手書きとパソコン入力
先日購入したMVPenテクノロジーズのMVPenを使って思い知ったのが、手書きで文章を書くということが今や重労働になってしまったということである。実はこの記事はMVPenを使って下書きをしたのだが、これを書くだけでもヘトヘトになってしまった。キーボードを使って文章を書くことがいかに楽で早いことか。
パソコンが普及するまでは、手書きでない文章というとワープロがメインだった。あたしが大学に入った四半世紀前にようやく民生機が普及しはじめた。一番最初にワープロ機を買ったのは友人だったが、その機械は単漢字変換で、画面表示は20文字程度が一行しかないものだった。カシオ製の機械だったが、それで3、4万は安いと感じたものだ。
当時、ワープロの影響は?ということで、幾らかは研究が行われていたようだが、そんなに深いものはなかったように思う。あたしは大学では言語学を専攻していて、資料室には月刊「言語」がそろっていたのだが、記事になったのは一回くらいで、内容も不十分だった。
しかし、キーボード入力による文章の作成は絶対的に変化をもたらしている筈である。
手書きが重労働であるというのが今さらのように実感したのだが、楽で素早い入力が可能なキーボード入力がもたらすのは、限りなく口述に近い状態で文章が作成されるようになったということである。タッチタイプのできる者なら、ほとんど口述になる。チャットがよい例だろう。
口述の文章と遅筆の文章がどのように違ってくるか。おそらくそのあたりに必然的な違いが出てきている筈である。
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