ABS初体験
本日は休日出勤。幸いにも夜半に雨が降ったものの、雪にはなっていなかった。
休日の職場はもちろん暖房が入っていない。普段は暖房で25度ないし26度はあって、やや肌寒い程度で上着を羽織っていると時たま暑く感じるくらいなのだが、出勤時には18度という温度で、職員が動き回って昼過ぎになっても精々20度だった。
背中と胸にハクキンカイロを2つ装着して、上着を羽織り、首にはマフラーを、という服装になるとさすがに上半身は十分くらいになるのだが、足もとが寒く、足はチンチンと冷える。家では足もとにハクキンカイロを置いて、それを踏み付けて足の暖を取るという荒技が出来るのだが、さすがに職場では無理で、仕事を終えて家に帰り着くまで足先は冷たいままだった。
新採の職員はこの寒さを知らずに、そんなに用意をしていなかったようで、ずーっと寒がっていた。どこかでもらったような使い捨てカイロでは暖かくなりません。ハクキンカイロは上着のなかのような密閉されたようなところでは、耐えられないくらいの熱さになることもあるので、置き場に注意が必要だったりする。
仕事を終えて家に帰り、寛いでいると外の様子がかなりの荒れ模様のようようだった。明日は生ごみの日なので、夜半にゴミ出しをすると、雨と強風。しかも雷も加わり、あっという間にずぶ濡れになる。気温は2.7度くらいで雪になってもおかしくないくらいである。実際にみぞれまじりの雨だった。
こういう感じだともっと内陸部になると間違いなく雪が降っているはずである。そう思うと居ても立ってもいられず、車を出す。
15kmくらい先の隣町に行くと、確かに雪が積っていた。雨が雪にかわって吹雪いていた。積雪は5cmあるかないかくらいではあるが、南国の当地ではかろうじて平野部になるその地でもそんなに積雪するのは数年に一回もない。車通りの少ない県道は一面雪で、車線も見えない。こんな道路を走るのは実は初めてである。
国道も通行量が多いため、路面がシャーベット状になってしまっている。パトカーが走っていたのだが、30km/hくらいの徐行運転で、後ろに結構なお供を引き連れている状態になっていた。幸いにも走行方向が反対だったので、影響を受けなかったが、あたしは普通に60km/hくらいで走っていた。危険に感じたのは路肩に積った雪に踏み込むこと。角を曲がる徐行中にそれをやって、ハンドルを取られてしまって、これは本当に怖かった。
橋の手前にある看板で夜間・早朝の凍結注意がよく促されるが、今まで実感がなかったものの、今日、初めて橋の怖さを知る。水捌けが悪いためか、局地的に完全凍結するのが橋なのだと知った。そんな橋のうえで速度を落すためにブレーキを踏むと、ガッガッガッとポンピング状態になってびっくりする。ABSが利いたらしい。
ABSがこんな働きをするというのは初めて知った。車は山道やら高速やら週に100kmは下らずに走っているのだが、ABSが機能するのを自覚するのは初めてだった。そんなに無茶な運転をしていなかったという証拠かもしれないが、雪道で簡単に機能するということは、いかに雪道でのブレーキがタイヤのロックをもたらすかということでもある。無理をしない程度に車通りのない路地で、ABSを何度か試して遊んでしまった。
山奥から出てきたという職場の女の子は20cmくらいの積雪なら当たり前で、60cmくらいになるとさすがに多いかも、と感じるらしい。そんななかを毎日8km、中学校通学していたらこの程度の雪なら、雪が降っているうちに入らないかもしれない。馴れとは怖いものである。
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