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2012.06.18

著作権法リッピング違法化

 あたしが、CDをリッピングしてMP3でプレーヤーで聴き始めたのは、99年の年明けくらいのことで、もう14年近くになる。ダイアモンドのRio PMP300というプレーヤーで、携帯MP3プレーヤーとしては比較的初期のものになるのではないかと思う。使用メディアは内蔵32Mと8Mの追加スマートメディアだったが、CD1枚を胸ポケットに入れて持ち歩けるのは感動だった。

 リッピングという技術に呆れ返ったもので、恐ろしい世の中になったと思った。丁度同じ頃、百科辞典のCDソフトを4万で買い、ノートPCではあるものの、常時、24卷なりの大型書物を常にそばにおけるようになった。ちなみに、このデータは現在、スマホにもコピーしていて、幾つかの百科辞典が胸ポケットに入っている。

 このリッピングについて、来年から違法扱いになるようだ。もっとも、そのCDがコピーガート化されていることが条件で、そのガードを破ることに対して違法性を持たせようということらしい。CDのコピーガードは音質が落ちるという噂も聞くし、あたしが関心のあるのは比較的古い楽曲ということもあって、このガードについて云々という経験はない。

 一方、DVDはすべてガードがかかっていて、これをリッピングしてコピーすることはすべて違法行為となる。以前、レンタルしたDVDをリッピングしたこともなくはないが、とにかく容量が大きく、圧縮してデータ化すると画質が劣化して気持ちが良いものではなかった。結局、すべて中古でオリジナルを入手直した。

 個人で楽しむだけなら、実際には問題はないと云ってしまっていいと思うのだが、実際にはコピーが出まわることになり、それで商売上がったりとなるというのは判らぬでもない。しかし、どうなんだろうな、本当に魅力あるコンテンツがリリースされているのかという疑問はある。それを棚に上げて、コピーされているから敵わんというのは、おかしい話である。

 更に云うと、大型古本屋チェーンの方が問題ではないかと思う。安くで中古書籍を買い叩き、半額で販売。売れなければ、100円均一。100円で売っても少なからず儲けが出ている筈である。しかし、著者は何の収入も入らない。この辺りのシステムも少しは考慮してもいいのではないかと思う。

 下の子は、違法ダウンロード罰則化に恐怖していた。そうだよそうだよ、あんたらは悪いことをしているんだよ。しかし、YouTubeでほとんど入手の出来ないようなアナログ盤の音源が聴けなくなるとすると淋しいものである。YouTubeがあったからこそ、数十年ぶりに聴けたという曲もなくはないのである。

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