3Dプリンターは脅威か
3Dプリンターを用いて殺傷能力があると考えられる拳銃が作られたという事件があり、早速、規制云々という話が出ているらしい。
極端な話をすれば、鉛筆一本あれば十分に人を殺すことができる。凶器そのものの規制は必要だが、凶器になりうるものすべてに対して何らかの制限を設けようとしても意味のないことである。まず、包丁を売ってはいけないことになる。3Dプリンターのおそらくドライバあたりで、拳銃らしきものを形成しようとするとプロテクトがかかるといったことを考えているようだが、パーツはどのようにも分割しうる。
しかし、いよいよ3Dプリンターも民生機が発売され始めているようで、普及はそんなにかからないかな、という感じだ。今のところ、民生機としてはホビー関係の領域を出ないとは思うのだが、これでいろいろ作れると面白いだろうと思う。
学生時代、映研にいて、メンバーの中には戦隊ものが好きで、戦隊ものの映画を撮っていたものもいた。もちろん、戦隊ものだから、コスプレになる。服などはそれなりに作れるのだが、一番厄介なのは仮面で、FRPやらグラスファイバーを使って形成しなければならない。まさしくアギトマスク製作記というサイトがその製造方法を紹介しているのだが、随分と根気の必要な作業で、先輩がひとり下宿でしこしこと作っていたものである。あたしもこの映画の撮影現場に行っていた記憶があるので、参加していたはずなのだが、何を担当していたのか全く記憶がない。監督は6階建ての校舎屋上の10cmくらいのコンクリート安全柵の上に直立し、地上を見下ろすシーンを平気で撮るという危険な男だった。
こういった面も3Dデータさえ用意できれば、寝ている間に一晩でできるだろう。
しかし、報道を見ているとプリンターの性能にはばらつきがあるようで、出来の悪いものも少なくない。まだ、使えるものになるにはしばらく時間がかかりそうだが、パソコンのために町の印刷屋が潰れたように、このプリンターのためにダメになっていく業界もあるだろう。
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