カテゴリー「写真集・画集」の94件の記事

2014.05.13

訃報 H・R・ギーガー

 エイリアンのギーガーが亡くなったらしい。エイリアンでの異星人の意匠はこれまでにない異形であり、映画史上に間違いなくそのおぞましさを残すだろうと思われる。

 彼の作品はいくつかの画集としてリリースされている。何冊かは欲しいと思ったことがあるのだが、結局、10年近く経っても入手に至っていない。

ギーガーズ・エイリアン
ギーガーズ・エイリアン

ペーパーバック: 70ページ
出版社: 河出書房新社
ISBN-10: 4309905943
ISBN-13: 978-4309905945
発売日: 2004/8/20
商品パッケージの寸法: 30.4x30x1cm

 ズジスワフ・ベクシンスキーの作品はほぼ速攻に近い状態で入手に至ったものだが、一方、ギーガーについてここまで躊躇してしまうのはどうしてだろう。ベクシンスキーも不気味な作風なのだが、こちらの方が惹かれる。この二人の違いというのは感情が加わっているかいないかのような気がする。ギーガーはあくまでもデザインを重視し、自分の作品を映画の造形として売り込んでいた。乗れない理由はそこにあるような気がする。

 階段からの転落が死亡の原因というのを聞いて、谷啓のことを思い出してしまって、ちょっと悲しくなった。

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2014.01.21

本日入荷の積ん読素材-「日本の民家一九五五年」「独裁者のためのハンドブック」

 2冊の書籍を購入したのだが、よく判らない取合わせになってしまっている。

 「日本の民家一九五五年〈普及版〉」というのはタイトルの通り昭和30年の日本の民家を撮った写真集である。日本の伝統的な農家が多く撮られている。本当は特装版という2000円程高いバージョンが欲しかったのだが、この写真集について知った時にはすでに売れ切れ状態で、1年くらい出まわるのをまっていたが、結局、重刷はなく、泣く泣く普及版の購入に至る。

日本の民家一九五五年〈普及版〉
日本の民家一九五五年〈普及版〉

二川 幸夫 (著)
ペーパーバック: 144ページ
出版社: ADAエディタトーキョー; 普及版
言語: 英語, 日本語
ISBN-10: 4871404927
ISBN-13: 978-4871404921
発売日: 2012/12/26
商品パッケージの寸法: 36.2x25.4x2.2cm

 先週号のAERAの書評で紹介されていたもの。内容的にも面白そうで、速攻で注文。独裁者がのさばる謎を知りたい。

独裁者のためのハンドブック
独裁者のためのハンドブック

ブルース・ブエノ・デ・メスキータ (著), アラスター・スミス (著)
四本健二 (翻訳), 浅野宜之 (翻訳)
単行本: 384ページ
出版社: 亜紀書房
ISBN-10: 4750513318
ISBN-13: 978-4750513317
発売日: 2013/11/15
商品パッケージの寸法: 18.8x13x2.5cm


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2013.07.03

公益社団法人 日本缶詰協会「缶詰ラベルコレクション」(12)

 あたしが学生時代になりたいと思っていたのは、映画監督か広告デザイナーだった。前者については大学のサークルで8mmカメラを回して、その才能のないことを知り、また後者については、知り合いの知人が小さな広告事務所を経営しているのを紹介してもらい、会社訪問をしたのだが、「現在、求人をしていないから、雇うとか雇わないとかとは云えないけども、ここに来るのは自由ということで、いつもそのあたりにいるといつの間にかここで働いているようになっているかもしれないな」と云われたこともあった。しかし、そこで行われていた仕事は素人目にも今ひとつで、訪れたのはいっかい切(き)りになってしまった。

 商品パッケージは商品を保護するだけではなく、広告としての役割も大きい。缶詰は非常に小さいもので、そのパッケージに何かを描くというのには制限を強いられる。そして非常に工夫が必要となる。

 この書籍では明治期から昭和初期にかけての缶詰のラベルが550点ほど集められている。当時の印刷の悪さと云うのがあるものの、意匠的にはそんなに古めかしさを感じないものが多い。小さなスペースを用いての意匠なのでとにかくシンプルさが必要とされ、不必要に当時のブームを反映することもなかったのかと思われる。スタイルを幾つかのパターンに分けることも出来なくはなさそうである。

缶詰ラベルコレクション
缶詰ラベルコレクション

公益社団法人 日本缶詰協会 (監修)
ペーパーバック: 352ページ
出版社: 青幻舎 (2012/11/29)
ISBN-10: 486152346X
ISBN-13: 978-4861523465
商品パッケージの寸法: 14.8x10.8x4cm

 缶詰の印刷の悪い紙ラベルを意識したか、本に使われている紙は紙質の悪い厚手のものが用いられている。ラベルは細長くなるので、見開きで一枚が掲載されているものも少なくはないのだが、ちゃんと見ようと思ってページを大きく開こうとすると背が間違いなく割れてしまう。もう少し読む時のことを考えて装幀をして欲しかった。

