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2010.12.17

エドワード・ゴーリー(絵)・ヒレア・ベロック(文)「悪いことをして罰があたった子どもたちの話」(02)

 先に注文していたエドワード・ゴーリーの新刊が届く。

 変わった絵本である。ベースとなる物語は1907年に刊行され、ゴーリーの挿し絵となったこの絵本が刊行されたのは、2000年のゴーリーの死後の2002年のことである。

 ヒレア・ベロック(1870-1953)による「子どもたちのための訓誡物語」(1907)には12篇の物語が納められ、そのうちの7篇にゴーリーが絵をつけている。全編に絵がつけられなかったのはゴーリーが亡くなったため、と翻訳者は推理している。

 似非教訓物語によって、次々と子供たちの死が描かれる様は、まさしく「ギャシュリークラムのちびっ子たち」の延長にある。教訓話で、悪いことをすればひどい目にあう、という怖い話でもあるはずなのだが、いつものゴーリーの作風であるようにカラリとしている。

 短いものは扉絵を含めて3ページ、本編はいち見開きのみというものもある。しかし、奥行きのある世界が広がっている。

悪いことをして罰があたった子どもたちの話
悪いことをして罰があたった子どもたちの話

エドワード・ゴーリー(著), ヒレア・ベロック(著), 柴田 元幸(翻訳)
大型本: 80ページ
出版社: 河出書房新社 (2010/12/14)
ISBN-10: 430927224X
ISBN-13: 978-4309272245
商品の寸法: 23x18.4x1.6cm

(表紙を拡大)

 これまでのゴーリー絵本が好きであれば、期待しても心配なく手にできる絵本である。

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コメント

はじめまして。

最近ゴーリーの本を色々読んでみましたが、
子供向け絵本にしては、少し変わっているなぁと感じましたね。

この新刊は80ページもあるんですね。
文章は別の作家さんのようですが、
絵本というほどの大げさな絵ではなく
挿絵のような感じで共作しているのでしょうか。

読んでみたいですね。

投稿: 女郎花 | 2011.02.28 12:43

こんにちは。

文書は別の人になっていますが、全く変わりなくゴーリーの絵本です。

1ページの文章も短くて、10行もなく、
ゴーリーの絵はページの半分以上を占めています。
文自体もゴーリーのものだと言われて紹介されると、
そのまま信じてしまうかもしれません。

ゴーリーの本は年代を選ばないと思います。
子供には見せられないという人もいますが、
意外と人生のリアリティというものを
読み取ってくれるのではないかと思ったりします。

投稿: O-Maru | 2011.02.28 22:50

こんにちは☆
コメントへのレスありがとうございます!

そうなんですか、絵がほとんどなんですね。
それにしても80ページはすごいですが、
ゴーリーの絵なら、じっくりと見入りそうですね。

投稿: 女郎花 | 2011.03.03 17:07

こんにちは。

ページ数に関してはお話ごとの扉の前のページが白紙だったり、
解説も幾らかあるので、本編まるまるで80ページではないと思います。

ゴーリーのイラストを数えてみると60枚ありました。
いずれも1ページに1枚です。

投稿: O-Maru | 2011.03.03 18:35

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