アナログレコードで聴く
先日購入した坂本龍一の『out of noise』アナログ盤をよく聴いている。2枚組みのレコードなのだが、面倒なので一枚ばかりまとめて聴いている。さらに面倒なので、盤をひっくり返さず、片面だけを何回も聴き、そうしてようやく裏返している。
普段音楽を聴くというと携帯プレーヤーで、CDが数十枚入っていると云う状態である。指が一本あれば、どんな曲でもすぐに呼び出せて、それを聴くことができる。そういったスタイルがもう10年近くになってしまった。
あたしが学生の頃と云うとアナログ盤がまだ当たり前で、さらに手軽に音楽を聴くのにもカセットテープへのダビングだった。聞き流しの音楽でも手間がかかっていたものである。
手軽に音楽が聴けるようになって果たして、聴くことに対する質は上がったのかというのを考えてしまう。姿勢は遙かに軽くなったと云えよう。それでも質は確保出来ているのかということだ。今も昔も変らないとは、絶対に云えない。
携帯電話がこれ程に普及して、街を歩く人の多くが電話で会話しているのを見かける。長年の体験から屋外での電話は公衆電話という印象が強いあたしには異常な光景にしかみえない。どんな会話をしているのだろうか。
アナログ盤で盤を返しながら音楽を聴くというのは実は意外と贅沢なことなのではないかと思ったりもする。
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