冬の煙
相変らず下の子は土曜日には遊びに来るのだが、以前は午前中から来ていたのが、ここしばらくは昼を過ぎてからとなって、ちょっとばかり週末のライフスタイルが変わってきた。
久しぶりに午前中にひとりで出かけて、朝マックをドライブスルーで買う。マフィンはパンとしても好きなのだが、普通にパンとして買っても4個入りで150円近くするから、朝マックのソーセージマフィンの100円はたまらなく高いとは思えない。コンビでコーヒーをサイズMにして、更にホットケーキパンのグリドルソーセージで、340円。たまにだと悪くはない。
郊外の国道を走っていると少し先を白い煙が道路まで漂っていた。田ん圃の多く残っているところで、田で何かを焼いているのかもしれない。稲刈りのシーズンになるとあちこちでわらを焼いて、町中が白くなったりする。
信号待ちをしながらその煙を眺めていたのだが、だんだん濃い煙になって、そのあたりは真っ白になって前がまったく見えなくなってしまっている。野焼きにしては不自然な濃い煙である。
信号待ちを終えて車を進めるとその煙も道の進行方向に向かって広まっている。
先の車の影から、マフラーから異常な量の煙を吐いてる軽自動車が見えた。車の出す煙であたりがすっかり白くなっていたのだ。今までに見たことのないような強烈な煙である。
2ストロークのバイクというと潤滑材のオイルを燃しながら走っているので、煙を吐きがちで、あたしのバイクもえらい迷惑をかけることが多いのだが、乗用車でそこまで煙を出すというのは異常である。どこかに故障があるのだろう。その車が突然止まるのも恐いが、まさしく煙幕を張られることになる後続車も危険である。間もなく、件の車は交通量の多い国道からわき道に外れたが、珍しいものをみた。
冬場の寒い頃には車の排ガスも白くなる。今の車は高性能になってそんなに煙が出ないようになったが、あたしが小学生の頃の40年近く前というと、煙を吐きながら車が走るというのは冬の朝のいつもの光景だった。登ったばかりの朝日を逆光に、車から吐き出される白い排ガスは映え、更に残される鼻をさす匂いはよくも悪くも刺激的なものだった。今でも鮮明に覚えている懐かしい光景である。
煙ではないけども、自宅もしっかりと冷えているようで、一日に数時間しか使わない台所では白い息が見えたりする。寒さはこれからが本番である。
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