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2011.09.18

林道はやはり怖い

 実家に泊まったのだが、子供は3kmくらい離れたところにある市街地に近い山を切り拓いてつくった公園へ歩いて行きたいといい、それはババに任せ、いったん自宅に戻る。公園に辿り着き、下りるくらいに近所の喫茶店で待ち合わせ、昼飯を食う。

 喫茶店に入るなんて久しぶりなのだが、やはり喫茶店は贅沢だと思う。あたしか一杯10数円で淹れているようなコーヒーがその何十倍の値段で飲まされるのは信じがたい。モーニングセットとして100円でトーストをセットにできるのだが、これでも割高感は拭えない。喫茶店は人が入れば悪くない商売だと思う。まぁ、商売は何であれ、客の入りが要ではあるのだけど。

 ババを車で実家まで送り届けて、恒例の週末のドライブ。

 隣町との間には随分と険しい山があって、それを避けるような海岸線の道路や山の中ではあるものの川沿いの比較的緩やかな道路で回り道しなければならなかった。あたしが学生時代に、直線のコースをとるような道路が着工し、10年前くらいに2800m強のトンネルを携えて完成した。水ヶ峠というところを越えるトンネルなのだが、やはり昔からの道があるようで、そこを走りたいと子供が云うのである。

 またまた林道の世界である。

 地図では確認せずに子供の云うなりに隣町からのその道に入る。この道がこちら側に通じているのなら、何かで見聞きしているはずなのだが、何も聞いたことがなく、大変なところで終わっている可能性もある。が、そんなに深く考えず、道に入ってしまった。

 走行の様子を記録しようとドライブレコーダーの電源を入れたものの、電源ランプがつくだけで、録画が始まらない。買って間もないのに壊れるとすると辛い。リセットスイッチとやらがあるので、それを押してみようかと思ったのだが、小さな穴の奥にスイッチがあって、それを押すようなものがない。ボールペンの先は太すぎ、まったく入らない。針かクリップがなければどうしようもないようで、諦める。

 それにしてもその道というのは、いかにも林道で、入って早々に、伐採作業を行っているので注意!とかという看板があったりする。ちゃんと舗装はされているものの、当たり前の一車線道路で離合も場所を探さなければ困難であるような道である。ずんずん奥まで入って行く。途中、落石が頻繁にあり、何度か避け切れず、そのまま踏んでしまった。

 その時は止んでいたものの、前日から雨が降っていて、寒いくらいたった。

 3kmくらい走って、道路のど真ん中に岩が落ちいてた。子供の膝くらいまでのそんなに大きな岩ではないのだけど、動かすことは出来なかった。完全に通せんぼされていて、引き返すしかなかった。

 Uターンしたいのだが、離合もままならぬような狭い道で、車を返すことは不可能である。延々バックしながら、スペースを見つけるしかない。バックの苦手なあたしには鬼のような状況である。

 200mくらいバックしたところで、どうにか回転させられるかと思われる広さがあったので、子供を下ろして脱輪しそうになったら合図をするように云う。外に出て、子供がタイヤを見るや否や、なんかおかしなことになってる、と云う。そして、前のタイヤに空気が全然入ってない、という怖いことを云ってくれた。どうやら岩を踏んでパンクさせてしまったらしい。

 実を云うと、スペアタイヤはあるものの、工具は積んでないんだよね。ジャッキを入れている記憶がない。更にトンネルに入る数km手前から携帯は圏外で、5kmくらい行かないとJAFを呼べないんだよねぇ。少なくとも林道を出て国道に出られたら、と、このままパンクした状態で車を走らせることにする。

 パンクしたバイクは本当に走らせるのが難しいんだけど、車は何とか走るのね。ごにゃごにゃして、ハンドルを取られるけど。このままどのくらい走っても車が壊れずにいるんだろう、とかと考える。気分は最悪。すでに4時半過ぎていて、そんなに陽も持たない。

 暗い気分で走らせていると、車検のときにパンク緊急修理ボンベをサービスで貰ったことを思い出した。あれでこの場が凌げるのなら、申し分ない。すぐに後ろのトランクから見つけ出して、処理をしてみた。

 いやいや、ぺちゃんこだったタイヤが暫くシューシューと空気を漏らしていたものの、やがて膨らんで、空気圧は十分とは云えないが走れそうな感じになった。実際に走らせてみると特に違和感なく走ってくれる。九死に一生と云う感じである。

 一番近いパンク修理が出来そうなスタンドがあるのは、実を云うと自宅の近所になってしまって、おそらく10数kmはある。修理ボンベの入った箱には、走行は3km程度にしておくようになんて書いてある。タイヤの感じは悪くはないし、そんなに簡単にダメになるものか、という感じもあったし、とにかく、車通りのある国道に出られたので、一安心して自宅の方へ車を走らせた。

 やはり応急処置にしかならないようで、一番近いスタンドまで1kmくらいのところで空気が本格的に無くなり始めて、最後の300mは情けなくごにょごにょさせながらスタンドに乗り付けた。ひとまず無事に生還することができたので、ほっとした。

 途中で落石に邪魔されて、引き返したのが良かったと思う。おそらくその前にタイヤを傷つけいてた筈で、その状態で山深く入っていたら、応急処置したとしても間違いなく、スタンドには辿り着けていなかった。林道を抜けることができればいいが、それもどうだったか判らない。

 とにかく、人気のない林道で車が走らなくなるというのはひたすら恐怖である。今回のことから、少なくとも自分でタイヤの交換くらいは出来るようにしておこうと思った。

 タイヤは実質的に修理不可能だった。裂けていたのは側面に近いところで、肉がないので、修理したとしてもすぐにダメになるということだった。この前、替えたばかりのタイヤで溝も深いし、スタンドの店員も気の毒がってくれた。在庫のあるあまり良くないタイヤで、工賃を入れて8000円。何だか辛い。でも、無事に帰って来られたんだから、文句は云えないか。

 さすがに、しばらくは林道に入れなさそうである。

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