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2012.01.30

おおた慶文「ピアニッシモ -おおた慶文画集」(04)

 おおた慶文という画家のことをふとしたことで知り、ホームページのギャラリーを見て惹かれるものを感じた。

 これまで何冊も画集を出しているようだが、現在、唯一絶版となっていないものを入手する。

ピアニッシモ ― おおた慶文画集
ピアニッシモ ― おおた慶文画集

おおた慶文(著)
大型本: 55ページ
出版社: 愛育社
ISBN-10: 4750001902
ISBN-13: 978-4750001906
発売日: 2004/11
商品の寸法: 27.8x21.2x1.2cm

 なんだろうかと思う。彼は幾らかは若い頃の奥さん、また自分の娘をモデルにして描いているそうなのだが、ほとんどが想像の産物であるという。

 水彩画という透明感のある方法で描かれた絵で引き立たされるのは、どれも瞳である。少女の瞳がいづれも底知れぬ吸引力を持っている。

 この画集を見ていると、人の顔は最後は目になってしまうのでないかと思ってしまう。目が魅力的であれば、かなりの確率で彼女を美しく感じるのではないか。

 ただ扱われているのはすべて少女。ロリータ趣向というより大人の女性ではやはり透明感が出し難いためという気がする。。透明感があるといっても中性的な感じは全くなく、やはり女である。

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2011.03.31

最近入荷の積ん読素材

 今月に入手した書籍。いずれもまだ全く読んでいません。

 浅草寺境内の市井の人のポートレイトで有名な鬼海弘雄の新しい写真集。今度はインドに続くトルコでの海外撮影。シュリンクを破っていないような状態で、中身はまったく見ていない。寡作な人の作品集は買い逃して、プレミアつきで購入しないといけなくなるので、たまに検索する必要がある。

アナトリア
アナトリア

鬼海 弘雄 (著)
大型本: 156ページ
出版社: クレヴィス (2011/1/25)
言語 日本語
ISBN-10: 4904845102
ISBN-13: 978-4904845103
商品の寸法: 31.6x31x2.4cm

 ホドロフスキー絡みでの購入。彼が原案を作ったコミックで、AKIRAを描いていた頃の大友がすでにメビウスによるこの作品を絶讃していたのを覚えている。四半世紀ぶりに現物を見る。

 洋ものなので日本とページの開き方が逆なのが見辛い。オールカラーというのも、やはり疲れるか。とは云え、内容は読んでいないので判らず。

L'INCAL アンカル
L'INCAL アンカル

アレハンドロ・ホドロフスキー (著), メビウス (イラスト)
単行本: 336ページ
出版社: 小学館集英社プロダクション (2010/12/21)
言語 日本語
ISBN-10: 4796870830
ISBN-13: 978-4796870832
商品の寸法: 25.4x19.6x3cm

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 吉村昭のエッセイを2冊。これまでは重い内容の実話に基づいた歴史小説ばかりを読んでいたので、たまには軽めのものもよいだろうと思った次第。

街のはなし
街のはなし

吉村 昭 (著)
文庫: 271ページ
出版社: 文藝春秋 (1999/09)
ISBN-10: 4167169347
ISBN-13: 978-4167169343
商品の寸法: 15x10.6x1.4cm

(表紙を拡大)

東京の戦争
東京の戦争

吉村 昭 (著)
文庫: 203ページ
出版社: 筑摩書房 (2005/6/8)
ISBN-10: 9784480420961
ISBN-13: 978-4480420961
ASIN: 4480420967
商品の寸法: 14.8x10.4x1cm

(表紙を拡大)

 東京伝説シリーズでなかなかエグイ人間模様を見せてくれた平山夢明が江戸ものの怪談を書いていて、風情があるという評価なので試しに入手。

大江戸怪談草紙 井戸端婢子
大江戸怪談草紙 井戸端婢子

平山 夢明 (著)
文庫: 223ページ
出版社: 竹書房 (2006/12)
ISBN-10: 481242965X
ISBN-13: 978-4812429655
商品の寸法: 15.2x10.8x1.6cm

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2011.01.12

本日入荷の積ん読素材
エドワード・ゴーリー「雑多なアルファベット」「ジャンブリーズ」

 またまた引き続いて、ゴーリーの絵本を購入する。翻訳されたものに関しては8割くらいは入手したかもしれない。

雑多なアルファベット
雑多なアルファベット

エドワード・ゴーリー(著),柴田 元幸(翻訳)
出版社: 河出書房新社
ISBN-10: 4309265901
ISBN-13: 978-4309265902
発売日: 2003/02
商品の寸法: 15x10.4x1.4cm

ジャンブリーズ
ジャンブリーズ

エドワード・リア(著),エドワード・ゴーリー(イラスト)
柴田 元幸(翻訳)
出版社: 河出書房新社
ISBN-10: 4309269753
ISBN-13: 978-4309269757
発売日: 2007/11
商品の寸法: 23.6x15.2x1.4cm

