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2009年3月の35件の記事

2009.03.31

本日入荷の積ん読素材
<故 鳥居みゆき告別式 ~狂宴封鎖的世界~>

 さすがに定価では買えなくて、かと云ってAmazonの割引でも十分高価で、ようやくヤフオクで入手する。中古でも定価の6割強なら許容範囲である。

故 鳥居みゆき告別式 ~狂宴封鎖的世界~
故 鳥居みゆき告別式 ~狂宴封鎖的世界~

出演: 鳥居みゆき
ディスク枚数: 1
販売元: ビクターエンタテインメント
DVD発売日: 2009/01/21
時間: 87 分

 やはりこの人の素を一度見てみたい。何時まで狂人演技を続けのだろうか。本当に疲れそう。

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2009.03.30

本日入荷の積ん読素材
<高熱隧道>

 文庫本で新品を買うのは久しぶりではないかと思う。真新しい文庫本のページに懐かしさを覚える。書籍は最近は古本で買うことができるものはすべて古本だもんな。

 これも『黒部の太陽』絡みで。

高熱隧道
高熱隧道

吉村 昭 (著)
出版社: 新潮社; 改版版
ISBN-10: 4101117039
ISBN-13: 978-4101117034
発売日: 1975/10
商品の寸法: 14.6x10.6x1.2cm

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2009.03.29

本日入荷の積ん読素材
<クライマーズ・ハイ ><北国の帝王>

 すでに見てはいるのだけど、コメントを書く体力がありません。感想等は後日。

クライマーズ・ハイ デラックス・コレクターズ・エディション
クライマーズ・ハイ デラックス・コレクターズ・エディション

出演: 堤真一, 堺雅人, 遠藤憲一, 堀部圭亮, 田口トモロヲ
監督: 原田眞人
ディスク枚数: 2
販売元: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
DVD発売日: 2009/01/01
時間: 145 分

北国の帝王
北国の帝王

出演: リー・マーヴィン, アーネスト・ボーグナイン, キース・キャラダイン, チャールズ・タイナー
監督: ロバート・アルドリッチ
ディスク枚数: 1
販売元: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
DVD発売日: 2009/03/06
時間: 121 分


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異動の時期、雑用担当は死にます(BlogPet)

O-Maruの「異動の時期、雑用担当は死にます」のまねしてかいてみるね

ということで、とっとと寝る!
やれやれ。
さすがになってからはパニック状態で、昨日、異動になっていていてからはパニック状態で、異動内示が半月続く!!
これが半月続く?
やれやれ♪
やれやれ!!
疲れた?
本日はパニック状態で、処理し続け?
やれやれ。
やれやれ。
やれやれ。

*このエントリは、ブログペットの「フタキンSkywalker」が書きました。

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2009.03.28

信号無視

 新年度に向けての部署のレイアウト替えということで、昼から出勤する。

 自宅の裏を通っている道路は、住宅地の中を通るものだが、新しくできた幹線道路のひとつである。もちろん信号もあったするわけで、信号が青なのでバイクでそのまま直進しようとすると、横からふらふらと自転車が横切ろうとしてくる。携帯電話でなにやら話している20歳そこそこの女の子だったが、こちらが直進しようとしているもの全く気にせずにそのまま道路の半ばまで出てきた。いい加減衝突しそうなので、思い切りブレーキをかけて、バイクを停車させた。こちらがあたかも赤信号で、青信号を渡っているように、携帯電話で話しながら自転車をのんびりと走らせながら道路を横断していった。

 本当に迷惑。あれでも事故を起こすとこちらにもかなりの過失が生じるのは明らか。馬鹿は携帯電話を使うな。

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2009.03.27

サン電子 USB AM/FMラジオ RDPC-101/S

 最近は週末のラジオが愉しみで、録音も行っていたのだが、普通のラジオとPCを接続しただけの手動操作であるとなかなか煩わしい。特に用事があるという訳ではないのだが、録音するために付き切りになるのは面白くない。

 ということで音質のいいという売りの新製品、サン電子のUSB AM/FMラジオ RDPC-101/Sを購入してみる。

USB AM/FMラジオ RDPC-101/S
USB AM/FMラジオ RDPC-101/S

サン電子
パソコンでAM/FMラジオを高感度に受信し、好きな番組を8パターンまでタイマー録音可能。
録音したデータはiPodやウォークマンで持ち出して楽しめます。コンパクトデザインを採用。FM拡張アンテナ付属。

 製品についている録音ソフトは録音ファイル形式がMP3・320kbpsに限定されるので、フリーソフトのAMFMラジオ録音さんを用いる。

 FMしか使っておらず、AMに関しては判らないのだが、感度は普通のラジオと変わりないレベルである。しかし、ちょっと音に厚みのない感じがあってやや物足りない。ヘッドホンで聞くと辛いが、モノラルスピーカーで再生する分にはまったく問題ないと思われる。

