ジョージ・A・ロメロ「ザ・クレイジーズ」(72)
荷物が届いて、なんだろうと中を見るとDVDだった。DVDはロメロの「ザ・クレイジーズ」である。
この映画は劇場公開されておらず、一度だけTV放映されただけだ。フジテレビのゴールデン洋画劇場での放送を見たのだが、その前の週が細菌パニックの「カサンドラ・クロス」で、同じく細菌兵器によるパニックを扱ったこの作品は「第二のカサンドラ・クロス」といった触れ込みで紹介されていた。とは言うものの、実は「カサンドラ・クロス」は76年製作で後発である。
予告編では婆さんが白い防御服を来た軍兵を編み針で刺すといったショッキングなシーンが用いられ、期待して見たのだが、出来としてはなかなかで、十分に楽しませてくれるB級映画だった。中学時代にTV放映で見たきりで、ゾンビ・ロメロの名を聴く度に見たいと思っていたのだが、DVDが発売されていたものの、いつの間にか廃盤になっており、中古品はその高値に手を出せないでいた。
というのを以前に同じくB級映画「ザ・チャイルド」をリリースしているマイナーレーベルallcinema SELECTIONが、新しくデジタル・ニューマスターでリリースするというのを知って、注文を早々に入れていたのだ。来年、このレーベルからは美女イザベル・アジャーニが怪演を見せてくれる「ポゼッション」が出るので、これも楽しみにしている。この映画は公開時劇場で見て、ぶっ飛んだ作品である。
久しぶりに「ザ・クレイジーズ」を堪能。エンディングもハリウッド映画にはないようなもので、これでいいの?と思わせるが、この手の自主制作的なノリの映画ではパターンと云えばパターンのような気もする。
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