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2013年2月の10件の記事

2013.02.27

740,000番目のお客様は..

 15,000番目、20,000番目、25,000番目、30,000番目、33,333番目、34,567番目、40,000番目、44,444番目、50,000番目、55,555番目、60,000番目、66,666番目、70,000番目、77,777番目、80,000番目、88,888番目、90,000番目、99,999番目、100,000番目、101,010番目、111,111番目、123,456番目、130,000番目、131,313番目、133,331番目、140,000番目、150,000番目、160,000番目、170,000番目、180,000番目、190,000番目、200,000番目、210,000番目、220,000番目、222,222番目、230,000番目、234,567番目、240,000番目、250,000番目、260,000番目、270,000番目、280,000番目、290,000番目、300,000番目、310,000番目、320,000番目、330,000番目、340,000番目、350,000番目、360,000番目、370,000番目、380,000番目、390,000番目、400,000番目、410,000番目、420,000番目、430,000番目、440,000番目、450,000番目、460,000番目、470,000番目、480,000番目、490,000番目、500,000番目、510,000番目、514,926番目、520,000番目、530,000番目、540,000番目、550,000番目(560,000番目は忘れてました)、570,000番目、580,000番目、590,000番、600,000番、610,000番目、620,000番目、630,000番目、640,000番目、650,000番目、660,000番目、670,000番目、680,000番目、690,000番目、700,000番目、710,000番目、720,000番、730,000番目に次ぐ87度目のキリ番プレゼントで、今回は740,000番目のキリ番です。

 読書グッズP-hookのプレゼントを希望される方はこの記事の "1万5千" を "740,000" に読み替えて、気に留めておいてください。

 肝心のカウンターですが、タイトルの右上に灰色で非常に判り難く居ります。シンプルなのが好きなので、カウンターはこのくらいの存在感があたしの好みです。

 なお、カウンターを気にしていなくても、キリ番を踏んだ人にはメッセージが表示され、見落とすことはない設定を施しています。

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2013.02.24

下の子の自転車

 下の子は来年、中学に進学するのだが、まだ自転車を持っていなかった。子供は高機能自閉症で、知能の遅れはないのだが、人とのコミュニケーションが苦手なところがある。さすがに大きくなるとやりとりに問題のあるようなことはないが、小さい頃はややマイペースに行動してしまうことが多かった。傍目には落ち着きがないというのが第一の印象で、そのような状態では自転車には乗せられないというのがカミさんの判断だった。

 あたしはこのあたりは緩くて、道路を横断する時に車が来ているかいないかの確認が問題なくできるようであれば、乗せてやるべきだと考える。何が大事か判り、それが守られれば、制限はすべきでないと思っている。

 今年の正月にようやく実家のじじばばに自転車を買ってもらって、正月休み中に数日間練習をしたようだ。あたしは仕事があるので早々に自宅に戻ったのだが、子供はひとり残って、自転車の練習をしていた。自転車は2日くらいで乗れるようになって、さらにもう一日乗ってみるという感じで、完全には乗れていないから、もう少し練習をしてから引き渡すという話になって、それから2ヶ月近く自転車はお預けの状態になっていた。

 この週末に、自転車を引き渡して貰うというつもりで、実家に行く。子供も自転車に対する恐怖は全く無いようで、近所を走り回っている。走り始めにちょっとばかり前輪がブレるというのが気になったが、特に危ないという感じはない。土日と練習をして、それから、実家の軽トラで積んでいって貰おうと考えていた。

 翌日、親父は「まだ練習が足りないから持って帰らせるわけにはいかない」などと云う。あたしとしてはもう十分と思うくらいである。確かに自転車に乗り始めて一週間も経っていないし、完璧であるとは云えないかもしれないが、逆に云うと、どうあれば完璧であると云えるのか、完璧を待たなければ何もしていけないのか、という話になる。