 タイマー録音で楽をして、多少の音の悪さを我慢するか、多少良い音を得るために付き切りになるか、難しい判断を強いられそうだ。ちなみに普通のラジオと云うのはTivoli Audio PAL チボリ・オーディオ パルである。

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2009.03.26

異動の時期、雑用担当は死にます

 ということで、昨日、異動内示が出てからはパニック状態である。コンビである上司も異動になって、引継の用意で忙しくしていて、ひとりで雑用をこなしている。

 本日は全く休憩する間もなく締め切りに追われて、処理し続け。さすがに疲れた。これが半月続く。やれやれ。疲れたので、とっとと寝る。

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2009.03.25

本日入荷の積ん読素材
<闇を裂く道>

 『黒部の太陽』絡みで古本を入手。ページ数はそこそこあるものの、内容的にはおもしろそうなので、読み始めればそんなに時間はかからないような気がする。

闇を裂く道
闇を裂く道

吉村 昭 (著)
文庫: 430ページ
出版社: 文藝春秋
ISBN-10: 4167169193
ISBN-13: 978-4167169190
発売日: 1990/07
商品の寸法: 15.2x10.6x1.8cm

(表紙を拡大)

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2009.03.24

川井憲次『SOUND of The Sky Crawlers』(08)

 押井守の作品『スカイ・クロラ』(08)のサントラを手に入れる。担当は押井映画ではお馴染の川井憲次である。

オリジナル・サウンドトラック「SOUND of The Sky Crawlers」
オリジナル・サウンドトラック
「SOUND of The Sky Crawlers」

川井憲次
CD (2008/7/25)
ディスク枚数: 1
レーベル: VAP,INC(VAP)(M)
収録時間: 50 分

(ジャケットを拡大)

 いやぁ、なんだかなぁ、である。サントラとしては申し分なく、決して悪くはないのだが、この映画の世界が決定的にこのテーマ曲で象られてしまっているのだよな。この音楽がないと全く別の印象を持った映画になってしまっているということ。描かれる世界に対して音楽のウエイトがあまりにも高く、6割くらいにはなっているんじゃないだろうかと思っている。

 そういう意味では今回の映画では川井は決定的なメロディを掴んだと云える。

 それにしても西田組のコーラスがいい加減耳につき始めた。『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(95)では斬新な感じがあったが、そろそろ別の味を使ってもいいんじゃないかと思う。

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2009.03.23

書店

 物置から1500円の図書券が出てきた。あたしが景品で貰ったものを子供にあげた筈なのにこんなところに仕舞い込まれていたらしい。さっそく、仕事が引けてから書店に行ってみた。

 古本屋は比較的よく行くのだが、何故だか普通の書店には行かなくなって久しい。もう7、8年はまともに行っていないのではないか。ネットの書店の方が品揃えが間違いないのだ。

 大型店舗ではないのだが決して小さな書店ではない。あたしが中学の頃、通学路にあった駅前の書店は10畳もない広さで、あれを小さな書店と云うのだ。店のオヤジに勘違いされ、万引きの疑いをかけられるまで数年間毎日のように通っていた。それでも狭いと感じたことはなかった。

 大きかろうと魅力のない店は魅力がない。雑誌とコミック、定番中の定番のような情報本が並べられただけの書店で、まったく面白味がなかった。新刊本は数個の棚だけで、他は半年くらいはそのまま置かれているのではないかという気がした。客は10人にも満たなかった。何時の間に書店がこんなにつまらないところになったんだろうかと思う。

 書店と云えば目的の書籍がなくても幾つかは手に取ってしまうというのが普通なのに、手に取りたいとも思わないと云うのはどうしてか。

 店が客を育てるというのが書店の理想なのだが、どうも完全にそういった心意気も放棄してしまったようで、最低ラインの新刊だけを並べる書店は古本屋よりも価値がない。

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2009.03.22

フジテレビ開局50周年記念ドラマ特別企画 黒部の太陽

 昨日今日と2夜ちゃんと見たのだが、まぁ、期待はしていなかったが、思っていた通りの出来になっていた。

 まずトンネル掘削工事の親方を香取慎吾が演じられると思っていることが不思議でならない。多少元気はあるかもしれないが、ああいう坊っちゃんにやらせることが妥当と判断した制作サイドの良識を疑う。10億という制作費をドブに捨てるのはどうしたものか。「クライマーズ・ハイ」のようなNHKドラマを見ていると民放ドラマのいかにも商業主義的なところが鼻について仕方ない。開局50周年記念などというものを冠して、劣悪なものを作るのはどこの局かよく覚えておくとしよう。

 このダムは高校の修学旅行で行ったことがある。近場にもダムがあるのだが、それとは比べようのない大きなものだった。こんなものを山を切り拓いて道を作るところから始める人間には恐いもの知らずと云うことで本当に恐れ入る。

 ということで、戦前の黒部第三発電所に係るトンネル掘削を題材にした、こちらを発注。

高熱隧道
高熱隧道

吉村 昭 (著)
文庫
出版社: 新潮社; 改版版
ISBN-10: 4101117039
ISBN-13: 978-4101117034
発売日: 1975/10
商品の寸法: 14.6x10.6x1.2cm

