医者が世襲制なわけ
上の子が受かった私学の授業料を確認して驚いた。1年次が入学金と併せて162万強、2年次以降が140万強。いやぁ、想像していた以上に高額であった。文系学部だと30万くらい安いが、数学と他の理系学部では全く環境が異なる。数学だと実験装置等の施設に係る費用は基本的に不必要で、どうにも解せない。
あたしが駅弁大学に通ってた頃の授業料は半期18万6千円だったと思う。隣にある私学の文系大学も頑張って、この額に近い授業料を設定していた筈だ。私学の中でも全国的に授業料の安いガッコになっていた。さらにあたしの3つうえの人たちは9万くらいの授業料で、8年大学に通って結局、中退した先輩は5年次以降は学費を自分でバイトして払っていたが、親に頼らなくても不可能ではない額だった。
学資保険が満期になったと云え、この額なら学費だけで2年でなくなってしまう。更に下宿代等の生活費を考えると、ちょっと固まってしまう。
この私学で医学部だと1年次が680万、2年次以降が580万になる。到底、普通のサラリーマンでは支出できない。飲まず食わずで、税金や年金も踏み倒しなら、どうにか出せるかもしれないという額である。現実的に6年もこれを続けるとなると、貯金を全部使っても足りず、数千万借金をしなければならない。私学の医学部は、間違いなく、授業料を免除される優等生か裕福層の子の入るところである。地方公務員ニ馬力でもたぶんかなり辛い。
片や駅弁大学だと理系文系ともに1年次が入学料28万強を含んだ90万弱、2年次以降は54万程度である。医学部も1年次が諸費用について6万ほど高いだけだ。庶民の子が医者になろうと思えば、やはり国立大を滑り止めなしで目指すことになりそうだ。
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