被災地のこと
深夜3時半過ぎに電話があった。宮古市の近辺の自治体に応援に行っている知り合いの保健師からだった。ひと段落ついて今からようやく寝るということらしいのだが、いろいろあったようだ。
大きな被災地には仕事柄、何度も行っているようなのだが、今回の現場が普通と違うのは、被害のあるなしが明確であるということ。津波が押し寄せたところは壊滅しているが、そうでないところはちゃんと残っているというのが、異様だったらしい。
被災地にいなければ判らないのだが、災害に関する報道は現地では見られたものではない、らしい。周りが散々な状態なのに、報道でさらにそういうのを見せつけられると気が滅入って仕方がない。だから、そういうようなものは避けているという。
電気も通って、物資もそこそこあるものの、大型施設での避難生活は住民にかなりの負担になっている。被災した自治体の保健師はひとりしかおらず、地震のあった日からずーっと働きづめで、ふらふらになりながらも動き回っている状態だという。援助のための引継もなかなかスムースに出来ず、戸惑うことも少なからずあるらしい。
避難者のなかには、精神的障害がある人もいて、対応がなかなか難しい状態であるらしい。
ほんの少しの時間、ねぼけ状態で話を聞いただけなのだが、現場の状態はまだまだ混乱しているような感じだった。仮設住宅のようなところに入ることができて、ようやくゼロから、という気がするのだが、今はまだまだゼロの状態にもなっていないような気がする。
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