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行動したかも(BlogPet)

きのうO-Maruと、行動したかもー。
でも、くせっぽい発売したかも。
それできのう、報道しなかった。

*このエントリは、ブログペットの「フタキンSkywalker」が書きました。

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2009.03.21

ジョエル・ロブション スタッフエプロン

 毎日台所に立つようになって欲しくなったのが、エプロンである。普通に調理している時はそうでもないのだが、洗い物をしている時は思わず水を被ることがある。また粉ものを扱う時、漂白されたものが色物の服につくと厄介なことになりかねない。

 男女兼用として見つけたのが、ジョエル・ロブションという店が店舗で使っているというスタッフエプロンである。

ジョエル・ロブション スタッフエプロン/黒
ジョエル・ロブション
スタッフエプロン/黒

サイズ概寸:縦(上部分)89×横(腰ひものある部分)102cm、腰ひも付き、首ひもは調節可能、大きなポケット付き、男女兼用フリーサイズ
素材:綿100%(中国製)

 生地も厚手のものを使ってて非常に丈夫である。首ひももDかんを使って調整するタイプでシンプルで良い。腰ひもは前まで返して前縛りする。前についているポケットは中央で左右2つに分けられている。丈も十分で、175cmのあたしがつけても短いとは感じない。

 店舗で使っているものを販売していると云うことで、やや値段は高いものの実用性に長けている。長らく愛用できそうな一着である。

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2009.03.20

マックホットドッグ クラシック

 以前、ドライブスルーした時のレシートに「マックホットドッグ クラシック」の無料当たりがついていたので、さっそく食べてみた。

 いやぁ、単にパンにソーセージとケチャップ、中途半端なマスタードがかかっただけのものである。コンビニで売っているものと大差ない。

 これが120円くらいなら、まぁ、許せる範囲かなと思ったりしたのだが、220円するらしい。冗談じゃないと思った。たぶん次はない。

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2009.03.19

NHKドラマ『クライマーズ・ハイ』(05)

 原作を読むとNHKのドラマ版が無性に見たくなってしまい、DVDを入手してしまう。

 前後編と2時間半のドラマなのだが、原作を読んでから見ると、原作にかなり忠実であることを実感する。原作はふんだんに様々な要素を含んでいるが、それでも最低でも7割半程度はそれらを取り込んでいると思える。幾つかのエピソードはばっさりと切り捨てられているが、その取捨選択は非常に見事で、全体に流れるものを崩さずに保つことが出来ている。が、400ページ強ある原作故か、やや早足である印象は否めないが、何度か見ているうちにそれも馴染んでくるものである。

クライマーズ・ハイ
クライマーズ・ハイ

出演: 佐藤浩市, 大森南朋, 新井浩文, 高橋一生, 岸部一徳
画面サイズ: 2.35:1
販売元: アスミック
DVD発売日: 2006/05/12
時間: 150 分

(ジャケットを拡大)

 昭和60年8月の話なのだが、それなりに当時の雰囲気が出ているような感じがする。今ほどに小奇麗ではない頃である。地方新聞社の編集部の猥雑さは、うちの役場の事務所を見ているようだ。セットもいかにも今使っていますといったリアリティがあっていい。

 役者もそこそこ顔を持った連中を揃えている。昭和の雰囲気はかろうじて出ている。岸辺一徳と杉浦直樹は肝と云ったところになるだろう。このふたりの演者の質が悪いと作品全体の評価も比例して落ちているのではないかと思う。

 そして、タイトルバックのグラフィックがシュールで印象的。ほんの15秒程度なのだが、「最終降版になりました。最終降版になりました。最後は一面です」という背景に流れる台詞は意味不明で、怖くもある。音楽も印刷所の輪転機から出るノイズなのか、心境表現の効果音なのか判断のつかない音も付け加えられており、演出の工夫も見られる。

 NHKのドラマ版は一般的に評価は高いのだが、それに比べると昨年の原田による映画は今ひとつ思わしくない。それでもやっぱり見てみたいんだな。

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2009.03.18

EMPEXエンペックス高精度温湿度計

 どこかのサイトのポイントが貯って、呉れると云うから温湿度計を貰った。

 温度±1℃、湿度±2%高精度スーパーEXセンサー搭載という製品らしいが、とにかくメモリが一目了然なのがいい。

 男は大体こういった計器が好きなのだが、これはどうしてだろうかとつくづく不思議に思う。すべての事象を手中に置きたいと云う願望の現れのひとつなのだろうか。気温なんて、暑ければ暑いし、寒ければ寒いで、何度かというのどうでもいい事なのだが。

 それにしてもここ数日はすっかり暖かくなっている。おそらくまだ一時的なものだろうが、もしかすると上着もいらないような感じのある、また日の落ち切ってない夕暮れの中を帰宅するのはホッとする。まぁ、家に入ると寒々とはしているんだけど。

