焼き茄子
「秋茄子は嫁に食わすな」という諺を思い出し、妙に焼き茄子が食いたくなった。茄子はそんなに嫌いな食物ではないが、野菜というとキャベツだのレタスだのになってしまって、一人暮しになってからは買ったことがなかった。
特にあたしは焼き茄子が好きで、以前から夜に小腹が空いた時など、冷蔵庫に茄子が転がっていたりするとよく焼いて食っていた。あの香ばしい匂いは郷愁を誘うもので、食感より香りが肝な料理だと思う。花かつおがあれば、振ってもよいが、何もなくても十分に旨い。醤油をかけるのは論外である。
ということで、数日前にスーパーで茄子を買ったのだが、想像上に高い。形のいびつなB級品扱いのものでも、3本で150円もする。野菜としてはそんなに安くはない。
焼き茄子目当てで茄子を買ったものの、2日間は一本ずつ、パスタの具として、輪切りにして炒めてしまった。油で炒めてしゅんとした茄子も悪くはない。一本丸々使っても大した量にならないのが、ちょいと悔しい。
そして、ついに本日、焼き茄子を作る。グリルで焼いて、皮を剥くだけなので調理のうちに入らないような気もすのだが、職場の向いに座っているオバサンは、熱い皮を剥くのが嫌だ、なんて云っていた。
大きな茄子が焼くと二口で食べてしまうような代物になってしまった。しかし、この二口はどんなスイーツより幸せな二口でもある。
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