 子供の希望は、家まで自転車で乗って帰りたい、途中、イオンに寄ってゲームをしたい、ということだった。このルートは郊外から市街地にはいり、さらに郊外に抜けるといった道順で、8kmくらいになる。直線で行くとそんなにはないのだが、大きな橋が自転車では走れないような高架になっていて、遠まわりする必要があった。行けると思うのならやってみろと云って、許可する。

 下の子は地理には詳しいので道に迷うようなことの心配は一切ない。しかし、子供は携帯を持っていないので、連絡の取りようがないし、車で子供の自転車の後をそのまま追うことは出来ないので、念の為にイオンの近所の別の商店で落ちあうようにして中間確認をすることにした。

 夕方3時過ぎに実家を子供が出発してから20分くらいしてから車で出る。待ち合わせをしていた店に辿り着くと、子供もちょうど到着する。そこは実家から6kmくらいあるのだけど、30分強かかっていた。これからイオンに行くけども、6時には帰るからねと云う子供と分かれる。6時は日没の時刻で、この時間ならまだ明るく問題はないはずである。

 自宅に帰って子供が帰ってくるのを待っていたのだが、6時過ぎて日が暮れても帰って来ない。もう暗くなって、ライトをつけないと走られない状態だ。6時半近くになってようやく帰ってくる。どうやら帰りもぐるりと遠まわりをして帰ってきたようだ。総走行距離は11kmくらいになっている筈である。怖いもの知らずと云うか、気合いの入ったヤツである。

 まぁ、こういった挑戦に釘をさすつもりはない。出来ることをするのは当たり前で、進歩はない。今までやったことはないが、まったく不可能というわけではない、と思われることをやってみることに進歩がある。仮にそこで何かあれば、その人生はそういうもんなのだと思う。死なないやつは何をやってを死なないし、死ぬやつは家で寝ていても死ぬ。それくらいの覚悟で見守っている。人間の成長を促すというのには、とにもかくにも何も云わないことに耐えるということが出来なければならないと思う。

 子供に、次はどこに行きたいかと尋ねると、あの恐怖の窓峠に行きたいという。さすがにそれは無理だからダメと禁じた。

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2013.02.22

ストリートビューがやってきた

 Googleマップのストリートビューが当地でも見られるようになった。このサービスが始まって何年も経っているので、やはり僻地であるということなんだろうなと感じる。

 しかし、住所を入力するとそのまま自宅が見られるというのは、何だかと思う。今は、賃貸に住んでいるのでそんなに気にはならないが、持ち家だと変な神経を使うのではないかと思う。この家の外観について、個人情報になるかどうかと云えばおそらくならない。誰にでも知りえることであるからだ。だからといって、こういうサービスを提供してしまうというのは、Googleのコンテンツに対する徹底した姿勢であり、また、資本の大きさである。これはやはり驚異である。

 ちなみにこれはうちのアパートである。隣のアパートは12階建ての立派なものだが、うちは1階4戸の4階建てと云う質素なアパートである。

 今まで見かけることがなかったので最近越して来たのだろうと思うのだが、この小さな入り口の階段に夕刻の6時まえに女子中学生5、6人がガッコ帰りの荷物をぶちまけて座り込んで話し込んでいる。狭い隙間から駐輪場にバイクを入れるのだが、すでに邪魔になって中に入れない。彼女らに睨まれつつ、間を空けてもらって、バイクを突っ込ませ、さらに階段の荷物を脇に除けて貰う。

 中学2、3年の一番扱いの面倒な時期の女の子たちで、とにかく睨まれ続けられるのが鬱陶しく、怖い。なるべく早い時刻には帰らない方がよさそうである。

 ストリートの撮影も完全なようではなく、知り合いの自宅のビューはないようだった。戸数の少ない袋小路はやはり遠慮されてしまっているようだ。効率を考えると仕方のないことかも知れないが、あってもなくても複雑な心境になってしまうストリートビューは罪作りである。