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2009.03.17

飯を食ったら一日が終り

 仕事を終えて家に帰り着くのが、6時半前。米を研いで炊飯器のスイッチを入れる。炊きあがりは32分後。前日使った食器がそのまま残っていたら、すぐに洗う。前日に気が向いて洗っていたら、10分ほど一息。それから、冷蔵庫から食材を出して、調理する。調理時間はご飯が炊きあがるまでの、20数分間。最近は20分もかからなくて、炊きあがるのをお箸チンチンしながら待っていることもある。

 7時半には飯を食い終える。時間こそかかっていないが、やはりそこそこ疲れる。

 なんていうか、人間は食うために生きているということを実感する。外で何か出来合いのものを買ってくれば、食うための労力はかからない。食うことの労力を完全に放棄している。本当は食材も自分で捕ったり作ったりするのが本当なのだろうけど、今やさすがにそれは出来ない。

 でも、自分で飯を作っているといかにも生活をしているという気分になれる。外で仕事だけをしているのとはまた違った感覚だ。

 それにしてもそうやって飯を食い終えると一日が終わったような気分になってしまって、それ以降、何もしたくなくなってしまう。困ったものである。

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2009.03.16

ハウス食品株式会社 スープdeおこげ ピリ辛担々味を試す

 モラタメ.netでハウス食品株式会社の「スープdeおこげ ピリ辛担々味」の試供に応募すると当った。

 ピリ辛のスープに乾燥ご飯を浮かべて食べると云ったものであるが、乾燥ご飯はあんまりスープに浸しておくと柔らかくなり過ぎて、食感が悪くなるので注意が必要だ。幾つか食べてみてコツを掴んだ。大きいままでスープに入れるのではなく、最低でも四等分して入れること。小さいとスープに沈み難いようで、カリと云ういかにもおこげの食感が残る。

 スープはやや辛で、あたしのような辛いもの好きには辛いうちにはいらないものの、スープとして飲むのには妥当な辛さだと思う。そんなにくせはない。

 普段は昼飯ぬきなのだが、数日間、これで昼飯代わりにした。109kcalというのはどういったスタンスになるのだろう。主食には当然ならないものの、おやつ代わりにするのにはちょっと躊躇われる。味しいのは味しいのだけどねぇ。

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2009.03.15

横山秀夫『クライマーズ・ハイ』(03)

 横山秀夫『のクライマーズ・ハイ』はオリジナルの小説より先に、NHKでドラマ化されたものを見た。何かの都合で真剣に見ていなかったような気がするのだが、それでもあの事故の報道に関わる新聞社の様子は興味深く思えた。

 1985年8月12日に起こったあの事故はまだ記憶に新しい。年数こそ四半世紀近く経つことになるものの、あの日のことは昨日のことのように思い出せる。

 高校時代から親友の依頼で夏休みだけという期間で、彼が見ている高校生の弟である中学生の家庭教師をすることになった。隣町で15kmくらいの距離があったが、まぁ、行動範囲に入っていたし、少しでも収入があるというのは嬉しいことで引き受けた。大きな門構えの農家でその中学生も随分と真面目に教えを受ける子で、後から聞いた話なのだが、新学期に入ってかなり成績が上がったらしかった。7時から始まり9時に終わると云うパターンなのだが、帰り際、中学生のお母さんに「はっきりしたことは判らないらしいけど、飛行機が落ちたみたいですよ」と告げられた。それからずーっとTVに釘づけになるのだが、状況の詳細がなかなか判らず、イライラさせられたものである。

 そういった状況を背景にして、新聞社の様子が描かれる。実際に起こった事故を題材にした物語であり、元記者の原作者が実際にこの事故に記者として関ったという事実があるものの、内容そのものはフィクションである。

クライマーズ・ハイ
クライマーズ・ハイ

横山 秀夫 (著)
単行本: 421ページ
出版社: 文藝春秋
ISBN-10: 4163220909
ISBN-13: 978-4163220901
発売日: 2003/8/21
商品の寸法: 19x14x3cm

 元記者が記者と云う生活を通して感じたものをすぺて突っ込んだと云う感じか。記者としてのプライド、上下関係、派閥争い、報道に対する使命、家族の絆等々。かなり濃い内容になるが、柱になる事故の存在もあり、それらが上手く絡めながら物語が進んでいく。

 それにしてもここで描かれるような派閥の存在には驚かされる。役場も組織そのものの存在だが、個人的な啀み合いはあったりするものの、派閥の存在は実感したことはない。まぁ、上の方の役職についてはそういった噂も聞かないこともないので、あるところにはあるんだろう。まぁ、裾野の方のどうでもいい場所では派閥なんて意味がなく、核となるような部署にはそういうのが歴として存在しているのかもしれない。

