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2010.07.16

 ここ数日、体調が今ひとつ悪かったのだが、仕事の締め切りの関係でどうにも休むことが出来なかった。細かな事務処理なので、係の別の職員は誰も処理の仕方を知らない。ブラック・ボックスを作るのは本当は良くなくて、そのうちにどうかしようと思っている。

 ということで、昼から休暇を取る。

 昨日までは天気が悪かったのだが、今日あたりから回復しそうな塩梅である。今年の梅雨は各地に豪雨をもたらして、雨の少ない当地でも一日に150mmという記録的な降雨をもたらしていた。全国では亡くなった方もいるのだが、雨の規模としては人的被害はかなり少なかったのではないかと思っている。日本の文明も高度化したとつくづく思う。

 仕事をしていると昼飯を食べないのだが、休日とかは気が弛んでいるのか、人並みに腹が減り、何かを食うことになる。何かを作って食べるといったような気力はなく、高いものの牛丼屋のテイクアウトで済ませようかと思う。

 帰宅して車を出すと、これが止らなくなる。運転好きは本当に困ったものだと思う。そのうち雨が降り始める。降水確率30%程度だったと思うのだが、傘や合羽なしでは表を移動できないような雨である。山すそを見ると、白く霞んでいてかなりの降雨がありそうな雰囲気である。あたしは雨の中を車を走らせるのが好きである。

 10kmくらい向うの山すそまで車を走らせると、案の定、土砂降りの雨だった。雨は激しくワイパーを最速にしていても前がまともにみえない。田畑地帯なので交通量もほとんどなく、徐行運転。山際の道を走っていると、すぐ近くで雷が鳴りはじめる。いつもの遠雷ではなく、すく近くで落ちているというような音が鳴り響く。

 視界の悪いなかを前を走る軽トラックに続いてのろのろと走っていたのだが、いきなり目の前に青い柱が立つ。目の前、10mくらいを走っている軽トラックの前、10mくらいのところである。落雷があったようなのだが、今ひとつ音は聞こえなかったような気がする。しかし、一抱えの大きさの見事な青白い光の柱が地面に立った。

 車に乗っている限りは落雷で命を落すようなことはなくて、心配はないのだが、それでも直撃を受けるのは嫌なものである。前を走る軽トラも落雷後、1分程度その場に停車していたのだが、あたしも同様、車を走らせようという気にはなれず、前車が動きだすまでそのまま留まっていた。

 やがて雨は小雨になったものの、それでも日が暮れる頃まで降り続けていた。

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