カテゴリー「軍艦島・同潤会アパート」の37件の記事

2013.12.18

本日入荷の積ん読素材「沢田マンション超一級資料―世界最強のセルフビルド建築探訪」

 知った時にはすでに絶版になっていたようでAmazonではプレミア価格が付いていたので、ブックオフのサイトで中古入荷待ちの登録をしていたら、数日前にメールが来て即注文した。

 沢田マンションについては、探偵ナイトスクープで取り上げられたので知った。オーナーの沢田氏も存命で、手作りマンションの屋上まで車を乗り上げられるようにするといった試みを語っているのに驚いた記憶がある。

 住居ものについては軍艦島や九龍城、同潤会アパートとか、面白いものがある。どうして面白いかと云うと、実用的なものであるからだ。一見、使い勝手が悪そうに見えるのだが、それでも多くの人たちが日常を営み、独特の文化をかたどっている。

 沢田マンションもある一家によって手作りされた特殊なマンションで、その建築様式なり、生活様式なりが気になるところである。

沢田マンション超一級資料―世界最強のセルフビルド建築探訪
沢田マンション超一級資料―世界最強のセルフビルド建築探訪

加賀谷 哲朗 加賀谷 哲朗 (著)
単行本: 167ページ
出版社: 築地書館
ISBN-10: 4806713538
ISBN-13: 978-4806713531
発売日: 2007/9/21
商品パッケージの寸法: 18.4x13x1.8cm

 自宅からは2時間半もあれば現地に行けそうなので、近いうちに行ってみようと思う。

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2013.07.02

柿田清英「軍艦島 超景」(13)

 先月末に軍艦島の写真集が出ていたようなので、さっそく入手する。

 柿田清英氏による写真を集めたものだが、彼は以前に『崩れゆく記憶―端島炭鉱閉山18年目の記録』(93)という写真集も出している。実を云うと柿田氏は11年に61歳で亡くなっており、今回の写真集は第三者によって編集されている。

 柿田氏は水中スクーターを用いて100回以上軍艦島に上陸し、軍艦島のあらゆるシーンを撮ったという。

 今回の写真集を手にとって感じたことは、違和感しかなかった。これまでの軍艦島の写真集とは明らかに違っているのだが、それでも何とも云えぬ表現し得ぬものがある。編者の趣味なのか、廃墟としての島と云う印象があまりに強い。何らかの趣きを感じる前に即物的な廃れた光景のみが目について仕方ないのである。

 オープニングに荒波に島全体が飲まれる写真があり、防波堤が壊れるのも無理はないと知る。こんな中に住んでいたひとは時化の日、どれだけ怖かったろうと思う。また写真集の最後は、軍艦島の夜景が選ばれている。なかなか夜景はなく、夜景専門の軍艦島写真集の雜賀雄二『月の道-海 月光 軍艦島-』(93)や、その他で何枚か見かけたくらい。静かな佇まいは妙な安らぎを感じる。残念だが、感慨深く感じるのはそれらの写真くらい。

軍艦島 超景
軍艦島 超景

柿田清英 (著), 黒沢永紀 (監修), ワンダーJAPAN (編集)
単行本: 136ページ
出版社: 三才ブックス
ISBN-10: 4861996031
ISBN-13: 978-4861996030
発売日: 2013/6/26
商品パッケージの寸法: 23x18.2x1cm

 個人的にはなんとも残念な仕上がりになってしまっているように思えて仕方がない。柿田氏は撮ったデジタル映像にセキュリティロックをかけたまま亡くなったようで、サルベージできた一部の写真からこの写真集をおこしたとのこと。撮影者の柿田氏ならどのような写真集にしたのだろうか。それが見られられないのが残念である。

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2013.05.04

皆川 隆「あの頃の軍艦島」(13)

 軍艦島に関する久々の書籍。島にも日常的に上陸できるようになって、特殊なところではなくなったような気もする。しかし、もっと学術的な考察がなされてもいいと思うのだが、今ひとつのようである。