 取り扱われている内容は幅があるので、新聞社だけではなく、通常の勤め人でも思い当たるものはいくらでもあると思う。

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2009.03.14

ショックな出来事

 ひとり暮しになったものの、あたしは外食が苦手で、食事は家で済ませる。最初の1週間は袋麺でしのいだのだけど、それ以降はご飯を炊いて、簡単な男のおかずを作っている。

 仕事を終えて毎日、スーパーに行くのはさすがに憂鬱で、一回の買い物で3、4日の食材を買うことにしている。しかも、閉店間際の時間に行ってお総菜の半額を狙う。お総菜なんて、買い物に行った日くらいの分で、その日以降は調理である。

 今日もお惣菜狙いで閉店の1時間前にスーパーに出向いたのだが、全品半額という札はあったものの、商品はひとつも残っていなかった。これはかなりのショックであり、惣菜コーナーで立ちつくしてしまった。

 仕方ないので普通に食材を買う。えのき3袋100円。若鶏砂ずりひとパック150円2つ。レタス1玉100円。これだけあれば、4日は食える。

 男の一人暮しにはサプリメントが欠かせなさそうである。

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永遠(BlogPet)

きょう、永遠へ内職するはずだったみたい。

*このエントリは、ブログペットの「フタキンSkywalker」が書きました。

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2009.03.13

300,000番目のお客様は...

 15,000番目、20,000番目、25,000番目、30,000番目、33,333番目、34,567番目、40,000番目、44,444番目、50,000番目、55,555番目、60,000番目、66,666番目、70,000番目、77,777番目、80,000番目、88,888番目、90,000番目、99,999番目、100,000番目、101,010番目、111,111番目、123,456番目、130,000番目、131,313番目、133,331番目、140,000番目、150,000番目、160,000番目、170,000番目、180,000番目、190,000番目、200,000番目、210,000番目、220,000番目、222,222番目、230,000番目、234,567番目、240,000番目、250,000番目、260,000番目、270,000番目、280,000番目、290,000番目に訪問された方にプレゼントをしようと思っていたのですが、いずれもダメだったようです。44度目のトライで、今回は300,000のキリ番です。

 読書グッズP-hookのプレゼントを希望される方はこの記事の "1万5千" を "300,000" に読み替えて、気に留めておいてください。

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2009.03.12

WeeミニDVDプレーヤー

 10年程前に購入した東芝の据置DVDプレーヤーがどうにもこうにも動かなくなり、しばらくB5ノートパソコンでDVDを見ていたのだが、さすがにうんざりし始めた。

 ケーブルTVとかを使っているので、録画可能な機械を買った方がいいのだろうけど、映画ソフトとしては決して安上りにはならないもののDVDの購入だけで事足りているし、再生機があればいいと云うことで、廉価なものを探してみた。それで購入に至ったのが、これである。

WeeミニDVDプレーヤーMDVD-MNW
WeeミニDVDプレーヤーMDVD-MNW

2台目~3台目のDVD機にちょうどいい!
超コンパクト&スタイリッシュ!
超コンパクトサイズ 約D240 x W230 x H40 mm。
海外の様々なDVDの再生も可能です。
5.1chサラウンド音声出力対応。映像方式はNTSC/PAL対応。

 価格的には4000円台半ばと非常に安い。取り寄せたものを見て驚いた。ほとんど大きさがB5ノートパソコンのサイズで、重さも1kgもない。これまで使っていた再生機も大きさの割にはすかすかの軽さだったが、これは本当に小振りである。ブリーフケースに入れて持ち運ぶことも十分に可能である。この10年でここまで進化するものかとびっくりした。ディスクトレーなんぞ、本当に薄く、軟な感じなのだが、それ故に小型化軽量化出来ているのだろう。

 プレーヤーとしてはリージョンフリー、かつ、NTSC/PALともに対応とワールドワイドな仕様である。輸入盤も気にすることなく見ることが出来ると云うのは本当に有り難い。DVD再生以外にもJPEGファイルの表示やMP3の再生も可能だ。これにも感動。

 唯一の欠点は光端子があるものの、5.1chの対応にとどまり、dts音声の出力が出来ないこと。これは5.1chスピーカーシステムを持っている者としては非常に辛い。dtsに拘らないのなら、かなり勝手のいいプレーヤーではなかろうか。

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2009.03.11

森博嗣『スカイ・クロラ』(01)

 案の定、とっとと読み終えてしまった。先に押井の映画化作品を見てから、森博嗣の原作を読んだ。

スカイ・クロラ
スカイ・クロラ

森 博嗣 (著)
行本: 304ページ
出版社: 中央公論新社
ISBN-10: 4120031586
ISBN-13: 978-4120031588
発売日: 2001/06
商品の寸法: 19.4x14x2.8cm

(表紙を拡大)

 感心したのはいつもなら原作を弄んで自分の世界に引きこもってしまう押井が、今回はラストを除いてはほとんどなぞっただけといっていいくらいということである。循環する世界は押井のテーマのひとつであり、それが描かれ森の原作こそ、押井の世界に歩み寄っていたという気もする。