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2013.02.21

本家Amazonで砂の惑星とエヴァのBDを注文

 リンチの「デューン/砂の惑星」の記事を書いたので、久々にDVDを見直した。劇場公開版もTV放送長尺版もブログで紹介したものより古いリリースのもので持っている。特に劇場公開版については、数年前に発売されたHDリマスター版が欲しくてしかたがなかったりするのだが、いまどきDVD、さらにかなりの高値なので貧乏性のあたしとしては、手の出せないままでずっーといる。

 本家Amazonを調べてみると、ちゃんとBlu-Rayで発売されており、さらに$9.49という1000円にも満たない価格である。残念なことは日本語字幕が収録されていないようだが、デューンについてはすでに内容は十分に知っているし、とにかく絵柄を観るだけでも十分過ぎるほどの価値がある。ということをお昼休みに思いつき、スマホで注文する。

Dune
Dune

Actors: Kyle MacLachlan, Jose Ferrer, Max von Sydow, Linda Hunt, Sting
Directors: David Lynch
Producers: Raffaella De Laurentiis
Format: AC-3, Color, Dolby, Dubbed, Subtitled, Widescreen
Language: English (DTS-HD Master Audio 5.1), French (DTS-HD 2.0)
Subtitles: English, French, Spanish
Dubbed: French
Region: All Regions
Aspect Ratio: 2.35:1
Number of discs: 1
Rated: PG-13 (Parental Guidance Suggested)
Studio: Universal Studios
DVD Release Date: April 27, 2010
Run Time: 137 minutes

 ついでなのでエヴァの北米版Blu-Rayも注文。DVDは持っているのだが、Blu-Rayは別物という噂もあり、これも高価なので放置していたのをこちらで入手することにした。ちなみに上の子がエヴァにはまっているようで、機会があれば一緒に見ようと思っている。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11) 北米版
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11) 北米版

言語 日本語, 英語
字幕: 英語
リージョンコード: リージョンA
画面サイズ: 1.78:1
ディスク枚数: 1
販売元: FUNIMATION

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 (EVANGELION:2.22) 北米版
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 (EVANGELION:2.22) 北米版

言語 日本語, 英語
字幕: 英語
リージョンコード: リージョンA
画面サイズ: 1.78:1
ディスク枚数: 1
販売元: Funimation

 注文の内容は、次のとおり。

Items Ordered Price

1 of: Dune [Blu-ray] [Blu-ray]
By: Kyle MacLachlan, et al
Condition: New
Sold by: Amazon.com LLC
$9.49

1 of: Evangelion: 1.11 You Are (Not) Alone [Blu-ray] [Blu-ray]
By: Allison Keith-Shipp, et al
Condition: New
Sold by: Amazon.com LLC
$13.93

1 of: Evangelion: 2.22 You Can (Not) Advance [Blu-ray] [Blu-ray]
By: Colleen Clinkenbeard, et al
Condition: New
Sold by: Amazon.com LLC
$18.36

--------------------------------------------------------------------------------
Item(s) Subtotal: JPY 4,067
Shipping & Handling: JPY 668
-----
Total before tax: JPY 4,735
Sales Tax: JPY 0
-----
Total for This Shipment: JPY 4,735

 デューンはそもそも日本Amazonでは手に入らないが、エヴァにしても本家から買った方が安くつく。一番安い発送方法を選択したのでAmazonは来月18日到着と云っているが、今までの経験では10日くらいで到着している。アメリカの商品はケースがチャチだし、さらに流通の扱いが恐ろしく乱暴。輸送箱は潰れ、円盤収納ケースが割れているくらいは覚悟しておかなければならない。まぁ、クレームをつければ、メール一通で新品の代替えを送ってはくれるけども。とりあえず円安なのが残念。

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2013.02.19

本日入荷の積ん読素材

 なんか本格的に本の収納場所がなくなってきました。円盤はケースを捨てれば、爆発的には場所を取らないけども、本はそう云う訳にはいかない。電子書籍と云うのもあるけども、やはりあれは読めるものではない。映画は置いておいて、電子データはやはり使い捨ての一時の消費物という感覚しかない。