 今回出された書籍は写真集で、軍艦島で少年期を過ごし、また炭砿で働いたひとによるリアルな軍艦島での生活が捉えられた映像が集められている。

 写真の撮られた時期の詳細は判らないが、昭和20年代終わりから昭和30年代の頃のもののようで、一番軍艦島のひとの多かった時代のものと思われる。写真ではとにかく多くのひとが生活し、賑わっている様子が伺わえる。撮影者は家庭の都合で家族と分かれてひとり軍艦島の伯父のもとで生活せざるを得なかった。別に生活している弟妹のことを思って子供たちの写真が多くなったとのことだが、その子供たちの表情も実に明るい。子供もうじゃうじゃ、大人もうじゃうじゃいる。そんな活気のある頃の軍艦島の様子である。

あの頃の軍艦島
あの頃の軍艦島

皆川 隆 (著)
単行本: 96ページ
出版社: 産業編集センター
ISBN-10: 4863110812
ISBN-13: 978-4863110816
発売日: 2013/3/21
商品の寸法: 20.8x18x1.4cm

 軍艦島は炭砿の場だから、労働は過酷で事故があれば死人が出てもおかしくはない。しかし、給料は余所に比べると随分とよく、家電の普及も高かった。事故で亡くなるとか仕事をやめると家族はすぐに島を追い出されるという過酷な環境下にあったが、それでも皆、日常をあたりまえように生きていたというのがよく判る。

 巻末には軍艦島の地図があり、各々の撮影場所が示されている。実に丁寧である。

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2008.12.27

軍艦島DVD3本

 重なる時は重なるもので、一気に3本の軍艦島関係のDVDが届く。2本はオープロジェクトが作った軍艦島DVD新旧2本をセットにした『廃墟賛歌 軍艦島 ダブルアンセム・パック』である。

廃墟賛歌 軍艦島 ダブルアンセム・パック(2枚組)
廃墟賛歌
軍艦島 ダブルアンセム・パック(2枚組)

出演: オープロジェクト
ディスク枚数: 2
販売元: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
DVD発売日: 2008/12/12
時間: 90 分

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 今回新しくリリースされたのは、『廃墟賛歌 軍艦島オデッセイ~廿世紀未来島を歩く~』であり、同時にリリースされた書籍『軍艦島 全景』(08)を補完するものとされている。キャプチャーが二つ用意されており、ひとつは『軍艦島 全景』との見比べがし易いように、島の地図を見ながらシーンを選択できるようになっている。

 写真は既に嫌と云うほどに観てきたりしてはいるのだが、動画で見るのとはまた違った印象になる。写真で見ると島はかなり広いと云う印象があるが、動画で見ると込み入った構造がよく判るためか、狭いと云う印象が強くなる。また、閉山前の映像と現在の映像をオーバーラップさせるというのが幾つかあり、時の変化を見せつけられる。試みとしては非常に良い。

 副音声では「軍艦島を世界遺産にする会」坂本道徳、軍艦島研究者の小島隆行を迎えて、在りし頃の端島の話が語られる。ひとの生活の場であったことが明らかになり、廃墟としてこの島を見ること自体がおかしなことであると認識される。

廃墟賛歌 軍艦島オデッセイ~廿世紀未来島を歩く~
廃墟賛歌
軍艦島オデッセイ~廿世紀未来島を歩く~

出演: オープロジェクト
ディスク枚数: 1
販売元: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
DVD発売日: 2008/12/12
時間: 45 分

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 『廃墟賛歌 軍艦島 Forest of Ruins』はまだ見終っていないが、途中まで見て辛くなった。やはり廃墟には関心がないんだな。廃墟がいいと云うひとは本当に理解できない。

