不便なのがいい
致せり尽くせりはどうにもつまらない。いまひとつ不便だが、工夫を凝らせる余地がある方が、はるかによい。そうやって得ることの出来たスタイルが本当に勝手のよいものになる。
しかし、そういう工夫の余地のあるものを作るというのはなかなか難しいことのような気がする。隙があるというのが条件になるのだが、どうやれば隙が出来るのか、計算は難しい。作り込み、却って勝手を悪くするというのはいかにも簡単なような気がするのだが、果たしてその反対は可能なのか。
今日、使っているシステムのショートカットについて、「こんなもの面倒だからなくして欲しい」というようなことを云う若い主がいた。あたしなどはマウスはなるべく使いたくない派だから、すべての操作がキーだけで行えるショートカットキーを多用するシステムが好みだったりする。
人によっても背景が違うものだし、一番使い勝手のよい方法は各人が見出すというのが、第一にはなるのだが、それでも少しでも取り幅のある状態にしておくのがよくて、それを意図的に行うのはなかなか難しいものなのである。
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