ローランド・エメリッヒ「2012」(09)
昨日がマヤ暦最後の日であるというのを知ったのは、今週の初めくらいだった。世界の各地で大騒ぎになっているという報道をみて、マヤ暦の係るXデーというのが12月21日であったと初めて知った次第である。2012の終末思想については、何年か前にそのまま「2012」という映画が作られていて、そういうものがあると認識されられたが、ノストラダムスの外しの件もあって、ほとんど興味がなかった。
幸いにも昨日は何事もなく終わったのだが、騒ぎに巻き込まれた人はこの結果をどのように思ったのだろうか。物資の買い占めもあったようで、普段使わないものを買い占めた山を前にどう感じたのだろうか。日本では全くと云っていいほどの無反応ぶりで、地域による温度差が興味深かった。
ということで、昨日、映画「2012」の中古を注文し、本日届けられ、鑑賞する。
パニック映画はいろいろ観てきたが、ここまではでにCGを作った映画は初めてである。日本のような地震国に住んでいて、少なからず実際を知っているとあの土地の壊れ方は非常に違和感を感じる。まぁ。あれは通常の地震ではなくて、地殻の溶解が原因で地表の壊れ方も激しいという設定なのだが、それでもやり過ぎ的な感じは拭えない。
2012 監督: ローランド・エメリッヒ |
そして、登場人物の殺し方が半端ない。容赦なく殺すのは脚本家の気晴らしか何かか。そして、主人公たちが引き起こすトラブルも半端ない。自分たちだけが被害を被ってそれをうまく排除するのなら判るけど、周りに迷惑かけ過ぎ。やったことについて後に咎めを受けてもまったくおかしくないレベルだし、仮に咎めがなかったとしても自分なら恥ずかしくて表を歩けなくなるくらいの気分になる。
主人公の父ちゃんがどこがで見たことがあると思ったら、ジョン・キューザックだった。以前と比べるとかなり悴れ感じになっていて、こういう歳のとり方をする人もいるのかと思った。この人は、シャドー・メーカーズの若くして核実験中の臨界事故で死ぬ科学者の印象が強くて、ここから抜け出せることが出来ない。
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