廃墟賛歌 軍艦島 Forest of Ruins
廃墟賛歌
軍艦島 Forest of Ruins

出演: オープロジェクト
ディスク枚数: 1
販売元: 日活
DVD発売日: 2004/09/10
時間: 45 分

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 オークションでレンタル落ちを落札する。落札価格161円、送料300円という久々に本体より送料の方が高つくオークションであった。作品の感想はこちらの記事のとおり。イデオロギーだけで作品を作ると何も見得なくなると云ういい例である。ちなみに暫くして同じ出品者から同様にレンタル落ちが出品されているが、こちらは現在900円を超えている。オークションは本当に運というか、日頃の行いである。

軍艦島1975-模型の国-
軍艦島1975-模型の国-

監督: 演出:今村秀夫
ディスク枚数: 1
販売元: エースデュースエンタテインメント
DVD発売日: 2007/05/25
時間: 25 分

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2008.12.17

軍艦島を世界遺産にする会『軍艦島 住み方の記憶』(08)

 引き続き、軍艦島関連の書籍。軍艦島を世界遺産にする会という特定非営利活動法人による自費出版書籍『軍艦島 住み方の記憶』(08)である。軍艦島が世界遺産に相応しいかどうかはさて置き、廃墟賛歌でない、人間の営みが存在した文化の対象として捉えられるのは非常に好ましいことである。

 書籍は現在の様子と閉山する前の人々が生活していた頃の映像対比で主に構成され、軍艦島を世界遺産にする会代表の坂本道徳さんらの当時の思い出も綴られている。人々が行き交っている写真を見ると、この端島は建物が鬩ぎ合っているものの、決して特殊なところではないというのが窺える。コミュニティーの強いところでもあったようで、そういったライフスタイルの研究がなされてもいいのではないかと思う。

 書籍は軍艦島を世界遺産にする会のサイトのみでの発売。自費出版ということもあるが、80ページで2500円はちょっと高いかも。

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2008.12.15

やっぱりこっちも注文-軍艦島DVD

 昨日はオープロジェクトの『軍艦島 全景』について記事を書いたのだけど、この書籍と同時にDVDが発売されていて、建築物紹介の見出しに、対応するDVDのキャプチャー番号が記されている。書籍とDVDが補完し合うといったスタイルで出版がなされているようだ。

廃墟賛歌 軍艦島オデッセイ~廿世紀未来島を歩く~
廃墟賛歌 軍艦島オデッセイ
~廿世紀未来島を歩く~

出演: オープロジェクト
形式: Color, DTS Stereo
画面サイズ: 1.66:1
ディスク枚数: 1
販売元: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
DVD発売日: 2008/12/12
時間: 45 分

 廃墟賛歌などと云う馬鹿げたタイトルがあって、当初、このDVDについては見送ろうと云うつもりであったが、当時の住民の話なども収録されているようで、ちょっと趣きを異にしているようだ。最近の廃墟ブームはあたしにとっては理解の外にあり、軍艦島の関心にしても文化のひと形態としてあったりする。

 何だかんだ云いながら、既にリリース済の『廃墟賛歌 軍艦島 Forest of Ruins』とをセットにして、多少割安な『廃墟賛歌 軍艦島 ダブルアンセム・パック』が併せてリリースされるのを発注してしまった。なんだかなぁ。

廃墟賛歌 軍艦島 ダブルアンセム・パック(2枚組)
廃墟賛歌 軍艦島
ダブルアンセム・パック(2枚組)

出演: オープロジェクト
形式: Color, DTS Stereo, Limited Edition, Mono
画面サイズ: 1.37:1
ディスク枚数: 2
販売元: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
DVD発売日: 2008/12/12
時間: 90 分

廃墟賛歌 軍艦島 Forest of Ruins
廃墟賛歌 軍艦島 Forest of Ruins

出演: オープロジェクト
形式: Color
画面サイズ: 1.37:1
ディスク枚数: 1
販売元: 日活
DVD発売日: 2004/09/10
時間: 45 分

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2008.12.14

オープロジェクト『軍艦島 全景』(08)

