無縁死
一昨日放送されたNHKスペシャル「無縁社会~“無縁死” 3万2千人の衝撃~」が反響を呼んでいるらしい。無縁死と云うのは、亡くなっても身内の誰にも知られなかったり、遺骨の引き取り手がないような死に方である。
あたしもこの番組を見たのだが、特に驚くことではないような気がする。戦後、核家族化が進み、親族関係が稀薄になった。親戚にしても、誰かの葬式でもない限り、顔を合わすことがないという人も多い。同じ賃貸で壁ひとつ隣に住んでいる人もどのような人なのか判らない。ことごとく関係を切離していき、人間関係の煩わしさを排除しようというのが、現代の日本人の生き方である。
となれば、無縁死はある意味、必然的なのではないかと思う。無縁死が嫌なのなら、親戚との関係を密にし、隣近所とも意図的にコミュニケーションを取れば良い。そういったことに気を配らずに、無縁死がイヤというのは道理に反している。
何れにせよ、死ぬ時はひとり。死んだ後のことは判んない。あたしは無縁死だろうと気にしないような気がするけどね。生きている時の苦労の方が地獄じゃないかしらん。自殺は無くすべき。
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