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2014.05.05

訃報 渡辺 淳一

 作家の渡辺淳一の訃報が入ってきた。

 渡辺淳一の小説は10代の終わりから20代初めによく読んでいた。もちろん恋愛小説として読んでいたのだか、読むにつれてつまらなくなっていった。どうにも底が見えてしまって、読もうという気になれなくなってしまった。

 同じ頃に傾倒したのが吉行淳之介だった。彼もよく男女の仲を題材にして小説やらエッセイを書いていたが、いまだに彼を超える名エッセイストはいないと思っている。吉行は淫靡ではあったが、はかなさと気風の良さを持ち備え、何とも云えぬ魅力があった。一方、渡辺は医学者出身ということもあってか、妙に権威づいたところがあり、作家としては奥行きがいまひとつ感じられなかったのだ。

 しかし、渡辺の小説の多くは映画化され、何本かは見たのだが、やはり物足りないものだった。公開当時には話題になるのだが、そのあとは残ることの難しい作品であると思う。

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