ロビン・ハーディ「The Wichker Man ウィッカーマン」(73)
久々にオークションで競ったDVDが届く。ウィッカーマンというカルト映画である。劇場公開版は普通に販売されているが、不本意にカットされたシーンが幾らか復活したエクステンデット・バージョンや、監督、出演者によるコメンタリーが聴けるのは、この廃盤になったものに限られている。
ウィッカーマン 特別完全版 監督: ロビン・ハーディ |
この作品についてはずーっと知らなかった。73年に作製されたにもかかわらず、日本公開は98年であるという。一応、ホラー映画ということになろうかとは思うのだが、確かに果てしなく地味な映画である。
かなり評判がよく、期待していた。ストーリーに特徴があるようで、極力、筋にかかることについては情報を入れないようにしていたのだが、あたしは中盤で完全に筋が読めてしまって、残念だった。
それにしても興味深い内容である。キリスト教と異教の対立がメインとなる。日本は宗教色が薄い国なので、キリスト教国の文化は計り知れないところがあるのだが、とにかくキリスト教が正義であるという印象が強い。「ウィッカーマン」では敬虔なキリスト教徒である警官が、古代宗教を信仰する島で行方不明になった少女を捜索するのだが、島ではキリスト教が異端として扱われる。
文化の違いとは、ということも含んだ異色のホラー映画。監督も云っていたが、この手のタイプの映画は確かに他にはない。
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