『ドキュメント 20世紀の記録』より「 悪魔の核実験」
ドキュメンタリー「悪魔の核実験は、単体ではなく、BOXと云う形態でも発売されているようで、10枚組で2000円ほどの「ドキュメント 20世紀の記録(DVD10枚組)」で購入した。
ドキュメント 20世紀の記録 (DVD 10枚組) ディスク枚数: 10 |
〈収録作品〉1. ドキュメント 巨大地震(92分/カラー・モノクロ)
2. 秘密警察 KGB(131分/モノクロ)
3. ケネディ暗殺 暗殺の検証と最後の2日間(42分/カラー・モノクロ)
4. ニクソン ウォーターゲート事件(104分/カラー)
5. ナチス絶滅収容所(28分/モノクロ)
6. ニュルンベルク裁判(75分/モノクロ)
7. 宇宙開発 アポロへの道(57分/カラー)
8. アポロ 宇宙への挑戦(29分/カラー)
9. ドキュメント 朝鮮戦争(37分/モノクロ)
10. 悪魔の核実験(38分/カラー・モノクロ)
権利切れのようなソフトを適当に集めたようなセットである。
一応、「悪魔の核実験」を見たのだが、民間防衛(CD)の啓発を目的としたプロパガンダ映画である。3本の短編が収録されているのだが、2本は同じ実験を取り扱っている。当初、見てみたいと思っていた「知られざる世界」で紹介されていた、爆風に巻き込まれる家屋の映像も収録されていた。
この実験は、まさしくインディアナ・ジョーンズシリーズの最新作「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
」で描かれた”核の冷蔵庫”の件の実験であり、実生活における核攻撃の影響を調べるためのものだった。砂漠の核実験場に実際に一般家屋を建て、家財道具や人間の代わりのマネキンを配置し、地下・浴室シェルターでの影響を見る。この結果を民間防衛に生かすべく、実験の様子はマスメディアに公開し、撮影、また、翌日には被爆した家屋を見物するといったことがなされる。シェルターは地下のものは崩れるが、浴室のものは大きな被害を受けず機能するらしい。
インディ・ジョーンズ コンプリート・アドベンチャーズ 監督: スティーブン・スピルバーグ |
こういった実験の結果としてシェルターが有効であるという民間防衛啓発は、その後に、レイモンド・ブリッグズ原作の「風が吹くとき」やドキュメンタリ映画「アトミック・カフェ」で辛辣に批判される。
風が吹くとき デジタルリマスター版 監督: ジミー・T・ムラカミ, 大島渚 |
アトミック・カフェ 監督: ケヴィン・ラファティ, ジェーン・ローダー, ピアース・ラファティ |
「悪魔の核実験」については1本については全編通して酷い電子ノイズが入っていて、まともにメンテされたソフトではない。とにかく適当に寄せ集めてきたようなもので、それでも良いのなら、お手ごろ価格だし、一度は見ておくのも悪くはないと思う。
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