眼と風の記憶―写真をめぐるエセー
眼と風の記憶―写真をめぐるエセー

鬼海 弘雄 (著)
単行本: 184ページ
出版社: 岩波書店
ISBN-10: 4000249525
ISBN-13: 978-4000249522
発売日: 2012/10/19
商品の寸法: 18.8x13.2x2cm

知れば恐ろしい日本人の風習
知れば恐ろしい日本人の風習

千葉 公慈 (著)
単行本: 208ページ
出版社: 河出書房新社
ISBN-10: 4309225853
ISBN-13: 978-4309225852
発売日: 2012/11/23
商品の寸法: 18.8x13x2cm


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2013.02.16

デヴィット・リンチの「デューン/砂の惑星」のこと

 最近、インターネットラジオをよく聴いている。ネット配信を用いたラジオ放送なのだが、誰でも無料で放送を行うことができる。番組はなかなか認識されないのでリスナーは多い番組でも1000人くらいなのだが、放送録音をアーカイブすると万単位のリスナーを持つことになる素人番組もあるようだ。

 そんなネットラジオでたまたま見つけたのがねとらじ デヴィット・リンチ部という20代半ばの2人の青年がやっている放送で、月1回の放送なのだが、毎月、デヴィット・リンチ作品を一本ずつネタにして話をしている。この人の作品と云うのはかなり感性に頼ったもので、まま、常人に理解出来ないものがある。それをああでもないこうでもないと話すのが、この放送の内容である。

 たまたま第一回目の放送から聴くことが出来たのだが、それはリンチのメジャー公開第一作目の「イレイザーヘッド」がテーマになっていた。あたしもこの作品は公開当時の高校2年の時になんの予備知識もなく劇場で観て、メジャーなハリウッド映画以外の映画を強く認識するようになったという、非常に有り難い作品だった。放送をしている2人の青年もおそらく初見でぶっ飛んで、惹き込まれたのだろうと思う。

 ということで、リンチの作品は「イレイザーヘッド」から始まって、「ロスト・ハイウエイ」「ブルーベルベット」「マルホランド・ドライブ」「エレファント・マン」「ワイルド・アット・ハート」と6本の放送を終え、佳境を迎えつつある。次回3月15日放送のテーマ作品は「ストレイト・ストーリー」、また放送の最後の締めくくりは最新作でリンチファンの間でも問題作とされている「インランド・エンパイア」と決まっているようだが、「デューン/砂の惑星」と「ツイン・ピークス ローラ・パーマー最後の7日間」の取り扱いを迷っているようだ。

 「デューン/砂の惑星」についてはレンタルDVDの取り扱いが少ないことと、幾つもバージョンがあって、リンチの作品としてまずどれを観ればいいのか判らないとのこと。この作品も劇場で観た作品で、リンチの中でも異色で好きな作品なので、ぜひ多くの人に観てもらいたいと思っている。

 「デューン/砂の惑星」はリンチ自身の企画ではなく、フェリーニの「道」等を製作したディノ・デ・ラウレンティス(19-2010)によるものである。スティーブン・キング原作の映画化や「ハンニバル」シリーズも手掛けたややキワモノ好きのプロデューサーのようだ。リンチが撮った映画は4時間半にもなり、それでは公開できないということで、半分近くがカットされ、劇場公開されたのは137分のものである。

デューン 砂の惑星
デューン 砂の惑星

出演: カイル・マクラクラン, ショーン・ヤング, スティング, ケネス・マクミラン
ディスク枚数: 1
販売元: ビデオメーカー
DVD発売日: 2010/08/04

 原作を読んでいないので、どれほど劣化しているのかは判断できない。たしかにストーリーとしては随分と駆け足であるという感じはするのだが、それでも描かれているワールドの素晴らしさは十分に味わえる。「イレイザーヘッド」から始まって、リンチは悪趣味なのは確かなのだが、それがリンチの感性そのままの遠い世界で繰り広げられるのではなく、SFの世界の様式美における悪趣味として展開するので、常人にも十分に受け入れられる。普通の作品なら出すことが躊躇われる小人も舞台装置の一つとして出すし、さらに弾き飛ばすといったような事までしてしまう。原作の世界をどこまで拡大解釈して映像化しているか非常に気になるところである。

