尼崎の事件のこと
尼崎を中心に起った連続殺人事件なのだが、その異常性が世の中を震撼させているようだが、またか、という気もしないではない。
今回の犯罪は金銭が大きく絡んではいるものの、連合赤軍の永田や北九州一家監禁の松永のとった行動に非常に類似していて、その犯罪が長期に渡って野放しにされていたため、規模が大きくなっただけという理解をしている。自分の利益のために他人を傷つけることに全くの罪悪感を感じないという、いわゆるサイコパスと云う人格障害者はいるもので、職場にも傷害事件を起こさない程度の者はいたりする。
しかし、今回の事件は連合赤軍の時の山岳ベースや、北九州のある一家族だけといった密室的な限られた範囲ではなく、いくつもの一家、そして、警察に逃げ込んだものの相手にされなかったというところに問題があるだろう。
犠牲となった者は見捨てられたと思ってもよいと思う。
民事不介入と云った原則が警察にはあるかもしれないが、極度の暴力行為には傷害事件として取り扱う必要があるのではないかと思う。犯人が養子縁組みをして、搾取する一家を身内にしていったのは、そういった警察の弱みを知っていたからに違いない。役場で仕事をしているとDVで保護中の者の一覧が回ってきて、個人情報の取り扱いには厳重に注意するよう通達される。そういった身内の暴力も警察権力はもっと立ち入るべきであるように思う。
しかし、こういった人格障害者について矯正はどのように対応するか、今後の問題となるかもしれない。
なお、連合赤軍と北九州の事件については、次のコンテンツが詳しい。
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 監督: 若松孝二 |
消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 豊田 正義 (著) |
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