カテゴリー「学問・資格」の5件の記事

2009.11.04

訃報 レヴィ=ストロース

 レヴィ=ストロースが亡くなったらしい。満100歳。フランスの思想家のひとりである。

 学生時代にこの人の本を何冊か読んだはずだ。もう20年以上前のことになる。80年代の始めと云うのはポスト構造主義が流行った時期で、浅田彰とかが時代の先端を走っていた。その辺りのことあって、あたしは言語学を専攻する。もちろん、記号論とかにもちゃんと触れておきたかったのだ。

 しかし、研究室の助教授はモンゴル語の歴史言語学、それをサポートする後輩の助教授はハングル-日本語の比較言語学がそれぞれ趣味なようで、チョムスキーの袋小路に入り切った生成文法をメインに演習させられ、正直、おもしろいものではなかった。だから、哲学関係の講義ばかり受けていたような気がする。

 哲学教室と合同演習もあったが、これがソシュールの「一般言語学講義」の仏文原書を読むというものだった。訳は辞書を引けば出来なくもないが、単語がくっついて発音されるリエゾンなんて判る訳がなく、哲学の教授からは常に間違いを指摘され、それをうちの助教にフォローしてもらっていたと云う、最悪な演習だった。まぁ、ソシュールの基礎が知れてたのは良かったのだが、哲学教室の連中、教員、学生ともにだが、性根の悪さをあらためて思い知った。理論は他人を不愉快にするためにあるものではない、と彼らには知らせてやりたかった。性格の悪さが祟ってか、哲学の教授は恐ろしく早くに癌で亡くなってしまった。

一般言語学講義
一般言語学講義

フェルディナン・ド・ソシュール(著), 小林英夫(翻訳)
単行本: 523ページ
出版社: 岩波書店; 改版版
ISBN-10: 4000000896
ISBN-13: 978-4000000895
発売日: 1986/01
商品の寸法: 22x15.6x3cm

 あたしはソシュールでやっつけ卒論を書いたのだが、その時に読んだのが、レヴィ=ストロースであったり、ジャック・デリダ、メルロー=ポンティだった。今はちっともその内容を覚えていないけど。

 本当はメンタルモデルを解析して、どのように人間は世界を認識しているのか、というのを明確化したかったんだけどな。言語もしかり、芸術もしかり、人間の認知の仕組みは本当に複雑極まりなく、未知なる世界。自らが抱えているワンダーを解明したかった。

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2006.10.05

Carl Aero GmbH社 スターリングエンジン

 先日買った学研『大人の科学マガジン Vol.10 スターリングエンジン』にはいたく感動してしまった。エンジンの原理をいちばん簡単なスタイルで具現化されており、そのシンプルな構造で機能する様はやはり驚きなのである。

 ということで、ヤフオクでドイツCarl Aero GmbH社製のスターリングエンジンが出品されていたので、落札してしまう。スターリングエンジンの模型はアルコールランプで熱するシリンダタイプのものとかあるのだが、火力を用いず20℃程度の底温度差で動くタイプが面白い。アンプやACアダプタのような熱を発しているものの上に置いておくだけで、延々動いているからだ。ノートPCのACアダプタなんて最高で、あたしはこの上に置いていつも動かしている。

 Carl Aero GmbH社のエンジンは学研のものよりひとまわり小さいが機構はまったく同じである。シリンダ部分が大きいほど動きやすいらしく、学研のものはそういう理由で大きいのかもしれない。Carl Aero GmbH社のものは受け軸がベアリングになってて、回る度にしゃかしゃか鳴る。ソーラータイプということで、太陽光だけで動くようにとシリンダの天上はアクリルガラスになっており、黒塗りされたピストンに熱が溜りやすいようになっている。

 よく回るエンジンは一重に機構の作動部に摩擦がないことによる。従って、ほこりは禁物であるということで、ドーム型のガラスケースとのセットでの出品だった。製造元のCarl Aero GmbH社のサイトでは、本体が199ユーロ、ケースが50ユーロで概ね250ユーロ。現在、1ユーロが150円だからかなりの額になる。まぁ、オークションは15000円開始値で、開始値のまま(+送料700円)での落札。同じような製品でイギリス製のものがこちらの日本のサイトで入手可能だが、本国のサイトの方が安く入手できるかもしれない。

