本日入荷の積ん読素材
あたしの文化圏に漫画というものは基本的になく、手にすることのある作家は、つげ義春、大友克洋と、この楳図かずおだけである。漫画は行間が読めず、非常に読むのが辛いのである。これらの作家については、その向うにあるものを読む奥行きがあって、安心して読むことが出来る。特にその中でも顕著な存在は、つげ義春である。
楳図かずおの作品はパーフェクションと云うシリーズで、お馬鹿な装丁者によってズダズダにされながらも、大判で発行されるので、ひととおり買ってしまっている。最近、チェックをすると「14歳」がリリースされていたので、注文する。
価格の総額も相当なものになったが、届けられた書籍の量のあることあること。小ぶりのダンボールにぎっちり詰め込まれて届けられた。これまでは全13~20巻でリリースされていたものが、今回は4巻である。1巻の量が半端でない。
文庫本のように小口が切り揃えられていない装幀で、これまた文庫本と同じように茶色の紐栞がついている。しかし、文庫本とは大きく異なって、1000ページを超えるような厚さにしていて、いかにも読む際に背を割ることを意図しているような悪意を感じる。
楳図の最後の作品で、今回のリリースにあたって最後を書き下ろししているという。祖父江という装丁者の悪意と戦いながら、ゆっくり楽しもうと思う。
14歳 1 楳図 かずお (著) |
14歳 2 楳図 かずお (著) |
14歳 3 楳図 かずお (著) |
14歳 4 楳図 かずお (著) |
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