書店
先日、30数年目にして大型書店が閉店したのだが、今では別の書店が入っている。その書店ではとにかく品揃えを充実させ、インターネットで入手できないようなものも置いていると、TVニュースで店長が語っていた。
先の閉店した書店は当地から完全撤退するということでもなさそうで、郊外に店舗を持つと云う前提で仮店舗を置くという情報があったのだが、同僚からその仮店舗を見かけたと教えてもらった。場所は、以前、書店のあった通りと同じ通りの、すぐ向いのブロックにあるビルの奥まったところにあった。
かなり小さな店舗で、20畳くらいの田舎の駅前にあるような書店の規模だ。書店はほとんどアルバイトになっていて、正社員はそんなにいなかったはずである。新店舗を構えるまで社員を確保して置くための方法だと見て取れた。
駅前の書店というと、中学時代の通学路の途中に、本当に小さな書店が出来た。毎日、学校帰りに寄っていたのだが、寄るだけではつまらなく、毎日、母親の財布から数百円くすねては文庫本を一冊ずつかって読んでいた。いわゆる乱読時期である。ツツイやら北やらのものを好んで読んでいた。終いには、30代半ばの店長に「なだいなだの新刊が入ったけど、読む?」なんて紹介されるくらいになってしまった。
その本屋も10年くらい前にはすでになくなっていたのだが、その前に縁が切れていた。店番をしていた店長のおやぢさんらしき人に、万引きしたろと疑いをかけたられたのだ。当たり前の話だが、あたしはこれまで一度も万引きはしたことはない。ポケットやらカバンの中身を見せて、疑いを晴らしたが、気分が悪く、それ以降、二度とその店には行かなくなった。
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