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2014.05.12

活字中毒者にとって不幸な時代

 あたしは中学の頃から活字中毒で、基本的に空き時間は何かを読んでいる。特に食事時は目が手持ち豚さんになるので、何かを読んでしまい、行儀の悪いことになる。以前、新聞を。とっていた頃は絶対、新聞を眺めながら食事をしていた。

 活字中毒というのはドライブ中毒に似ているような気がする。両方とも8、90%という高い比率ではなく、5、60%の注意を用いていて、心地よいストレスになっている。活字中毒は必ずしも読書である必要はなく、薬の取り扱い注意書でも十分なのである。真剣に読解しなければならないものはさすがに疲れるので、軽いものがいい時が多い。

 ということで、スマホが生活に入り込んでしまった今、掲示板やらSNSやら読むには困らない材料が散らばっている。別に自ら進んで参加しなくても、眺めているだけでも、読むということには十分価値がある。

 読むという行為が、書籍ではなく、無料で手に入り、軽く読めるネットの情報にメインが移行してしまったような気がする。スマホはあまりにも手軽すぎるのである。

 知識的なものについては事足りるようになった。過去からTVのクイズ番組について、調べれば判ることを即答できるだけの能力について、どんな価値があるんだと思っていたが、いよいよそれが進んでしまった。クイズ番組が見るに堪えられなくなってしまった。あたしのスマホには一式が20巻を超える百科事典が2セット入っているし、Wikipediaを見れば、情報の正確さはさておいてもたいていのことは判ってしまう。

 判らないこと、知らないことがいかに重要であったかと思う。これらと対峙するためには時間が必要である。ネットを流れる活字を追っているようでは、時間を無為にするだけである。ネットの活字と書籍の活字ではどちらが重いかということを論じることは意味がないと思うのだが、ネットの活字は書籍のものとは異なって便所の落書きであることの方がはるかに多い。

 この2年間スマホで狂ったような時間を費やされたような気がする。意図的に脱スマホを考えなければならないと思う。スマホを持たない人はいつまでも持たないでいることを心から希望する。

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