 久しぶりの軍艦島関係の新刊である。軍艦島関連サイトでは有名なオープロジェクトによるサイト軍艦島オデッセイが書籍化されたものである。

 このブログの〔軍艦島・同潤会アパート〕カテゴリーを見ても、これまで様々な軍艦島・端島関連の書籍が出ているのが判るが、個々の建築物を整理して紹介したのは初めてではないだろうか。もちろん、『軍艦島実測調査資料集』が一番なのだが、まぁ、これも見やすいかと云えば見やすいとは云えない。

軍艦島 全景
軍艦島 全景

オープロジェクト (著)
単行本: 160ページ
出版社: 三才ブックス
ISBN-10: 4861991811
発売日: 2008/12/10
商品の寸法: 22.8x18.4x1.8cm

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 建設年順に島内地図を示して建築物を紹介されると非常に様子が判りやすい。ただ残念なのは紙面が限られているので、紹介文も写真も量が物足りないこと。この島のことを初めて知ったような人にはこれでもいいかもしれないが、ひととおりの資料を見ているとやはり悔しくなる。著作権の問題やらで、他の資料から引っ張ってくるのは難しいだろうとは思うのだが、この5、6倍の量に出来るのなら随分と価値のあるものが出来そうである。

 筒函のある装丁で、本文もこざっぱりとしたレイアウトとなっており、非常に好感の持てる書籍である。

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2008.09.22

小林伸一郎『NO MAN’S LAND 軍艦島』(04)

 軍艦島関係の写真集ではプロが撮った割には評判が芳しくなく、入手を控えていた小林伸一郎の『NO MAN’S LAND 軍艦島』(04)なのだが、たまたま覗いてみた楽天オークションで中古であるものの価格の半値以下で出品されていたので入札すると落札してしまった。オークション歴は短くないのだが、楽天は初めて利用した。

NO MAN’S LAND 軍艦島
NO MAN’S LAND 軍艦島

小林 伸一郎 (著)
大型本: 143ページ
出版社: 講談社
ISBN-10: 4063528057
ISBN-13: 978-4063528053
発売日: 2004/01
商品の寸法: 28.4x22.6x1.8cm

(表紙を拡大)
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 写真集を手に取ると確かに凄い。こんな軍艦島の写真集を見たのは初めてである。すでに軍艦島は廃墟となっており、いずれの写真集も重々しくそれを捉えている。ただ単に不気味なものとして捉えたものも、過去の生活を懐かしく見つめるものも、それぞれ視点は少なからず異なるものの、その雰囲気を捉えようと試みられている。

 しかし、この『NO MAN’S LAND 軍艦島』はこともあろうに色彩の美しさのようなものに着眼してしまって、いずれの写真もオーバー気味の露出で妙に華やかなのである。どれも快晴に近い天候の中で撮られていて、暗さが全くない。この中に美しい女性モデルを置いても多分違和感を感じないだろう。それほどに表面的なスタイリッシュさのうえで撮影が行われている。

 幾つかの写真は『軍艦島 NAGASAKI HASHIMA 最強廃墟・軍艦島フォトCD』(08)
と同じ場所(部屋)で撮られている。『軍艦島 NAGASAKI HASHIMA』の方が後発なので意図的に同じロケーションで撮影を試みたと思われるのだが、そのふたつの写真を並べて見ると「ここまで印象が異なるのか」と驚いてしまう。写真はありのまま、そのままを写すと思われているが、決してそうではない。撮影者の意図が絶対に反映されるものだ、と改めて思い知る。

 少なからず悪評を受けている写真集だが、別の趣向で撮られた軍艦島写真集と考えるとこれまた興味深いのでお薦め。

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2008.09.12

柿田清英『崩れゆく記憶―端島炭鉱閉山18年目の記録』(93)

 続け様に軍艦島関係の写真集を入手する。今回もヤフオクで手に入れたのだが、この『崩れゆく記憶―端島炭鉱閉山18年目の記録』は絶版になって久しく、定価の倍近くの価格で取り引きされており、なかなか手が出なかった。軍艦島ブーム(というか廃墟ブームか...)が大分下火になってきて、中古関係書籍も手に入れ易くなった。という一方、マイナーなものはこれもまた見かけなくなったという印象もある。何れにせよ、軍艦島関係の有名どころの写真集では最後の入手になったはず。

崩れゆく記憶―端島炭鉱閉山18年目の記録
崩れゆく記憶
―端島炭鉱閉山18年目の記録

柿田 清英 (著)
出版社: 葦書房
ISBN-10: 475120503X
ISBN-13: 978-4751205037
発売日: 1993/11
商品の寸法: 25.8x18.2x1.6c
159ページ

(表紙を拡大)

 タイトルのとおり、端島炭砿閉山後18年目の軍艦島の様子で、撮影期間1年、撮影日数30日というかなり腰を据えて撮られた写真集である。著者は端島(軍艦島)のすぐ隣の高島で生まれ、高島炭砿で働いたこともある。端島はふるさとのようなものであり、思い入れも強い。

 写真の多くは建築物の外観よりも内部のものが多い。やはり隣島の高島で似たような生活を体験しているので、当時の生活の名残りに目が向くのかもしれない。すべての写真に細かな説明が加えられている。閉山前のことを知らないとこういった細かな解説は不可能だろう。昭和40年代終りの生活がそのまま残っており、ある意味、朽ちかけてはいるものの風俗記念館といった趣きもある。

 それにしてもとんでもないことに台風が来る前に高島から端島まで泳いで渡り、台風のなかの軍艦島の光景を撮っていたりする。もちろん大しけの中、船が転覆しそうになりながらも海上から撮ったものもある。命懸けの撮影と云えば聞えがいいが、単なる馬鹿のような気もする。しかし、端島は何度となく台風に襲われ、大きな被害を受けている。また、島の中央には建物を超えて波が降り注いでくる「潮降り街」という通りもあった。そういう訳で荒れた海洋の人工孤島という軍艦島を捉えた写真は非常に貴重である。

 この著者はデジタルタイプの写真集も出しているようで、そのうち入手しようかと考えている。


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2008.09.10

廃墟B級スポット探険サイト SECRET BASE
『軍艦島 NAGASAKI HASHIMA 最強廃墟・軍艦島フォトCD』(08)

 久しぶりに軍艦島に関するものを入手した。廃墟B級スポット探険サイト SECRET BASEというところがリリースしている80枚の画像を収納しているCDである。ヤフオクで製造元から1000円で落札。ジャケットやレーベル等上手くできているが、すべて家内作成ものである。

 jpegファイルにはExifデータがそのまま残っていて、撮影状況がよく判る。昨年の3月から今年の8月の間、7回(日)に渡って撮影されたもので、ごく最近の軍艦島の様子のようだ。使用機種はCanon EOS Kiss Digital XとCanon EOS 40Dでいずれもデジタル一眼である。

 軍艦島なんて今更、なのだが、写真はフォトジェニックなのものが多く、見ていて飽きることはない。撮影に対するスタンスは不明なのだが、とりあえず構図で見せているという感じか。隅が完全に歪む程の強い広角のレンズによる写真も多く、全体的な様子が手に取るように判る。

 レタッチしている形跡があるExifデータに残っているものは1割程度。ほとんどのものに手を加えたような様子はない。あたしなんて撮った写真の露出とかを結構触ったりするのだが、ストレートでこんなに美しく写真が撮れるとするとデジタル一眼もなかなかなものである。

 写真は2400*1600がほとんど、たまに3888*2592があるというもので、いずれもディテールが確認できる。フィルムの方が解像度は高いが、実際にA4版等にプリントされたものとを比べるとjpegファイルの方が詳細を確認し易いのだ。過去の建築物に対する資料として細かい作りをみようとする際には、非常に役に立つだろう。

 本体1000円+送料(80円)程度なので、試しに手に取ってみても損をした気にはならないだろう。

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