 映画化にあたっては押井の『アヴァロン』が好きだったということで、森から押井にオファーしたということらしいのだが、やや希望のない森のエンディングを除いては、押井ワールドであったのかもしれない。

 物語は不老不死の少年少女についての話である。彼らはすでにイベントになってしまった企業による戦争に自らの命を終わらせるために、戦闘機乗りとして活躍している。少年少女の姿で不老不死と云うのは変に感じるかもしれないが、よくよく考えると理にかなっている。老いた状態で不老不死と云うのは中途半端に老いている訳であり、理屈的にはおかしい。若さを保ったままだからこそ、結果として永遠を生き長らえるとすれば、それは当然のことだろう。

 森の原作は詩的であるが、これだけで完結するとなると救いがない。そういう意味では押井のラストを捻ることにより希望を持たせただけではなく、作品世界にも広がりを加えたというのは見事であろう。

 小説としてこれを第一作として、7冊のシリーズになっているようだ。基本的には各々が完結し独立した物語になっているらしいのだか、全体を通して何を訴えようとしていたのか気になる。しかし、この巻を読んだ限りではあたし個人的にはあまりにもとりつくことのできるところがなく、底なし沼に落ち込んだような感じもある。次を読むかどうかは、まぁ、気分だと思う。

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2009.03.10

ああでもない、こうでもない

 ものごとには得手不得手があるのだろうけど、方法とその結果が15分で見え、形にするのにアルバイトの子に作業させても半日ちょっともあれば十分かなと思えることを、あたしのアドバイスを受けつつ3日もかかって処理をしているのを眺めて、本人はそれなりに愉しみながらやっているような気配はあるものの、リテラシーの問題なのか、その他の問題なのかよく判らないのだが、10数年前ならあたしもそう云う感じだったのかもしれないと、こういった個人差が出るのは非常に不思議に思うのだが、同じ役場でも部署によって、更には担当によってやってる内容はまったく異なっている訳で、それまでの経験と云うのは本当に運としか云いようがなく、この人とあたしのどちらが異質な環境にあったのかとふと思ったものの、こういう考えを巡らせるのはあまり意味のないことなので深く考えたりするのは止めにしたのだが、結局、あたしが最初の15分で下した案を嬉しそうに見ているのを見ると、まぁ、喜んでもらえればそれでもいいかなと思いはするのだが、そんなに簡単に下した判断で処理が行われるのはいかがなことかと云えなくもないが、判断の多くは直感によるものであり、必ずしも熟考の挙げ句、見い出したものが良いとは限らない訳で、冷静になって振りかえるといびつでひとり苦笑せざるを得なかったりすることもあるのだが、そのどちらとも付かないこともままあるので、ここで短絡的に結論を出すつもりはないのだが、やはり「見えた」と思える瞬間は嬉しい訳で、この瞬間のために難問に取組むのだが、例えば、システムのプログラムを組む時なんぞは、9割は淡々と処理を書くだけのことなのだが1割は技術的に新しいことに挑むことになり、それが実は全体の時間の7割やら8割を占める非常に苦しいながらも最後の輝かしい瞬間を得るための道のりを楽しむ過程であり、それが本業でないあたしにとってはやや、道楽的に携っているような罪悪感はよく持っていたのだが、そういったなかで培ったスキルはすべてのことにもあてはまる訳で、素早く見通しを立てると云う技術は何よりも重要であり、そういう意味では大抵のことは淡々とやっていると云うことになり、まぁ、ああでもない、こうでもないとやっているのを見るとある意味、そちらの方が幸せなのかなとも思うのである。

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2009.03.09

市川準『会社物語 MEMORIES OF YOU』(88)

 日本映画専門チャンネルの市川準追悼特集で、昨日の『BU・SU』(87)に続いて『会社物語 MEMORIES OF YOU』(88)を見る。

 これも劇場公開時に見たもので、音楽も非常によかった。『BU・SU』同様、10数年ぶりに見ることができたのだが、『BU・SU』と比べるとやはり今ひとつかなという感は否めない。『BU・SU』が少女を主人公にして、その若さだけでも十分に眩しいような作品なのだが、こちらは定年を迎えるおじさんの物語である。主役ハナ肇の顔がむさ苦しくないはずがない。

 この作品が最後のクレージーキャッツの映画となった。すでに60前後となってしまった彼らなのだが、やはりいい年の増し方をしていると思った。表情がとてもいい。

 まぁ、物語以外のところで不必要とも思える演出をしているのは、物語そのものに吸引力がないことを悟ってかとも勘繰ってしまうところもある。ジャイアント馬場や村松友視、そしてイッセー尾形も無駄と云えば無駄である。

 エンドロールに被る木野花の台詞が好きで、彼女の雰囲気も好きなのだが、当時、40歳とは驚きである。もうひとまわり老けた落着きがある。今のあたしが当時の彼女とあって、年下と紹介されると驚くに違いない。これは20年と云う時代の違いのためか。

