嘲笑したとして日本大使館が抗議したらしい。このことで、いろいろ議論されている。動画がアップされているのだが、その内容は残念ながら判らない。確かに笑いがしょっちゅう起きているのだが、何に対して笑っているのか判らないので、何とも云えない。

 ということで、調べていると、その番組を翻訳したブログが見つかった。

 直接、山口さんを嘲笑している訳ではなさそうなのだが、日本人にとって非常に辛いことをこういったバラエティーで取り扱うのは微妙なことになるのは当然で、企画に問題があったと云えよう。ユダヤ人のショアーをコメディ番組で扱うことはしないはずである。

 週末の毎度の定点観測。

 本日は天気がよく、寒いものの、春先のような空模様。やや霞みがかかって、雪を被った山ははっきりとは見えない。この場所は見晴らしのよいところのようで、すく側で望遠レンズを構えている人もおりました。

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2010.12.10

本日入荷の積ん読素材
<広島・長崎における原子爆弾の影響 [完全版]>

 広島と長崎に原爆が落され、65年になる今年の夏に、こんな貴重なドキュメンタリーDVDがリリースされていたようだ。

 被爆2ヶ月後に日本映画社によって撮影された被爆の詳細を示す科学ドキュメンタリー映画なのだが、平和運動の一環として上映されることはあっても、一般的に鑑賞できる映像ソフトとしてはリリースされていなかった。

広島・長崎における原子爆弾の影響 [完全版] THE EFFECTS OF THE ATOMIC BOMB ON HIROSHIMA AND NAGASAKI
広島・長崎における原子爆弾の影響 [完全版]
THE EFFECTS OF THE ATOMIC BOMB ON HIROSHIMA AND NAGASAKI

出演: ドキュメンタリー映画
形式: Black & White
言語 英語
字幕: 日本語
ディスク枚数: 1
販売元: クエスト
DVD発売日: 2010/08/20
時間: 164 分

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 RCCテレビの『被爆60年 ヒロシマの記憶』もこの映像から多くが使われている。

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2010.02.22

本日入荷の積ん読素材

 広島平和記念資料館啓発担当が毎月1日に発行している「広島平和記念資料館メールマガジン」を購読しているのだが、ここで「読んでみたいこの1冊」というコーナーがあって、書籍が紹介されている。

 先日紹介されていたのが山口彊の「ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆」。タイトルのとおり、広島と長崎で引き続いて被爆した人の生涯が本人によって綴られている。普通の人間には信じられないような体験である。ちなみに二重被爆した人は165人いるとのこと。

ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆
ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆

山口 彊 (著)
文庫: 279ページ
出版社: 朝日新聞出版 (2009/7/7)
ISBN-10: 4022616334
ISBN-13: 978-4022616333
商品の寸法: 15.2x10.2x1.4cm

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2010.01.11

明田弘司「百二十八枚の広島」(09)

 広島平和記念資料館メールマガジンでの紹介で知った写真集である。広島の出版社による書籍で、原爆の投下を受けたヒロシマが復興していく様子を昭和20年代から昭和30年代の写真で紹介される。

 原爆のヒロシマなのだが、この写真集を見た限りでは原爆ドームがあるくらいで、特有の印象はない。戦時中は多くの都市が空襲を受け、焼け野原になってしまった。当地もその例外ではなく、郊外に行かないと戦前の建物は見当たらない。ヒロシマは原子爆弾の被害を受けたと云う影響のために数年の遅れはあったものの、その復興の姿は他所と変らないように見える。

 原爆スラムの様子が判るような写真があればいいと思っていたが、残念ながらないようだった。

百二十八枚の広島
百二十八枚の広島

明田 弘司 (著)
単行本: 127ページ
出版社: 南々社
ISBN-10: 4931524737
発売日: 2009/08
商品の寸法: 25.2x18x1.4cm
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 それにしてもこの時代の人の姿には生活感がある。良い意味での生活感である。足が地に着いた感じの落着きがあって好きだ。

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2009.03.03

福田須磨子『われなお生きてあり』(68)

 子供の姿を見ることが出来ないと云うのはさすがにストレスになる。この2日間、さすがのあたしも鬱気味になり、仕事を休む。電話に出た上司が半切れになってて、明日には絶対仕事に復帰しないといけないような雰囲気。