 「ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで」が彼の典型となような作品なので、この大人の絵本を是非、書店で立ち読みしてみるといい。気に入れば、間違いなくゴーリーワールドに突入してしまうことになる。

 悪意のない邪気、というのが彼の魅力である。同じような気配を感じるのが、映画監督のデビッド・リンチである。ゴーリーは乾いていて、リンチはウエットである、というところが違っている。

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2011.01.09

最近入荷の積ん読素材
エドワード・ゴーリー 「不安な箱(タロットカード)」(95)

 エドワード・ゴーリーというと、その特異なキャラクターから人形やらTシャツやらの色々なグッズが出ている。カレンダーも毎年出ている。これらはゴーリー監修かというと甚だ怪しく感じる。そんな中で発見してしまったのが、タロットカードである。

 タロットカードというと、映画監督のホドロフスキーが描いたものがDVD-BOXのおまけになっていたりするのだが、ゴーリーの作風からするとあっても不思議ではないものだった。

THE Fantod PACK
THE Fantod PACK

Edward Gorey (著)
ペーパーバック: 20ページ
出版社: Pomegranate Europe (2007/10/11)
言語 英語
ISBN-10: 0764942247
ISBN-13: 978-0764942242
商品の寸法: 13.7x7.9x2cm

 20枚のカードとカードの内容を記した小冊子が箱に入っている。現在、翻訳はされておらず、内容は辞書を引かなければ判らないのだが、すべて憂鬱な内容のようだ。

 いかにもゴーリーらしいシンプルで想像を引き立てるカードになっている。

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2010.12.20

本日入荷の積ん読素材
<ビヨンド>

 惑星探査機が撮影した太陽系惑星の映像を集めた写真集。

 あたしは基本的に星空が嫌いである。何万光年の彼方の星の光を眺めていると思うと、その永遠さにぞっとし、足もとが掬われる気分に陥ってしまう。

 しかし、太陽系内なら行き着くまで何年もかかるものの、人智の範囲内にあり、安心して眺めることが出来るのである。

ビヨンド
ビヨンド

マイケル・ベンソン (著), 檜垣 嗣子 (翻訳)
大型本: 317ページ
出版社: 新潮社 (2004/12/22)
ISBN-10: 4105451014
ISBN-13: 978-4105451011
商品の寸法: 30x29.8x2.8cm

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 自然の作り出す光景は、人間の想像を超える。土星の輪の美しいこと!

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2010.11.27

鬼海弘雄「王たちの肖像 浅草寺境内」(87)

 ついに鬼海弘雄の処女写真集「王たちの肖像 浅草寺境内」(87)を手に入れる。ヤフーオークションでの入手で、1万円という大枚を叩いてのことだ。ちょっとばかし、気合いが必要だった。

 タイトルにもあるように、浅草寺境内で撮影した巷の人の写真集なのだが、伊奈信男賞を受賞、このモチーフは彼のライフワークとなり、以降、「や・ちまた―王たちの回廊」(96)「PERSONA(ペルソナ)」(03)「ぺるそな」(05)「Asakusa Portraits」(08)と写真集をリリースしている。これで、ひと通りを揃えることが出来た。

 「王たちの肖像 浅草寺境内」は地方の出版社によるものの、思った以上にきちんとした写真集で、さすがに「PERSONA(ペルソナ)」(03)には叶わないものの、大判で丁寧に写真を見せてくれる。このうちの半分以上の写真が後の写真集にも納められている。41枚の写真の撮影は85、6年の2年間に撮られたものだ。

 彼の浅草寺ポートレイト集ではキャプションが非常に個性的で、写真を一層引きたたせるのだが、この写真集では巻末に纏められ、中には単に職業を記しただけのものも多く、まだ完成した形にはなっていない。

 やはり、本当に個性的な人たちが捉えられ、その息遣いが何とも云えない。

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2010.11.19

本日入荷の積ん読素材

 都築響一という人は着眼点が面白いので、彼の著作で手元に置いておきたいものは少なくない。最近、チェックしていなかったので、もう少しで絶版になるまで見落とすことになっていそうだったのが、次の書籍である。

 昭和28年から45年の17年に渡って発行された「建築写真文庫」全145巻から商業・公共建築関係の79巻を再編集し、まとめたものである。あたしの幼少以前のもので、やや古臭いという感じも無きにしも非ずなのだが、とにかくこれまでの人生の半分以上を昭和に生きてきたものにとっては、こちらのほうが馴染みがよい風景が広がっている。

Showa Style―再編・建築写真文庫(商業施設)
Showa Style
―再編・建築写真文庫(商業施設)

都築 響一 (編集)
単行本: 793ページ
出版社: 彰国社 (2009/12)
ISBN-10: 4395012418
ISBN-13: 978-4395012411
商品の寸法: 18.8x13.2x4.8cm

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 百聞は一見に如かず、手に取ると「をじさん」と呼ばれる年代の人間は間違いなく惹かれるものがあるはずである。発行からすでに1年近く経ち、流通もそんなに良くなさそうなので、絶版には注意の必要がありそうな一冊。

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