幽霊トンネル
本日は朝から下の子が遊びにきて、これからイオンに遊びに行くから500円くれ、という。お昼過ぎに帰ってくるというのが、お昼少し前に帰ってきた。
夏休みだからどこかに行きたいという。いや、君の夏休みは来週末からのはずなんだが。何処に行きたいのかを尋ねると、100kmくらい離れたところにある町だという。いつも突然なことを云うヤツなので、今さら驚かないが、明日も祝日で休みなので、了解する。
いつもは1000円分しか給油しないのだが、これだけだと100kmしか走れず、向うで給油しなければならないのは明らかなので、2000円分給油する。いつも1000円という最低限に近い量しか給油しないのは、車を軽量化して燃費を上げるため。それでもリッター15.6kmくらいしか走らない。
その町についたのは4時過ぎ。さらにその向うの町にも行ってみたいという。何を考えているのか判らないが、道案内をさせる。ルートを心得ていて、指示通りに行くとちゃんとそこに着いた。Googleのストリートビューとかで見ているからどんなところかも知っているという。あたしも初めて来た町だった。
帰りに心霊スポットに行こうという。現在は10年くらい前に新しいトンネルが出来て、旧トンネルとなったトンネルに行こうというのである。あたしの知らないスポットで、地元民もそのトンネルは幽霊トンネルと呼んでいるらしい。赤子を背負った母親の幽霊がそのあたりをうろついているという。えらく張り切っているし、遠方なので次の機会はいつになるか判らないので、立ち寄ってみることにした。
夕暮れ間近で、山場は日が見えなくなる時刻。旧トンネルだから、そこに行く道も現在はほとんど使われていないような旧道である。4kmくらいの離合のめんどそうなくねくね道を走ると、トンネルが現れる。大正15年竣工と云う500m弱の手掘のトンネルである。照明ははない。入り口前に岩や折れた木が落ちている。雰囲気的には、幽霊よりも、道路状況が気になる。これ、危ないから先には行きたくない、と云うと子供はどうしてもトンネルに入りたそうにしている。歩いて行け、というと、トンネルの入り口に落ちている石や枝を横に避け始めた。車で行って欲しいようである。
仕方がないので、トンネルの中を進むことにした。トンネルを超えて何kmか走ると新道にも出られるようである。トンネルの中を走らせると水たまりがあって、やはり路面状態はよくない。手掘りでかべがごつごつしているのは不気味である。無事にトンネルを抜け、暫く走ると、子供が写真を撮り忘れた、という。心霊スポットのようなところで写真を撮って変なものが写ったりしたら困るから、撮らなくてもいい、と云う。
家に戻り、時間もそんなに遅くなかったので、上の子を呼び出して、再び、ドライブする。上の子は今年、大学受験で、週末も模試ばかりでまともに休みがないようだ。この連休も昨日は午前中は授業、今日は模試で、ようやく明日は休めるらしい。とにかく模試が多いようで、あたしの頃そんなに受けていなかったような気がする。志望はあたしの出身の地元駅弁大学で、数学か化学をやりたいという。あたしは最終的には文学科で言語学をやったが、もともとは数学が物理学をやるつもりでいた。あたしと似たような感じなのでホッとする。
子供の成績表はみたことがない。高校では年度末に通知表を親宛てに送ってくるが開封したことがない。勉強なんてやれと云ってやらせるもんではないし、好きなものが見つかって、それが追求できれば、それでいい。他人と競えるものなどは大して意味のあるものはない。
ということで、小一時間雑談をして、子供ふたりを11時過ぎにアパートに送り届ける。本日、総走行距離300km、そして、食べたアイスクリーム3個。
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