 5minutes sandglass(5分砂時計)とならんで、静かに動く様は落ち着いた時間を送るのには最高のアイテム。

 機械ものは当然だけろうど、システム構築でも思いついた処理をプログラムに書く時はワクワクする。複雑な処理をいかに簡単な方法でやってしまうかというのが、構築上の要となる。いくつもの処理を一気に出来るような仕組みを思いつき、コーディングする。テストして、成功すると本当に心地よい。プログラムは理論だということで、理屈的に間違ってなくても、実際の処理のタイミングによっては思ったように動かず、チューニングが必要になったりもする。安定した状態に導くことも非常に大切となる。

 このスターリングエンジンの簡単な機構を眺めていると、一方で開発者のいろんな苦労が思われる。

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2006.09.27

学研『大人の科学マガジン Vol.10 スターリングエンジン』

 「学研のおばちゃん、まだかな~まだかな~」というCFがあったけども、35年程前のあたしもやはりそういう感じだった。実をいうとなかなか配達しに来ないので、母親に催促の電話をかけさせたこともある。小学校に入って、2年くらいは学校の中庭で1、2日販売をしていた。学校で特定の業者が販売活動をすることは問題があるという判断が下されたのか、3年になった時には配達販売になっていた。そうなるまで学校には売れ残った雑誌の付録がストックされており、何かのご褒美といえばそれをセンセに貰っていたものだ。地味な学習より派手な科学の方がやはり面白かった。

 そういう経験をしたオトナをターゲットに現在、大人の科学マガジンが刊行されているが、特に目についたのがこれ。スターリングエンジンを付録にした号だった。1月15日発行で店頭になかったので、ネット注文で入手。

大人の科学マガジン Vol.10
大人の科学マガジン Vol.10

 スターリングエンジンというのは1816年にスコットランドのスターリング牧師が発明した外燃機関である。通常、車等で使われているエンジンのほとんどは内燃機関で小振りで馬力があるものの燃料の爆発時に有害物質が発生する、また燃料が限定されるという問題がある。スターリングエンジンは、温度差(熱源)があれば動くエンジンであり、なお且つ、動力を熱に変換するという可逆エンジンでもある。ただ問題なのは出力が小さいことである。スターリングエンジンの原理についてはこちらが判りやすい。

 大人の科学マガジンの付録のスターリングエンジンは、お湯程度の温度で動くもの。アルミの2枚の円盤を持つシリンダによる機構でこの円盤のいずれかを温めればピストンが動き、クランクによって透明な円盤に回転運動を与えられる。アルミ板のもう一方を氷等で冷やすと動きはさらに早くなる。

 ごくシンプルな機構なのに十分過ぎるくらいしっかり動く様というのは本当に不思議である。コーヒーを淹れて、そのカップの上においてやって、一回弾みをつけるために回してやれば、それがずーっと続く。コーヒーの熱というのはごくありふれた存在なので、永久機関を見ているような錯覚に陥ってしまう。

 パッキンとか密閉が大切なもので、とにかくネジの数が20数個あるというものだが、小ぶりのプラスドライバがひとつあればいい。30分ほどで組み立てて、動くかどうか確認したものの、まったく動かない。一時間くらいいじくり回し、原因がはっきりしないのでもう一回分解しようとしていて、原因がようやく判明した。軸の両側に円盤をつける箇所があるのだが、それを知らぬ間に強く押さえつけたため円盤の間の隙間がなくなり、回転が悪くなっていたらしい。その調整をした後は、呆気なく作動。動かないのに飽きてしまって、とっとと寝てしまった息子に明日はじっくり見せてやろうと思う。

 とにかく古くて新しいエンジンの原理を実にシンプルなスタイルで目の当たりにできる特集なので、物見高い人には特にお薦め。

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2005.12.11

デジタルアトラス

 古本屋のサイトを見ていると興味深いものが見つかった。デジタルアトラスのひとつで、H13年発行のものらしい。売値は2000円という、おそらく内容にしては非常に廉価なもののような気がしたので、早速注文をかけておいた。ただし、週末は営業をしていないということで、在庫の有無が判らない。在庫があれば嬉しいんだが。

 内容の詳細を知ろうとGoogleで検索してもほとんど引っかからない。数件ヒットしてもそんなに詳しく判らない。定価さえも不詳。余程マイナーな存在のようだ。しかし、数年前にようやく製作されたというのが意外だった。今となってはあまり専門家がいないということなのだろうか。

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2005.03.28

マスターするということ

 マスターするための基本。

 自らがそれについて調査し、未知なることを既知とする術を持ち備えていること。

 後任者さん、頑張ってくれるだろうか>MS Access

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