書店
物置から1500円の図書券が出てきた。あたしが景品で貰ったものを子供にあげた筈なのにこんなところに仕舞い込まれていたらしい。さっそく、仕事が引けてから書店に行ってみた。
古本屋は比較的よく行くのだが、何故だか普通の書店には行かなくなって久しい。もう7、8年はまともに行っていないのではないか。ネットの書店の方が品揃えが間違いないのだ。
大型店舗ではないのだが決して小さな書店ではない。あたしが中学の頃、通学路にあった駅前の書店は10畳もない広さで、あれを小さな書店と云うのだ。店のオヤジに勘違いされ、万引きの疑いをかけられるまで数年間毎日のように通っていた。それでも狭いと感じたことはなかった。
大きかろうと魅力のない店は魅力がない。雑誌とコミック、定番中の定番のような情報本が並べられただけの書店で、まったく面白味がなかった。新刊本は数個の棚だけで、他は半年くらいはそのまま置かれているのではないかという気がした。客は10人にも満たなかった。何時の間に書店がこんなにつまらないところになったんだろうかと思う。
書店と云えば目的の書籍がなくても幾つかは手に取ってしまうというのが普通なのに、手に取りたいとも思わないと云うのはどうしてか。
店が客を育てるというのが書店の理想なのだが、どうも完全にそういった心意気も放棄してしまったようで、最低ラインの新刊だけを並べる書店は古本屋よりも価値がない。
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