 ということで、積ん読素材のひとつであった福田須磨子の『われなお生きてあり』を一気に読んでしまう。そこそこの量があるものの読ませてくれる実体験談で、こう云っては何なのだが、楽しませて貰えた。

われなお生きてあり
われなお生きてあり

福田 須磨子 (著)
文庫: 447ページ
出版社: 筑摩書房
ISBN-10: 4480021485
ISBN-13: 978-4480021489
発売日: 1987/07

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 長崎に住む23歳の須磨子は勤務先の学校で被爆するのだが、幸いにも傷を負うことはなかった。爆心地に近い実家で両親と姉をなくし、ひとりきりになってしまう。近隣の親戚を頼るものの、対応は冷たい。更にそこに疎開させた貴重品はほとんど返してもらえず、文無しに近い状態である。そんな彼女は生きていくために、色んな商売に手を出し、周りからはアネゴと慕われる。アネゴと呼ばれるように人情味があるのだが、それが徒になって、いつも人に騙されて損ばかりしている。

 浅はかと云えば浅はかなのだが、それよりもバイタリティが勝っていて、なんとも生き延びている。

 大陸から引き上げて来た姉ともしっくいいかず、姉は長崎から大阪へ嫁いでいく。それでもカリエスを患う青年を実の弟として面倒見たり、知り合った中年男性の連れ子のことが気になり、結婚してしまったりしている。

 30半ばまでは原爆の惨状があったり、決して明るくはないのだが、とにかく明るく能天気に生きようとする須磨子の行動が頼もしいのだが、10数年後、原爆症が出始めてからは、雰囲気が変る。彼女はひたすら真っ当に自分の生活を成り立たせようと頑張るのだが、まったく働かない夫が病身で内職をする彼女の足を引っ張る等、目を当てられない状態に陥る。

 原爆から22年間の生き方がこと細かく描かれるのだが、戦争による貧困からの脱却の難しさや突然、発症する原爆症の怖さを知る。

 大田洋子の小説も同じく原爆体験を扱ったものだが、とにもかくにも恨みが目につき、見苦しい。恨めるうちは余裕があることなのだなと、『われなお生きてあり』を読んであらためて思った。本当に生きようとしている人間は未来だけを見つめているものだ。

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2009.01.19

エマニュエル・リヴァ 『HIROSHIMA 1958』(08)

 週刊誌AERAの広告でこんな写真集が出ていたのを知る。品薄で入手が難しくなりそうな気配があるので、急いで入手する。

HIROSHIMA 1958
HIROSHIMA 1958

港千尋(編集), マリー=クリスティーヌ・ドゥ ナヴァセル(編集),関口涼子(翻訳), エマニュエル リヴァ
大型本: 109ページ
出版社: インスクリプト (2008/11)
ISBN-10: 4900997226
ISBN-13: 978-4900997226
商品の寸法: 24 x 21.8 x 1.8 cm
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 この写真集はアラン・レネの『二十四時間の情事』(59)の主演女優エマニュエル・リヴァ によるもの。広島での撮影時にその風景を取り残していたらしい。廃墟となって13年後の復興しつつある広島の様子がそのまま写し取られている。

 前半分が写真集で、残りはインタビュー等という構成になっている。もう一度、映画を見てから、じっくりと読みたいと思う。

二十四時間の情事
二十四時間の情事

監督:アラン・レネ
出演:エマニュエル・リヴァ, 岡田英次
ディスク枚数: 1
販売元: アイ・ヴィ・シー
DVD発売日: 2005/06/24
時間: 91 分

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2009.01.14

佐々部清 『夕凪の街 桜の国』(07)

 こうの史代の『夕凪の街 桜の国』を佐々部清が映画化したものをようやく見る。レンタル落ちした特典ディスクのない本編ディスクのみのDVDをヤフオクで落札したのだ。

夕凪の街 桜の国
夕凪の街 桜の国

出演: 田中麗奈, 藤村志保, 伊崎充則, 麻生久美子, 堺正章
監督: 佐々部清
形式: Color, Dolby, Widescreen
画面サイズ: 1.78:1
ディスク枚数: 2
販売元: 東北新社
DVD発売日: 2008/03/28
時間: 213 分

