明田弘司「百二十八枚の広島」(09)
広島平和記念資料館メールマガジンでの紹介で知った写真集である。広島の出版社による書籍で、原爆の投下を受けたヒロシマが復興していく様子を昭和20年代から昭和30年代の写真で紹介される。
原爆のヒロシマなのだが、この写真集を見た限りでは原爆ドームがあるくらいで、特有の印象はない。戦時中は多くの都市が空襲を受け、焼け野原になってしまった。当地もその例外ではなく、郊外に行かないと戦前の建物は見当たらない。ヒロシマは原子爆弾の被害を受けたと云う影響のために数年の遅れはあったものの、その復興の姿は他所と変らないように見える。
原爆スラムの様子が判るような写真があればいいと思っていたが、残念ながらないようだった。
百二十八枚の広島 明田 弘司 (著) |
それにしてもこの時代の人の姿には生活感がある。良い意味での生活感である。足が地に着いた感じの落着きがあって好きだ。
| 固定リンク
「写真集・画集」カテゴリの記事
- 訃報 H・R・ギーガー(2014.05.13)
- 本日入荷の積ん読素材-「日本の民家一九五五年」「独裁者のためのハンドブック」(2014.01.21)
- 公益社団法人 日本缶詰協会「缶詰ラベルコレクション」(12)(2013.07.03)
- おおた慶文「ピアニッシモ -おおた慶文画集」(04)(2012.01.30)
- 最近入荷の積ん読素材(2011.03.31)
「ヒロシマ・ナガサキ」カテゴリの記事
- 二重被爆者の報道にまつわる騒動(2011.01.22)
- 本日入荷の積ん読素材
<広島・長崎における原子爆弾の影響 [完全版]>(2010.12.10) - 本日入荷の積ん読素材(2010.02.22)
- 明田弘司「百二十八枚の広島」(09)(2010.01.11)
- 福田須磨子『われなお生きてあり』(68)(2009.03.03)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント