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2011.03.18

巨大地震8日目 もしくは損切り

 原発の燃料冷却に係る対応を見ているのが段々と辛くなってきた。現場の人たちの懸命な、まさしく命をかけた作業には頭が下がるのだが、これが単に時間稼ぎだけでなく、次の安全への処理に導かれるものなのか、とても疑問に感じる。具体的な計画を立てて、東電や国は作業を進めているのだろうか。

 ものごとを推し進めるにあたってはタイムテーブルというものが重要である。各々の行程について必要時間を計上し、無理のない計画を立てる。基本的には必要時間は最長のものであり、実施にあたっては余裕を持たせるために前倒ししながら実施ししていくものである。こういった全貌を念頭に置きながら進めても、必ずしも計画は成功するとは限らない。しかし、全貌がない状態では計画は成し遂げられないのも間違いのない事実である。

 相場をはる場合には損切りが必要不可欠で、これが出来なければ絶対に負けると云われる。勝つためには損切りが出来ないといけない訳だ。損切りというのは、こんな感じだ。円がドルに対して安くなると思って、円をドルにして保有する。しかし、円はドルに対して強くなり、持っているドルの価値が下がった。この傾向は強まるばかりで、含み損が大きくなる。損切りというのは、損すると判っていても、ドルを売って円にし、早いうちに損を確定し、損害を大きくしないことである。この場合、すぐにドルを売って円を買えば、儲けることが出来る。

 判断を引き伸ばせば、致命的な所まで行きかねない。とっとと方向転換をして、別の方法で手当をすれば、損害を大きくしないで済む。

 最悪のシナリオはすでに作られているのだろうか。最悪のシナリオは決して最悪ではない。シナリオがある限りは秩序あるものとなっていて、無様とは云わない。おそらく、もうそう云う時期に来ているような気がするのだが、今の連中はそういったことを念頭に置いているのか。「日本沈没」のD計画の素晴らしかったこと!

 被災地の技術者等に係る救援要請調査について、うちの役場からは常時10名(のべ20名)の専門職を投入可能だという回答をしたようだ。保健師については厚生省から要請があるということで、非計上。たぶん3~5名はいくのではないかと思う。いずれも数ヶ月という長期戦になるだろう。

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