トンネルと花火
土曜日は恒例の別居中の下の子が遊びに来る日。今日も9時になる前から、遊びに来た。
とりあえず、PS2でグランツーリスモをして、ネットサーフィンして関心事について情報収集。それから、お出かけをしようということなのだが、本日、訪れたいというところが「寒風山トンネル」だという。どこから情報収集してくるのかよく判らないのだが、このトンネルというのは無料の一般道路では日本一長いトンネルというのだ。隣県との県境にある全長5,432mのトンネルである。
自宅から70kmくらいのところにあり、堪らなく遠いという訳でないのだが、勝手に行くことを決めているのがちょっと腹立たしくもあったのだけど、まぁ、行ってみることにする。
このトンネルは12年程前に開通したもので、それまでは旧のトンネルを使う旧道があったようだ。
「寒風山トンネル」には自宅から1時間半程度で到着する。トンネルの走行は5分程度だが、やはりストレスになる。空間が狭く感じるので、どうしても窮屈な運転をしてしまうのである。
この道路は一般国道なのだが、さらに東の方に並行する感じで高知自動車道がある。この全長100km程度の高速道路は山岳道路で、20強のトンネルを走らないといけないのだが、それが半分くらいの延長を占めているのではないかという感じで、トンネルを走るための道路だった。さらに開通した頃は片側一車線の中央にポールが立っているだけの対面道路で、制限速度70km/hの1時間強の走行は道路を走り慣れていても、ストレスの溜まるものだった。
その高知自動車道もつい先日、10年ぶりに走ると全線片側2車線になっていて、走りやすさに驚いたものだ。うちの田舎の道路は先の無料化実験の対象になったのだが、いまだに対面道路である。
トンネルを抜けて、これが日本一の一般道路トンネルかと感心していると、子供は当たり前のように旧道を走って引き返せ、という。標高1100mくらいまで800mほど登る30kmくらいの道で、その途中に945mの旧トンネルがある。つづら折りの一車線道路。あんまり良い道路とは云えないが、離合に恐怖することはない。ひたすら登る道路なのだが、対向車が多いのが異様だった。こういう道路はそんなに走る車はないものだが、5、6分に一度は離合するという感じだった。
やがて最標高に辿り着いたかなと思うと、広場が開けていて、車が結構止まっている。展望を楽しようなところになっているらしい。10台以上の車があったので、それなりに離合が必要になる訳である。旧トンネルがすぐそこにあって、その中心が県境となり、向うは地元の県となる。
トンネルは1km弱という長さがあるものの、照明がない。霧がトンネルの中から湧き出ていて、不気味だった。その中に入るのはちょっとした気合いが必要だったが、思い切って車を突っ込む。
霧をヘッドライトが照らしてぼんやりと明るくなる中を突き進むのは、なかなかのものだった。
トンネルを抜けると自県なのだが、こちらはすれ違う車も全くなく、中央が苔むしかけているような道路をひた走る。トンネルの向うとこちらとは利用頻度がまったく違うようである。向うはさらに登山道とかとも接続しているため、単なる旧道ではないようである。
夕方に地元に帰ってから、隣町の花火大会を見に行く。あたしは花火開場の付近に車を置くのは初めから諦めていて、ちょっと離れたところから見ようと思っていたのだが、子供は屋台の出ている広場から花火を見たいという。腕時計を手渡して、9時に変えに来るということで場所を決め、子供をおいていく。かなり危険ではあるけども、自分で考えて行動できる子供なので、どうにかなると判断した。
とにかく車が多くて、かなりの郊外のため、路上駐車が至る所で行われている。普通では考えられない光景。
なかなか花火は始まらず、待ち合わせの時間が近づいたので、その場所に向かう。その途中で花火が上がり始める。9時前。そんな遅い時間から花火が始まるのかと驚く。
待ち合わせの場所に数分遅れて子供がやってきて、無事に会える。花火の終了時刻だったら、数千人集まっているようだから、大変なことになっていたかもしれない。2kmくらいはなれた高台に行って花火を見ようとすると、左右両脇に路上駐車の列で、誰も考えることは一緒なんだと苦笑してしまった。
山はすでに涼しいものの、平野に下りると一気に暑くなるという感じだったが、秋も少しづつ近づいているという気配は間違いなくあった。
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