アルフォンソ・キュアロン「ゼロ・グラビティ」(13)
昨年の末から評判になっていた「ゼロ・グラビティ」なのだが、BDがようやく半額の叩き売りで発売されるようになったので、更にポイントを使い、900円ほどで入手する。
ゼロ・グラビティ ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産)2枚組 監督: アルフォンソ・キュアロン |
90分余りの時間は十分に楽しむことが出来たが、残念がら見終わって「それで?」という印象しか残らなかった。
評判では「凄い」ということしか聞いていなかったのだが、BDで見ると「何が?」なのである。延々アクションが続くので退屈はしないのだが、それどまりである。宇宙空間の再現も悪いとは感じないが、取り分け素晴らしいとも感じない。
いやぁ、3Dアトラクションムービーを普通の19インチのTVで見てはいけない、ということらしい。確かにプラネタリウムとかの180度画面に上映される映像は普通に見れば他愛もないものなのだが、その施設で見るとリアルでさらに酔いを生じさせるような強烈なものとなる。
この映画は映画館で見るべき映画で、映画祭で評価する際にも、一般作品と同列で評価するのではなく、アトラクション映画部門の中で評価すべきではないのかと思う。特別な施設においてのみ実力を発揮するような作品の場合、設備のレベルによって真価が変わるので、一応、際物としての評価はしておくべきではないのかと思われる。
ちなみにエド・ハリスは日本語吹き替え版では存在の消えてしまうヒューストンの管制官としての声のみの出演。彼はライト・スタッフから始まってアポロ13の管制官と宇宙ものがよく似合うが、もはや空港もののジョージ・ケネディ的存在か。サンドラ・ブロックの四肢は日本人俳優とは違ってて、非常にしっかりしており、これもまた魅力的であった。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 本日入荷の積ん読素材(2015.03.30)
- スティーヴン・スピルバーグ「未知との遭遇」(77)(2014.11.01)
- アルフォンソ・キュアロン「ゼロ・グラビティ」(13)(2014.09.20)
- 訃報 米倉斉加年(2014.08.27)
- 訃報 ロビン・ウィリアムズ(2014.08.12)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント