訃報 吉田昌郎元東京電力福島第一原発所長
思ったよりも早い訃報。食道がんという病名で福一から退いた時は、本当にそれだけかと思ったものだが、詳細はわからず、その後、脳出血を起こして手術し、療養生活を続けていたものの、容体が急変して亡くなったという。
まぁ、被曝云々を別にしてもストレスはかなりのものだったと思う。原発事故は最悪の場合、東日本を不毛の地にしてしまう可能性は少なからずあったし、会社の上層部の意向にそのまま従うとそういった状況になってしまうのは目に見えていたりもしていた。
津波等に対する事前対策は必要ないと主張していたということで、戦犯扱いされる向きもあるが、事故後の対応を考えると個人で出来ることはすべてやったのではないかと思う。それは立派なことであると思う。
こういった非常時に、どのような態度を取るかで人間は本当に評価をされる。行動はそのひとの考え、そのものとして評価される。
状況が人間を成長させる一方で、立場に応じた役割を演じ切れなかった人間は、所詮、その程度の人間だったと云われる。役職が真の評価の結果ではないということを常に意識していないといけない。
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