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2012.06.11

バンゲリス「ブレードランナー」(82)

 何かのBGMでリドリー・スコットの「ブレードランナー」のサントラが使われていて、そう云えば、この映画のサントラもキチンと聴いていないと思い出し、CDを入手する。

 映画自体はフルバージョンを収録した5枚組みの『ブレードランナー』製作25周年記念アルティメット・コレクターズ・エディションを持っていたりするんだけど、おそらく全部は見ていないんじゃないかと思う。個人的にはやはり好きになれないかもしれない。どこか肌があわないのだ。

 音楽は云わずと知れたヴァンゲリス。この作品の前の「炎のランナー」で一躍有名になった。あたしはその前に同級生からプログレッシブロックというジャンル分けされたLP「反射率0.39」「螺旋」をを友人から借りて知っていた。「反射率0.39」はそれ以降、30年近く聴いていないが、「核の創生」とか心底怖かったことを覚えている。

ブレードランナー
ブレードランナー

CD (2007/2/21)
ディスク枚数: 1
レーベル: ワーナーミュージック・ジャパン
収録時間: 57 分

 ブレードランナーのサントラので一番好きなのは、オープニングタイトルに流れる曲。近未来の都市に煙突から炎が吹き上がるあのシーンと音楽がすこぶる良い。奇跡的なシーンだと思っているので、極端な云い方をするとそれ以降はすべておまけである。

 ヴァンゲリスの曲を聴くと多様で、こんなに色んな類の曲がこの映画で用いられていたのかと思う。いずれもシンセサイザーによる楽曲なのだが、タイプは随分と異なっていて、妙な減り張りがある。ヴァンゲリスはもともとジャズもやっていたようなので、多様さは当然と云えば当然なだろうが、その才能には驚かされる。

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