 リンチとしては半分もカットされたので、愛着のあまりないようで、公開から4年後の88年にMCAがTVスペシャルとして2夜に渡って「デューン」の完全版を放送しようとリンチに編集作業を要請したが、別のプロジェクトで忙がしいと不参加で、リンチが携わらないまま編集が行われた。新しく50分のシーンが加わり、10分の残虐・性的シーンをカットされた決定版が完成したが、オープニングの7分にも渡る物語解説の紙芝居等、リンチは再編集の出来を良しとせず、クレジットから自分の名前を削るよう要請し、結果的にアラン・スミシー監督作品となった。

デューン/砂の惑星 TV放映長尺版
デューン/砂の惑星 TV放映長尺版

出演: カイル・マクラクラン, スティング, フランセスカ・アニス
画面サイズ: 1.33:1
ディスク枚数: 2
販売元: パイオニアLDC
DVD発売日: 2002/08/23
時間: 189 分

 DVDソフトとして公開されているTV放送長尺版は実際の放送ではカットされた残虐シーンを復活させて、劇場公開版より50分長い189分版となっている。この作品ではTOTOの音楽が復活されているなどあるようだが、編集のテンポが悪く、リンチの劇場版とは違って非常にかったるい。また、TV放送のため、シネスコ(2.35:1)の両幅を大きくトリミングしてスタンダード(1.33:1)にしている。ストーリー的には判りやすくなっているかも知れないが、劣化編集で作品の質を落していることは間違いない。劇場版を観たうえで、参考のためにTV放送長尺版を観るのはいいが、TV放送長尺版だけを観たり、その反対の順番で観るのは絶対に勧めない。

 その他にもTV放送長尺版を再編集した177分版も存在するようだが、日本でのソフトはリリースされていないと思われる。リンチ作品は完全でないということから、00年にアメリカ・カナダ・ドイツの合作で3話のTVドラマとして再映像化され、公開された。こちらは原作に忠実であると好評を得ているようである。第2部も公開済み。

 ビデオ屋でリンチ作品として最も観なければならない「デューン/砂の惑星」は、カイル・マクラクラン主演、137分をキーとして探してください。

 ちなみに、チリの映画監督アルハンドロ・ホドロフスキーもこの「デューン」の製作にスタッフを集めるといったところまで進めていて、配給元が決まらず頓挫している。彼もぶっ飛んだ監督だが、リンチ同様、様式美を持ち備えている。しかし、作風からするとリンチ以上に生々しいものがあって、観るもの辛いものが出来たのではないかと思う。リンチは切れのいいところがあって、何かにつけて際立ちというものを持っているのだが、ホドロフスキーはずぶずぶなのである。こころの奥に忍び込んでは来るが、観るに辛い、いわゆるエンタテイメントではない作品が出来ていたような気がする。

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2013.02.09

本日入荷の積ん読素材

 あたしの中ではすでにDVDソフトの時代は終わってしまって、BDソフトに移行してしまっているのだが、このBDの日本リージョンは北米と一緒なのが非常に有り難い。これまでも、北米で制作されたDVDを取り寄せたことは何度もあるのだが、リージョンフリーでソフトに日本語字幕、場合によっては日本語吹替えが入っていたりして、ほとんどのパッケージが日本製よりチャチである以外は、半値以下の価格でリリースされていたりして、鑑賞するのにはこちらの方が有り難かったりした。

 映像ソフトについては海外のものの方がマーケットが大きいためか、廉価である場合が常である。とにかくリージョンが合致し、字幕があるのなら、極力、海外から取り寄せた方がいい。

 今回、目に入ったのが懐かしの特撮映画の大魔神のBDだった。この作品も今ではほとんど放映されることはなくなったが、昔は年末年始によく放映されていて、何度も見たような気がする。シリーズで何本撮られていて、その一本は非常に怖かったような記憶があった。

