« 訃報 ダグラス・エンゲルバート | トップページ | ヤヌス・メッツ「アルマジロ アフガン戦争最前線基地」(10) »

2013.07.05

ジョン・アーヴィン「プライベート・ソルジャー」(98)

 映画観賞が高尚な趣味かどうかというと、むしろ、高尚とは正反対の下世話なものだと思っている。もともとあたしは怪獣映画から入って、B級映画を好み、高校の時、デヴィッド・リンチの「イレイザーヘッド」を観るまでは映画は消費物としか考えられなかったような気がする。

 ということで、いまだにアクション映画のひとつのジャンルである戦争映画は非常に好きである。

 ジョン・アーヴィンのTV映画「プライベート・ソルジャー」が好評なのを知り、今さらのようにソフトを入手する。ジョン・アーヴィンというとベトナム戦争での激戦を描いた「ハンバーガー・ヒル」を学生時代の劇場公開時に見たことがある。当時はベトナム戦争映画が多く公開されていて、その中の一つとして話題を呼んでいたのだが、今となっては内容は覚えていない。覚えているのは、ミンチにされながら丘を攻略するという激戦の話と云うくらいだ。

 アーヴィンはリアルな戦争を描こうとする監督らしいが、「プライベート・ソルジャー」も、死ぬつもりはない、と堂々と上官に云う男の話である。男は中隊が全滅したにもかかわらず、無傷で帰還した。男が逃げ惑っていたにしろ機敏さのあることは間違いなく、上官により、軍曹に昇任させられ、隊を持つことになる。舞台となる「ヒュルトゲンの森の戦い」は44年9月から翌年2月までの長期に渡るものであり、なおかつ、激戦でもあり、米軍の死者だけでも24000人に及んでいる。

 戦線で露骨に厭戦な態度を取りつつも、戦闘経験により新平を一人前の兵士にする男はいつの間にか中尉にまでなっていた。
 

プライベート・ソルジャー
プライベート・ソルジャー

監督: ジョン・アーヴィン
出演: ザック・オース, ロン・エルダード
ディスク枚数: 1
販売元: フナイエンタテイメント・ジャパン
DVD発売日: 2004/02/26
時間: 95 分

 劇場公開映画ばはなく、TV映画であるため画面サイズはスタンダード、さらに、予算のこともあってスケールは大きいとはいえない。しかし、ここまで厭戦で、作戦が成功すれば、除隊させろという兵士を描く戦争映画は珍しい。実際の戦場ではどうだったのだろうか。個人的に戦うのは嫌だと思っていただろうが、兵士になった段階で死ぬということが前提にされている。

 新米兵士の成長と云う部分も描かれていて、「重戦車総攻撃」(66)を思い出す。TV放送で何回か見たことがあるのだが、残念ながら、ソフト化はされていない様子である。

|

« 訃報 ダグラス・エンゲルバート | トップページ | ヤヌス・メッツ「アルマジロ アフガン戦争最前線基地」(10) »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/90327/57733536

この記事へのトラックバック一覧です: ジョン・アーヴィン「プライベート・ソルジャー」(98):

« 訃報 ダグラス・エンゲルバート | トップページ | ヤヌス・メッツ「アルマジロ アフガン戦争最前線基地」(10) »