雨宮慶太・ゼイラムシリーズ
雨宮慶太のゼイラムシリーズは、数年前に日本映画チャンネルでみ、DVDが欲しかったのだが、なかなか高価で手が出なかった。ヤフオクで中古ながらも半額ほどで出品されていたので落札する。
特にあたしはこういったチープな特撮が好きという訳ではない。映画ファンにはこういったジャンルをことさら愛好する者もいて、かなりマニアックな様相を示すことが多いのでややうんざりすることもある。大学の映研時代の先輩のひとりがそう云う感じだった。4回生になって映画製作に目覚め、自らメガホンを取るのだが、結局、8年間大学に通って中退したらしい。あたしは2年Wりながらも先に出たので、その後の作品の詳細は判らないが、ずーっと戦隊ものであるとかSFものを撮っていたようだ。あたしもスタッフとして一本は参加したものの、へんしーんとかにそこまでのめり込むことができることに感心しつつもうんざりしていたものだ。
ということで、普通なら見向きもしないようなジャンルなのだが、主人公である女賞金稼ぎイリアを演じる森山祐子,が良いのである。マニアには巨乳である彼女のエロいコスチュームが素晴らしいと云う評判なのだが、あたしはおっぱい星人でなく、見ているだけでも暑苦しいのでどちらかと云えば巨乳は嫌いである。しかし、この森山は良いのである。
女賞金稼ぎということで基本的に冷徹で、無表情なのだが、それがいい。取り澄まして鼻につくタイプとそうでないタイプかある。凛々しさの漂う場合は、見とれてしまうことになる。
![]() | ゼイラム 出演: 森山祐子, 螢雪次朗, 井田州彦 |
一作目は91年で森山が23歳の時。まだまだ若い。無表情さもやや弱い。続く二作目は3年後の94年で、森山も26になっている。この歳になるとさすがに落着きが深まる。髪型も白髪のような部分を作って、さらに落着きを持たせている。とにかく凛として、ラストにようやく見せる笑顔がいいのだ。こちらは30代半ばになるのだが、バトルスターギャラクティカのグレイス・パークも似たような雰囲気を持っていて、ついつい惹かれてしまう。
![]() | ゼイラム2 出演: 森山祐子, 螢雪次朗, 井田州彦, サブ |
ゼイラムは低予算映画ながらも造形が凝っていて、センスがいい。三度笠を被ったロボットなどは本当に見事で、あたしでさえ、フィギュアが欲しくなるくらいである。
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