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2009.03.15

横山秀夫『クライマーズ・ハイ』(03)

 横山秀夫『のクライマーズ・ハイ』はオリジナルの小説より先に、NHKでドラマ化されたものを見た。何かの都合で真剣に見ていなかったような気がするのだが、それでもあの事故の報道に関わる新聞社の様子は興味深く思えた。

 1985年8月12日に起こったあの事故はまだ記憶に新しい。年数こそ四半世紀近く経つことになるものの、あの日のことは昨日のことのように思い出せる。

 高校時代から親友の依頼で夏休みだけという期間で、彼が見ている高校生の弟である中学生の家庭教師をすることになった。隣町で15kmくらいの距離があったが、まぁ、行動範囲に入っていたし、少しでも収入があるというのは嬉しいことで引き受けた。大きな門構えの農家でその中学生も随分と真面目に教えを受ける子で、後から聞いた話なのだが、新学期に入ってかなり成績が上がったらしかった。7時から始まり9時に終わると云うパターンなのだが、帰り際、中学生のお母さんに「はっきりしたことは判らないらしいけど、飛行機が落ちたみたいですよ」と告げられた。それからずーっとTVに釘づけになるのだが、状況の詳細がなかなか判らず、イライラさせられたものである。

 そういった状況を背景にして、新聞社の様子が描かれる。実際に起こった事故を題材にした物語であり、元記者の原作者が実際にこの事故に記者として関ったという事実があるものの、内容そのものはフィクションである。

クライマーズ・ハイ
クライマーズ・ハイ

横山 秀夫 (著)
単行本: 421ページ
出版社: 文藝春秋
ISBN-10: 4163220909
ISBN-13: 978-4163220901
発売日: 2003/8/21
商品の寸法: 19x14x3cm

 元記者が記者と云う生活を通して感じたものをすぺて突っ込んだと云う感じか。記者としてのプライド、上下関係、派閥争い、報道に対する使命、家族の絆等々。かなり濃い内容になるが、柱になる事故の存在もあり、それらが上手く絡めながら物語が進んでいく。

 それにしてもここで描かれるような派閥の存在には驚かされる。役場も組織そのものの存在だが、個人的な啀み合いはあったりするものの、派閥の存在は実感したことはない。まぁ、上の方の役職についてはそういった噂も聞かないこともないので、あるところにはあるんだろう。まぁ、裾野の方のどうでもいい場所では派閥なんて意味がなく、核となるような部署にはそういうのが歴として存在しているのかもしれない。

 取り扱われている内容は幅があるので、新聞社だけではなく、通常の勤め人でも思い当たるものはいくらでもあると思う。

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