半年ぶりの長男
3月に入学する高校が決まったという報告を受けた時以来、上の子には会っていない。なかなか外に出たがるのを嫌がって、ずーっとあえず終いでいた。
役場が絡んでB級グルメの屋台を出すというイベントがあって、そのチケット2000円分を買わされた。街なかでやるので、車を置く場所もなく、駐車料金を払うもの癪なので、カミさんと子供を車で送り迎えして、チケットを使わされるのもいいかなと思った。大体、あたしはグルメでなく、毎日、メザシの茶漬けで十分なタイプである。
夕方、カミさんのところに電話すると、行くのはいいけど、長男が帰ってきていないという。帰ってきてから相談して、また連絡するということだった。
8時過ぎて電話があり、3人とも行くということだった。長男もあっさりと出てくるというのが、意外だった。高校入学のお祝いをしてやるから、来いといっても出てこないくらいだったんだが。
アパートまで迎えに行く。久しぶりに会う上の子は、あたしの知っている彼ではなかった。
下の子がスマホを貸してくれというので貸すと、上の子も関心を示す。どうやら携帯は持っていないらしい。聞くと、通話ではなく、メールがしたいとのこと。今使っているスマホはデータ通信専用の980円SIMなので、メールが出来ればいいのなら、十分である。上の子が下の子からスマホを奪い取って、いろいろといじり始めた。
会場に行って3人を下ろす。1時間くらいで迎えに行くといって、ちょっと離れたところのコンビニで時間を潰していたのだが、30分くらいで迎えに来いという電話が入る。旨いが量が少なくて、まったく腹がふくれないらしい。
あたしもまだ晩飯を食っていないし、4人で軽くすき家にでも行くことにする。
上の子は昔の面影があまりなくなってしまっていた。顔がすっかり面長になっていて、面長というより長過ぎで、ギタリストの鮎川誠風になってしまっている。半年でこんなに変わるとは、本当に成長期である。上の子は、下の子くらいの時のイメージしかなく、いつの間にか毎週末遊びに来る下の子が会なくなった上の子と同一になってしまっていた。線が細く、このまえ、彼をちらりと見たお袋が「綺麗になっている」と云ったのを、なんちゅう表現をするんだと思ったのだが、確かにそう云ってしまう感じだった。グレたような感じは全くなく、ほっとする。
上の子はGALAXY Sを十分過ぎると気に入っていた。980円SIMだと回線速度が遅く、そんなにはまることもないだろう。そのうち、買ってやろうかなと思う。
あっという間に10時が過ぎて、3人を送り届ける。4人で暮らせるようになるのは何時のことか。
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