 ずーっと見ないでいたのはこうのの原作の出来が完璧であるとしか言い様がなかったからだ。ヒロシマと云うテーマの取り上げ方、過去から現代への物語の橋渡しの仕方、大きな家族愛、人間愛の話であること。ほんの100ページ程度の中編であるにもかかわらず、読み手の想像をうまく掻き立て、そしてもたらす奥行きは常識を超えている。

 そんな原作を映画化しても、原作を超えることはないと思っていたが、やはりその通りだった。原作の輪廓を明確にしない柔らかさは詩そのもので、それを比較的忠実に辿った映像化はやはり形だけでしかなかった。堺正章の起用は変な諧謔味をつけるだけでやはり避けて欲しかった。

 原作を読んで映画を見るとどうしても物足りなさが残るのだが、映画を見て原作を読んだ人はどのように感じたのだろう。素直に読めるといいのだが。

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2008.10.23

ヒロシマ関係の書籍3冊/『ヒロシマ』』未来は既に始まつた』『灰墟の光―甦えるヒロシマ』

 ヒロシマ関係の書籍3冊をヤフオクで落札する。まとめて1000円で、送料込みでも1500円に満たない。いずれも初版本なのだが古くて朽ち方が結構激しい。

ヒロシマ(49)
ヒロシマ(49)

ジョン・ハーシー
石川欣一 [訳]
谷本清 [訳]

未来は既に始まつた(54)
未来は既に始まつた(54)

ロベルト・ユンク (著)
菊盛 英夫 (翻訳)

灰墟の光―甦えるヒロシマ(61)
灰墟の光―甦えるヒロシマ(61)

ロベルト・ユンク (著)
原田 義人 (翻訳)


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2008.08.10

John Hersey『HIROSHIMA』(46)

 ジョン・ハーシーの『ヒロシマ』については以前に記事にしたことがあるが、今回入手したのはアメリカで発行されたオリジナルの1st Editionである。ヤフオクで入手したのだが、表紙裏に購入者のサインがあり、「Nov.8,1946」と日付も記されていた。コピーライトを確認するも46年の何月何日に出版されたのか判らない。しかし、ニューヨーカーでの発表が8月31日なので、11月初旬ならかなり早い時期に手に入れているような気がする。

HIROSHIMA
HIROSHIMA

John Hersey (著)

 62年前の物にしては妙に綺麗。ハードカバーなのだが本文の紙質はペーパーバックのような上質のものではないようなのだが、焼けも特になく10年くらいしか経ってないような感じだ。ただ紙の断裁が怖ろしく適当で、小口はぐちゃぐちゃである。もしかして、袋とじのままになっててペーパーナイフで切っていくような製本のものだったのだろうか。

 ページ数は120ページ程度、そんなに難しい単語は使ってないはずなので、訳本と見比べながら原書を読むのもいいかもしれない。

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2008.08.06

10年後は...

 今日は63回目の原爆の日。このブログに検索によって訪問のされた方の37%が原爆絡みの検索フレーズのようだ。その中でも特に<八月がくるたびに>が目につく。

 それにしてもあれから月日は経ち、被爆された方も平均年齢は75歳にもなると云う。おそらく原爆が当事者によって語り継げられるのもあと10年くらいではないかと思う。さらに10年も経てば、ほとんどの方がなくなることになるだろう。そういった時、日本人にとって原爆というのはどのような存在になるのだろうか。

 少なくとも日本国民にとって原爆とは避けるべき怖ろしいものであるという存在であると思うのだが(そうであると信じている)、そういったことを知っている国民が仮に地球上からいなくなると考えると非常に怖ろしい。すでに劣化ウラン弾という放射能障害を及ぼすという意味では準核兵器を平然と使用している国家もあるわけだし、大量殺戮兵器ではないというだけで新たなものが出現してくるかも知れない。

 原爆の惨さは傷害だけではなく、疾病によってその後の人生をも蝕むということにもある。単なる強力爆弾という意識しか持たれていないことが怖ろしい。

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