10数年ぶりに悪友に会う
上の子は地元の駅弁大学の数学科を受験するのだが、ここは高校時代の悪友が卒業したところでもある。
高校の3年間同じクラスで、大学も学部は違ったものの、同じく2年留年して卒業をした。社会人になってからは、ヤツは県立高校の教師になり、転勤が続き、いつの間にか音信がなくなった。ガッコのセンセをやめたと云う話もどこからか聞いていた。
つい最近、ヤツからfacebookの友達リクエストが入って承認したものの、翌日には、アカウントが消えてしまっていた。何がしたかったのかよく判らないが、登録された携帯電話の番号は以前のままだったは確認できていた。
上の子に、ガッコでどのようなことを研究するのか、ヤツに説明させてようと、電話を入れる。おそらく14、5年ぶりの連絡になったと思うのだが、8時半過ぎには時間が空くと云うので、迎えに行く。実家のすぐ近所に住んでいるようだった。
どこで話を聞くか迷ったのだが、10数年ぶりにファミレスに入る。ファミレスは高かろう不味かろうで、何とはなく使っていない。喫茶店も同じくらい使っていない。一杯10円で飲めるコーヒーを30倍払う気にはならないからだ。とにかく久しぶりのファミレスだった。
ヤツは大ぼら吹きで本気なのか邪気なのかよく判らないことを云うヤツで、いつも半分で聞いていた。だから、子供にはとんでもないヤツだから、言葉半分で話を聞け、とあらかじめ伝えておいた。ヤツの云うことを真に受けて、散々な目にあったことが、少なからずあったのである。
しかし、後輩になるかも知れないと云うことなのか、かなり丁寧に学部で習ったことを子供に説明していた。実を云うとあたしも高校の前半では数学か物理をガッコでやろうかと思っていたのだが、ふたりの会話はちっとも判らなかった。おそらく30年前にはやっているはずなのだろうが、それ以来、一度も触れていないので判らない。中学校の内容なら、家庭教師もやっていたし、すぐに思い出せそうなのだが、高校の数IIIとかの話はすでに別世界の話になってしまっている。
とりわけ数学は完全に机上の学問であり、実用とはほとんど結びつかない。あたしも言語学なんてのをやったのは、完全に趣味としてやった訳で、それを就職に結び付けようなんてちっとも思わなかった。だから、カミさんのように数学以外に興味はないのか、などと云う野暮なことをいうつもりはない。与えられる何かを身につけることより、疑問点を見い出してそれを解き明かそうとする技術を身につける方がはるかに価値かある。
ヤツとは10数年ぶりにあっても、つい先週にあったばかりのような感じでのやりとりをしていた。子供に云わせるとそんなにあいだが空いて、迎えに行く時によくすぐに判るな、と感心していたが、成人してからはそんなに変わる訳でもなく、逆に判らない方が問題だ。
10時過ぎにファミレスを出て、それから2時過ぎまで車を転がしながら話をする。上の子が試験に受かったら、報告に行こうと思っている。
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