 それにしても、もひとつ、感想のまとまらない作品である。

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2009.03.08

市川準『BU・SU』(87)

 日本映画専門チャンネルでかれこれ久しぶりに市川準の『BU・SU』を見る。劇場公開を見て、一度くらい衛星放送か何かで見たくらいではないか。DVDにもなっていないし、本当に見る機会の少ない作品である。

 市川のデビュー作だが、そんなに拙さは感じない。市川作品の肝と云うのは「生きることの素晴らしさの再発見」なのだが、この作品からそれがある。彼の作る作品と云うのは人生賛歌なのだが、これはおそらく彼の生き方であったんだろうと思う。

 それにしても富田靖子の映画でもある。全編通じて彼女だけがメインに据えられ、エンドロールのスチールなんて彼女のアップしかない。富田はデビュー作の『アイコ十六歳』(83)からこの『BU・SU』(87)までは注目していたのだが、その後はそんなに冴えない。薬師丸ひろ子も同じような感じだったが、今ではお母さん役が板についてきて、これからも役者経歴を伸ばせそうなのだが、富田はどうか。健気さばかりが目につく、本人自身の性格もあるのかもしれない。

 明日は『会社物語 MEMORIES OF YOU』(88)が放送されると云う。これも公開時劇場で見ていたく感動した憶えがあるのだが、DVD化されておらず、久々の鑑賞となる。実に楽しみである。

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2009.03.07

細江英公『写真集 抱擁』(71)

 欲しくて仕方のなかった細江英公の写真集『抱擁』のオリジナルをヤフオクにて入手する。函はかなり傷んでいたが、写真集そのものは綺麗だった。38年も前の書籍になるので、保管の関係かちょいと臭いが酷かった。陰干ししておこう。

 装幀も細江本人の手によるもののようだ。印刷はグラビア印刷。現在の印刷のほとんどがオフセット印刷と云う方式をとっており、原版につけたインクをゴムローラーに転写し、そこから紙に印刷すると云う凸版印刷である。グラビア印刷は銅板原版のくぼみにインクを載せ、それでそのまま紙に印刷すると云う凹版印刷方式である。グラビアでは黒が完全な黒になり、再現が明確になる。オフセット印刷物になれているとグラビア印刷はやや違和感を感じるものだが、力強さは全く異なる。

 細江英公『展覧会のための写真集・「抱擁」と「薔薇刑」』(08)では掲載された写真はカビネサイズなのだが、こちらは36.5*26cmというサイズの本であり、多くが断ち切り見開きなので、肉体のアップを捉えた映像は、普通に見ていたのでは何がなんだか判らなかったりする。

 それにしても人体の躍動美が見事に捉えられて素晴らしい。黒人男性と白人女性かと思っていたら、いずれも日本人で、おのおの2名がモデルになっているようだ。

 使用フィルムがトライXということで、非常に懐かしい製品名を20年ぶりに目にした。このフィルムはコダック社のISO400の高感度モノクロフィルムである。やや粒子が荒いのだが、コントラストもしっかりしていて、モノクロ写真を撮ろうと云うのなら避けることは出来ないような存在だった。学生時代はこのフィルムを使って撮影し、自宅で写真現像したものである。増感撮影をし、更にざらついた感じになるように高温長時間フィルム現像するといったような技も使ったものである。そのフィルムを用いて、この写真集はつくられたようだ。

抱擁―細江英公写真集
抱擁―細江英公写真集

細江 英公 (著)
出版社: 写真評論社
ASIN: B000J93ESC
発売日: 1971/5/1

(表紙を拡大)

 中にチラシが入っていて、オリジナルプリントを頒布するということで、カビネサイズのものが1枚頒価10,000円ということだった。写真集そのものが3,600円。ちなみにこの年の大卒の平均初任給は43,000円らしい。

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暖かくならないから...(BlogPet)

O-Maruの「暖かくならないから...」のまねしてかいてみるね

水下痢がずーっとよろしくないの初めからなの初めからな日々では下痢が降らないというもので具合が酷い。

*このエントリは、ブログペットの「フタキンSkywalker」が書きました。

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2009.03.06

暖かくならないから...

 水下痢。

 いやぁ、今週の初めから調子が悪かったのは、どうも精神的なものではなく、体調が悪かったようだ。この数日は下痢が酷い。下して堪らないということはないのだが、腹が常になっているような感じで具合がずーっとよろしくない。

 それにしても雨が降り続くし、寒さもすっかり戻って、憂鬱な日々である。雨が降らないだけでも多少は気分が晴れるというものなのだが。

 TVを眺めていても、この詰まらないこと。本当にこんなに詰まらなくなったのはいつからなのだろう。

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2009.03.05

Yahoo!オークション値下げ交渉

 ヤフーオークションに値下げ交渉と云う機能がついた。ちんけなことをまた始めたなと思ったのだが、しばらく前に気になり始めた細江英公の『抱擁』がこの機能をつけて出品されていたので、一か八かで試してみた。

