容姿よりも声
歳をとったからか判らないが、40を超えたくらいから容姿よりもその人の話し方が気になるようになっていた。
その頃、職場で昼休みになると向かいの席あたりに部署の女の子が集まって昼食をとっていた。正面にいつも陣取る女の子は20代半ばの子で、一般的には絶対に美人と云われるようなひとだったのだが、どうしても苦手だった。しゃべり方が生理的に受け入れられなかったのだ。部署の若手には彼女に明らかに好意を持つ者がいたし、実際に同僚と結婚することになるのだが、なにかその喋りに耐えられず、イヤホンで音量をあげて音楽を聴いていた。
容姿で嫌悪感を感じると云うことはほとんどないが、喋りがダメなことは比較的多い。
声優の故・内海賢二は人気があってメジャーな役どころを演じていたが、彼の喋りも苦手だった。どんな役をしていてもすぐに彼だと判り、耳を被いたくなる。伊武雅刀も声優だとまだよいが、ナレーションとなると気分が悪くなる。どうにも生理的に参るのだ。
喋りの好き嫌いには、声の質とか話し方とかいろいろ要素があって、何が原因なのかはおそらく突き止めることは難しいと思う。でも、思った以上にそのひとの根底的なものが含まれているような気もする。美人だけど、あっちに行って欲しい。不思議な話である。
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