 この大魔神3部作が北米でBD化されているようで、日本製のものと比べて半値以下の価格でリリースされている。2000円程度で手に入るのなら手元に置いておきたい作品である。日本Amazonで2000円前後、本家Amazonで取り寄せようとすると送料を含めると$30くらいになって、これは素直に地元Amazonで取り寄せる方が安く上がる。

大魔神 トリプルフィーチャー (大魔神 / 大魔神怒る / 大魔神逆襲 ) ブルーレイ2枚組 (北米版)
大魔神 トリプルフィーチャー
(大魔神 / 大魔神怒る / 大魔神逆襲 )
ブルーレイ2枚組 (北米版)

リージョンコード: リージョンA
画面サイズ: 1.77:1
ディスク枚数: 2
時間: 240分

 平成ゴガメラ3部作も同じく北米でリリースされていて、こちらは日本Amazonで1500円前後。平成ガメラは大人の鑑賞に耐えるという噂は耳にしていたものの、いずれも見たことがない。

ガメラ トリロジー 平成版ガメラ3部作収録 Blu-ray BOX(北米版)
ガメラ トリロジー 平成版ガメラ3部作収録 Blu-ray BOX(北米版)

製作者: 監督 金子修介, 特技監督 樋口真嗣, 脚本 伊藤和典
出演: 伊原剛志, 永島敏行, 中山忍, 水野美紀, 前田愛
形式: Blu-ray
リージョンコード: リージョンA
画面サイズ: 1.85:1
ディスク枚数: 3
販売元: Mill Creek Entertainment

 届いたBDを見たところ、作品によっては1枚に2作品が収録されているのだが、十分に綺麗な映像である。大魔神に至っては、50年近く前の作品とは思えない美しさ。

 このような廉価でソフトが手に入るのはとても嬉しいことである。

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2013.02.06

時計のムーブメント

 先週、修理に出したハミルトンの修理が終わったという連絡が入って取りに行く。やはりゼンマイが切れていたようで、交換を行ったとのこと。オーバーホールから1年以内の故障だったので、無償で修理して貰えた。

 機械式の時計は、5年くらいごとにオーバーボール(分解掃除)をする必要がある。なかには動かなくなった時にすればいいという人もいて、放置してん十年使い続けている人もいるようだ。あたしの場合、オメガは8年くらいで錆びが入って動かなくなった。5年くらいで掃除をしていれば、動かなくなることはなかったろうと思う。しかし、このオーバーホールというのが安くない。あたしかお願いしている町の時計修理専門店であれば、2万5000円くらいで済むのだが、メーカーに出せば最低でもその倍はかかる。

 実を云うと、多くの時計メーカーがETA社というところが作っているムーブメント(時計機構)を使っている。特に高級なものは自社開発のムーブを使っていたりするのだが、そうではない低価格のものについては、ETA社の機械に手を加えたり、ブラッシュアップしたものを自社デザインのケースに入れて売っているだけだったりする。

 あたしの使っているオメガのものは定価20万台半ばのものが、ブライトリングといったメーカーのものになれば、その倍したりする。ブライトリングのケースは派手で、それは見応えがあって、一つくらいは欲しいと思ったりするのだが、中身はほとんど同じとなると一気に有り難味が失せてしまう。

 この中身のムーブについて云うと、5万円もあれば部品として十分に買えてしまうようなもので、機械時計のガワの付加価値がいかに高いかということになる。まぁ、これはあくまでもETA社が作っている汎用ムーブを使っている製品の話であって、特殊な機構の用いられている時計では当てはまらない。

 しかし、この手のムーブ時計のオーバーホールで修理も行うとなると、10万近くなることもあるようで、そうなると中身をそのまま入れ替えした方が安つくのではないかと思ってしまう。実際、タグホイヤーというメーカーが自社でオーバーホールする時は、そのまま入れ換えをしているだけと云う噂も聞く。