 この写真集のオリジナルは71年にリリースされ、当時3,600円だったものが現在、10倍以上の価格で売買されている。インパクトのある写真が多く、是非、見たい手に入れたいと思っても、これではなかなか叶わない。

 19,800円の開始値で出品されていて、帯はないようなものの、これでも随分と安い感じがするのだが、駄目もとで15,000円という値下げ交渉をしてみた。25%引きということで、あたしが出品者なら「こいつ、ムチャ云うなぁ」と蹴るところであるが、奇特な出品者は一回目の交渉で応じてくれたのだ。

 本当にオークションなんていうのは水物で、焦ってもダメだし、欲かいて次をと流しても次がなかったりする。本当に時の女神がものをいう。とは云うものの、半年は待った訳なのだが、これはかなり短い期間の方である。

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2009.03.04

結局、これも... スカイ・クロラ原作

 押井守の映画『スカイ・クロラ』の原作である森博嗣の同名小説も入手する。切りがないので古本で半額で、である。

スカイ・クロラ
スカイ・クロラ

森 博嗣 (著)
行本: 304ページ
出版社: 中央公論新社
ISBN-10: 4120031586
ISBN-13: 978-4120031588
発売日: 2001/06
商品の寸法: 19.4x14x2.8cm

(表紙を拡大)

 まだ読み始めたばかりなのだが、仕事の休憩時間に1時間ほどで6、70ページくらい読み進めるので、読み終えるのにそんなに時間はかからないだろう。

 押井の映画にしては原作にかなり忠実であると云う噂を耳にしていたのだが、確かに現在読んだところはそのままという感じがある。ラストが異なり、作品のテーマが押井のものになっているらしいのだが、それも実際どうなのか確かめてみよう。

 時間を持て余し気味で、本ばかり読んでいる。

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2009.03.03

福田須磨子『われなお生きてあり』(68)

 子供の姿を見ることが出来ないと云うのはさすがにストレスになる。この2日間、さすがのあたしも鬱気味になり、仕事を休む。電話に出た上司が半切れになってて、明日には絶対仕事に復帰しないといけないような雰囲気。

 ということで、積ん読素材のひとつであった福田須磨子の『われなお生きてあり』を一気に読んでしまう。そこそこの量があるものの読ませてくれる実体験談で、こう云っては何なのだが、楽しませて貰えた。

われなお生きてあり
われなお生きてあり

福田 須磨子 (著)
文庫: 447ページ
出版社: 筑摩書房
ISBN-10: 4480021485
ISBN-13: 978-4480021489
発売日: 1987/07

(表紙を拡大)

 長崎に住む23歳の須磨子は勤務先の学校で被爆するのだが、幸いにも傷を負うことはなかった。爆心地に近い実家で両親と姉をなくし、ひとりきりになってしまう。近隣の親戚を頼るものの、対応は冷たい。更にそこに疎開させた貴重品はほとんど返してもらえず、文無しに近い状態である。そんな彼女は生きていくために、色んな商売に手を出し、周りからはアネゴと慕われる。アネゴと呼ばれるように人情味があるのだが、それが徒になって、いつも人に騙されて損ばかりしている。

 浅はかと云えば浅はかなのだが、それよりもバイタリティが勝っていて、なんとも生き延びている。

 大陸から引き上げて来た姉ともしっくいいかず、姉は長崎から大阪へ嫁いでいく。それでもカリエスを患う青年を実の弟として面倒見たり、知り合った中年男性の連れ子のことが気になり、結婚してしまったりしている。

 30半ばまでは原爆の惨状があったり、決して明るくはないのだが、とにかく明るく能天気に生きようとする須磨子の行動が頼もしいのだが、10数年後、原爆症が出始めてからは、雰囲気が変る。彼女はひたすら真っ当に自分の生活を成り立たせようと頑張るのだが、まったく働かない夫が病身で内職をする彼女の足を引っ張る等、目を当てられない状態に陥る。

 原爆から22年間の生き方がこと細かく描かれるのだが、戦争による貧困からの脱却の難しさや突然、発症する原爆症の怖さを知る。

 大田洋子の小説も同じく原爆体験を扱ったものだが、とにもかくにも恨みが目につき、見苦しい。恨めるうちは余裕があることなのだなと、『われなお生きてあり』を読んであらためて思った。本当に生きようとしている人間は未来だけを見つめているものだ。

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2009.03.02

さすがに疲れる

 休暇をとって眠る。起きたのは夕方4時。体もそうだけど、心が疲れた時にも眠るのが一番。

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2009.03.01

比較の人生

 すべての事柄において、まわりとの比較を行っている人がいる。自分の評価と云うのはその比較によってなされる。

 自らの時間を生きていれば、まわりのことなんぞ、風景にしか過ぎない。あるのは現状を踏まえて、どうすればいいのかという目標と希望である。

 まわりを見ているうちは希望は希望ではない。単なる調整である。

 比較しか出来ない人間とは話が通じない。本当に疲れる。

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