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2013.07.12

非正規労働者38.2%

 総務省が12年の就業構造基本調査を発表したが、非正規労働者は38.2%であったという。

 日本人労働者の4割がバイトや派遣なんですか。この数字には驚いた。もちろん主婦のパートとかも含まれるのだろうけど、それでも非正規の数値が高くはないですか。

 非正規でも若いうちはどうにか渡って行くことが出来るかもしれないが、やはり使い捨てされるのを覚悟しないといけないだろうし、あたしくらいの年齢になるともう勤務先は見つからない。昨年、40年来の悪友のところに遊びに行くと10年間ちかく契約社員で働いたのを解雇され、もう1年近く職が見つからないといっていた。厳しさはよくわかり、それから辛くて彼には連絡を取れずにいる。

 会社があらぬ方向を見るようになったのが気になる。昔は顧客や社員を大切にしてきたのが、いつの間にか株主とかを第一にするようになってきている。「物言う株主」なんていう言葉を耳にするようになったのだが、社会が投機家のために動くようになっては終わりである。今の日本はまさに投機家のための社会に成り下がろうとしている。

 金を出すけど口も出す。当たり前のような気がするが、度が過ぎるとイヤラシくなる。いちいち口を出さずに、だまって金を引き下げればいい。投機家に会社を経営する所以はない。

 ダウンサイジングによる解雇をリストラと云うようになった頃から日本はおかしくなり始めた。再構築と云う名の下で解雇を正当化し、社会もそれを許すようになった。当時、マスコミがリストラと云う言葉を使うたびに吐き気がしたものである。少女売春を援助交際と言っているのと同じレベルの意識の劣化である。

 労働者の流動化を政府は望んでいるようだが、日本の現状としては使い捨て要員を増やすだけである。職歴がスキルアップとして認められるようなところではまだしも、日本では終身雇用の歴史があまりにも長く、転職は信用問題にも繋がる。

 来年、この数字がどのように変るのが気になる。

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