大型書店閉店
全国チェーンの大型書店が本日をもって閉店する。当地では地元資本で幾つも店舗を持つ書店がすでにあり、競争するような感じで進出していた。店舗が出来たのはあたしが中学に入って間もなくの頃で、すでに30数年になる。
地元の書店は決して小さくはないのだが、レイアウトが煩雑で、元病院を改装して店舗にしたと云うこの新しい書店は実にスマートな印象があった。最初は抵抗のあったものの、やがてひとりでバスや電車を使ってひと月に一度は通うようになった。学生時代までは頻繁にこの書店にも通っていたものだが、社会人になってからはなかなか時間が取れず、滅多に訪れることはなくなった。
ここ10年近くはネットが進み、書籍にしても店舗に立ち寄って購入することはなくなった。書籍の発刊頻度が高くなり過ぎて、店舗に並ぶのはその時々の売れ筋に限られるようになってしまったからだ。詳細が判って書店に行くとは限らず、注文もし難い。ネットは検索ありきで、しかも少々古くても発売元に在庫があれば、注文が容易くできる。色気はないが、ネットの方が確実なのである。
数ヶ月前にこの閉店すると云う書店に行って驚いたのが、5階まで店舗があるのに、レジを1階と最上階にしかおかず、店員数を異常と思える程に減らしていたことだ。以前は当然のように各フロアにレジがあって、2、3人の店員が配置されていた。店員のいないフロアは防犯カメラを設置しているとは思うのだが、恐ろしく不用心である。万引きの被害より、人件費の削減の方がよかったのか。店員は商品探しにも重要で、あまりに店員減らしをされるとサービスの手抜きをされているような気もする。
店舗は一等地にあって、賃貸もかなりなものだったのだろう。現在の店舗は一旦閉店するが、当地から完全撤退すると云う訳ではなく、暫くして別の場所に仮店舗を置き、郊外に店舗を構えると云う話も聞く。また、空いた店舗はオーナーが別の全国チェーン書店の誘致をし、ひと月半後には書店としてオープンするらしい。
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