時計を修理に出す(その2)
時計の修理と云うと、自宅の近所に「時計修理センター」という店舗があった。センターと云っても、老夫婦のやっている店で、しかも修理をメインでやっている御主人さんは別のところで働いていて、簡単な電池交換を奥さんがやって、面倒な修理は預かるといった感じだった。
そこでクオーツ時計の修理を依頼したら、電気回路が問題だったらしく対応できず、メーカー送りにされてしまった。オメガのクロノグラフのオーバーホールはこのあいだやりましたよ、と奥さんは云っていたのだが、道路拡張のために小さな住宅兼店舗はいつの間にかなくなってしまっていた。
昨日、修理に出した店というのは、実を云うと出勤のとき、毎日、前を通る店だった。商店街の脇のビルにあり、なんとも怪しい雰囲気を醸し出していた。以前にいた部署の同僚がそこにオーバーホールを出したのだが、信じられないような価格だった。偶然にもあたしが持っているのとまったく同じモデルの時計だったが、特にそれ以降の不都合は聞かなかった。
仕事の帰りに、その店に立ち寄ってみた。また、偶然にも前の部署で一緒だったヤツが店から出てくるのに出くわす。
店舗は6畳くらいの広さ。丸椅子とかろうじて通れるスペースを残してカウンターが設置されていて、作業場がメインとなっていた。入ってすぐのところが時計修理の作業場になっていて、作業をしながらもすぐに客の応対ができるようになっているのだが、防風のためか、あたしの身長近くまで透明プラスチックの板が設置されていて、その板越しに職人と話をすることになる。かなり異様な感じだ。
この店は修理が専門のようで、アンティークものが幾つかあるくらいで、基本的には時計の小売はしていない。
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