 ムーブメントがすでに生産中止で修理をしなければ使い続けられないというのではあれば、当然のように修理となるのだが、そうでもない限り、高い修理費がかかる場合は、それに本当に価値があるかどうか悩んでしまうところである。オーバーホール3回分の費用が本体価格を超えるようだったら、使い捨て時計にすべきと云う意見をいう人がいたが、あながち間違っていないかもしれない。

 まぁ、とにもかくにも時計は厄介な趣味である。

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2013.02.02

トム・シックス「ムカデ人間2」(11)

 ソフトが他のものと比べてやや割高なので購入を躊躇っていたのだが、やはり注文、発売日に到着した。

 前作の「ムカデ人間」もかなりの悪評だったが、作品的には真面目に作られたもので、演出も好感が持てた。内容的には悪趣味なのだが、悪趣味を真剣に撮ろうという姿勢は非常に評価できる。変態が単に変態作品を録ったという訳ではない。

ムカデ人間2
ムカデ人間2

監督: トム・シックス
出演: アシュリン・イェニー, ローレンス・R・ハーヴェイ, マディ・ブラック, ドミニク・ボレリ
画面サイズ: 1.78:1
ディスク枚数: 1
販売元: トランスフォーマー
DVD発売日: 2013/02/02
時間: 91 分

 今回の作品は前作よりも内容がエグくなったので白黒で撮られている。白黒映像はコントラスト等難しく、丁寧に作らなければ見られたものではないのだが、実に本作は美しく撮られていて技術的にも素晴らしいと思う。主人公と母親が自宅のアパートでやりとりするシーンは、デビット・リンチの「イレイザーヘッド」のオマージュではないかという感じすらあったのだが、監督のシックスはインタビューでリンチは好きな監督でだが、特にマネたわけではない。「イレイザーヘッド」と似ていると云われるのは嬉しい。と云っている。

 メイキングが収録されているが、実に健全な撮影光景である。こんな風にして撮影されていたのかと知ると本編とのギャップが激しいので、絶対に先にメイキングを見ないように勧める。ちなみにメイキングも白黒で撮影されている。血と糞尿まみれの現場がどんなにおぞましいか想像できない。

 内容としては極端なものであり、観客を選ぶと思われるのだが、あたしには十分に許容範囲内にあり、更にエスカレートしているという次回作に期待している。リンチの「イレイザーヘッド」程ではないが、若いうちに見ると一生忘れられない作品になると思う。

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2013.02.01

金に振り回される

 資産家夫婦殺人事件が投機に失敗したことを恨んだ顧客の犯行ということで決着をつけそうだが、まぁ、なんとも浅ましい話である。

 幸いにもあたしは平凡でそれほど裕福ではない。金がなくて困ることもないが、これ以上、金を得ることに固執する術もない。金のことをさほど考えずに、のんびりと暮らせているのは幸せであると思う。

 もちろん金があったらあることに超したことはないが、欲望は深まるばかりだと思う。殺された方も殺した方も年収は億を超えていたようだが、そんなに金があって、個人ではまともな使い方は出来ないと思う。普通に生きるのならひとり200万円も要らない。それ以上の金は余剰である。そんなものを手にするとろくなことにはならない。

 慎ましい生活をしていると1000円ですら貴重に思えるが、金がそこそこあると単なる数字であったり、紙切れにしか思えなくなる。怖い話だ。昔、仕事で借金をするような事務をしていたが、毎年、調書を作って10桁の金額の借入をしていると電卓でフルの桁数を使わなければならない残高もあったりして、もう金銭感覚は完全に麻痺する。現金についても直接扱うような事務をしていたことがあって、1億くらいの現金や証券なら単に重たいという程度で平気で持ち歩けるようになる。

 金があるうちは数字として右から左へと動かせるものだが、なくなると、大変なことになる。一気に地獄に陥ることになる。

 虚業はハイリスクハイリターン。人生そのものを投げ捨てる覚悟ががあるのならともかく、まともな人間のやる仕事ではない。

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