巨大地震5日目 もしくは馬鹿政府
壊滅的状況で1万人の安否が分からなかった南三陸町で2000人の避難者が発見された。嬉しい報道である。
しかし、今朝、首相が東電に怒鳴り込んだというニュースを聞いて呆れ返った。報告をあげるのが遅いと怒ったそうなのだが、この国の危機管理は全く存在していないことを知って驚愕してしまった。
原発の事故というと国民の安全に直結する問題であり、国家の大ごとである。そんな事故の発生に対して、一企業でしかない東電にすべての責任を任せ、そのまま放置していたのは理解に苦しむ。原子力安全・保安院などと云う役所が存在するというのを今回初めて知ったが、形式的な管理指導を行うだけが、この役所の仕事なのか。
政府が先導するようにして対策を行うのが普通ではないか。政府なら国内外から情報収集、協力を求めることが容易い。作業を自衛隊に依頼したのは東電だというが、何かおかしくはないか。時間停電についても実施機関である東電に国交省から横槍が入ったようだが、これも事前に政府が全体を考えて実施すべきことではないか。電力は企業によるものだが、重要なインフラである。緊急時にこれを守るのは企業だけの力ではあまりにも無力過ぎる。
ブレインとなる人材がいないのか、こういう時にうまく使うべき官僚にそっぽを向かれているのか、あまりにも杜撰な様子しか見えず、まさしく日本という国が崖っぷちにあると思い知らされる。これから何かあったとすると、それはすべて無能な政府による人災である。
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コメント
はじめまして。
激しく同意。
ほんとうにこの国の政治家は無能ぞろい。
原発の事故も誰かの失敗でしかないのだから。
原発推進派で原発の絶対安全を声高に叫んでいた政治家たちが、今こそ身をもって安全を確保すべきだと思う。
投稿: なな | 2011.03.16 16:11
こんにちは。
たぶん、彼らには想像力というのが欠如しているんでしょうね。
普通、次々と起りうる事をシミュレーションするもんなんですが、
明らかに一般人よりも劣っています。
政党維持のためにはまず金と票を集めるのが第一というような人が
幅を利かせ、支持を得るような所ですから。
彼らは政治家ではなく、所詮、政治屋です。
投稿: O-Maru | 2011.03.16 21:57