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2010.09.24

アンジェイ・ズラウスキー「ポゼッション POSSESSION」(80)

 "アンジェイ・ズラウスキーの"というよりも"イザベル・アジャーニの"というべき、「ポゼッション」のDVDが再発された。

 この作品は、80年のフランス=西ドイツ映画なのだが、日本公開されたのは随分遅れての、88年で、リアルタイムで劇場で観た。アジャーニは可憐な女優のはずなのだが、違っていた。アジャーニの夫を演じるのは、最後のオーメンで出演していたサム・ニール。風貌が何とも怪しい役者である。後にジェラシックパークシリーズであんなにメジャーになるとは思わなかった。

 初見で十分過ぎるほどのインパクトがあり、内容が内容であるためかTVでも1度か2度しか放映されていないのではないかと思う。久しく見ておらず、DVDも廃盤状態で中古を入手しようにも、高騰しており、手を出せるような上体ではなかった。それが、今回、スティングレイからデジタルニューマスター版でリリースされた。この会社の商品は流通しておらず、基本的にこの正式サイトからの入手となる。

 内容は震え上がるようなものである。ホラー映画なのか何なのか、ジャンル分けが難しいのだが、異常な映画であることには違いない。

 政府の諜報関係のような仕事をしていたサム・ニールが久しぶりに家に戻ってくるのだが、小さな子供と二人で家を守っていたアジャーニは夫を受け入れない。冷たくあしらった挙げ句、家を出て行く。何があったのか、夫は彼女を調べるのだが、異常なことが起きていたのを知る。

 アジャーニが段々、壊れていくのだが、その壊れていく様が異常である。夫に殴られ、口がらドロドロと血を垂らしながら、寒々としたベルリンの街をゆく。可憐さが崩壊していくことの恐怖。更にアジャーニはひとり二役で、子供の学校の教師役でごく普通の女性を演じ、その対比が何とも云えない。

 話としては、正直言って、いみふ、の類に入ってしまう。しかし、強烈な印象は何十年経とうとも褪せることはない。

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