フェイルセーフに陥る?
先週末は北朝鮮からの飛翔物の件でちょっと騒ぎになったようだが、土曜日に誤認知して政府が誤報を流してしまった時の記者かレポーターかの言葉が気になった。誤報に至るまで、何のチェックがなされていなかった訳なのだが、このことについて「フェイルセーフが生じた」などと云っていた。正直云って訳がわからなかった。
フェイルセーフと云うのは何かが起こっても更に被害が広がらないようにするための安全を確保するためのシステムのことである。
件の人はfail-safeを変に訳していたのではないかと思う。failは失敗する、safeは安全というのが日本人の普通の認識で、安全に失敗するということになったのだろう。しかし、safeは「(危険)~から安全である」という意味であり、従ってfail-safeは「失敗から完全な」と捉えるべきなのである。
記者さんはルメットの『未知への飛行 フェイル・セイフ』(64)を見たことがないのだろう。これはなかなか刺激的な作品である。
未知への飛行 フェイル・セイフ 出演: ヘンリー・フォンダ.ダン・オハーリヒー.ウォルター・マッソー |
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